芸術の日本　美術・評論を中心にコミュの時代のプリズム―日本で生まれた美術表現1989―2010

『日本発のアートが映し出す激動の20年

1989年という転換点から2010年までの約20年間に日本で生まれた美術表現を包括的にとらえる「時代のプリズム　日本で生まれた美術表現」が国立新美術館で開幕した。アジアを代表する美術館である香港M+との共同キュレーションによる本展は、約20年間の日本発のアート表現を5つの章で紹介する。会期は9月3日から12月8日まで。

注目すべきは展覧会タイトルが「日本現代美術」ではなく「日本で生まれた美術表現」としている点だ。これは日本人アーティストだけでなく、日本でインスピレーションを受けながら制作した海外作家も含む包括的視点を示している。異なる文化圏の美術館による共同企画として、国籍を超えた複数の視点で日本というプラットフォームから生まれた多様な表現をとらえようとする意図が見て取れる。』引用元∶TOKYO ART BEAT

写真①左上　ポスター

構成は、

・プロローグ

イントロダクション新たな批評性

・過去という亡霊

・自己と他者

・コミュニティの持つ未来

(一部撮影禁止の作品はweb画像を借用しました)

写真①右上

森村泰昌　肖像(双子)　1989

写真①右中

椿昇　エステティック・ポリューション　1990

写真①下右

村上隆　ランドセルプロジェクト

1991

写真①下左

中原浩大　レゴ　1990―91

写真①下中

大竹伸朗　網膜(ワイヤー・ホライズン、タンジェ)　1990―93

●過去という亡霊

写真②右上

宮島達男　Slash 1990

写真②左下

奈良美智

Agent Orange　2006年

Agent Orange in Disguise　2006年

Dead Flower　1994年

写真②右下

ヤノベケンジ　コンタミネイティッド・アトムスーツ　1997

写真②右中

会田誠　題知らず(戦争画RETURNS)

1996

写真②左上

照屋勇賢　結い、You-I 2002

自己と他者

写真③右中

森万里子　巫女の祈り　1996

写真③右上

西山美なコ　ザ・ピんくはうす

1991／2006

写真③左上

イ・ブル　無題(渇望　赤)

1988／2011

イ・ブル(韓1964―) 女性性を前面に出したインスタレーション

写真③左中

森村泰昌　ボデゴン・壺　1992

写真③左下

森村泰昌　ボデゴン・鳥　1992

【参考】

ボデゴンとはスペイン語で「静物画」の意味だが、17世紀のスペイン圏の静物画を表す

コミュニティの持つ未来

写真③右下

ナウィン・ワランチャイクン　博多ドライブイン　1988

ナウィン・ラワンチャイクン(タイ　1971―) 多文化主義の代表的アーティスト

時代のプリズム｜Prism of the Real 1989-2010｜日本で生まれた美術表現｜MAKING ART IN JAPAN複数の視点から日本で生まれた多様な美術表現に光をあてる国立新美術館と香港 M+ による初の協働企画。share.google

1989年から2010年までの日本で生まれた現代アートに焦点を当てた展覧会

1989年1月8日に始まる平成、まだバブルの夢は覚めていないが、足元では崩壊の兆しが

世界的には、20年間の冷静が終わり、グローバリズムが始まる

1990年の不動産総量規制に始まるバブル崩壊はデフレを引き起こした

2010年は、1995年の阪神・淡路大震災、翌年2011年には東日本大震災が起こる

バブルが崩壊し、グローバル化が始まる時代にスポットをあてた？(たまたまその時代の作品が集まったのだろう)　こじつけのような気がする

2024.8.3―11.10に東京都現代美術館で行われた「日本現代美術私観―高橋龍太郎コレクション」に比べると見劣りがする

★★★✭✩