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MAYDAY メーデー!ナショジオコミュのLOKOMOTIV HOCKEY TEAM DISASTER Yak Service Airlines 9633便 離陸失敗事故

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2011年9月7日、RussiaのMosckow北西の街YaroslavlのプロアイスホッケーチームYaroslavl Lokomotivの主要な選手など乗員乗客45名は、Yaroslavl空港からBelarusのMinsk空港へ向かおうとしていた。Yak Service Airlines 9633便(Yak-42型機)は同社副社長のIgor Zhivelovが副操縦士、機長はAndrei Solomentsevが務めた。16時に3,000mある滑走路を離陸し始めたが、V1=119ktになっても上昇せず、機長がfull powerとしても浮上しなかった。滑走路を逸脱して、その先の草地から離陸したが、今度は機首が急上昇して、左翼端がGlide Slope Antennaに接触して、そのまま左に機体は回転して、Volga川の川岸に墜落した。墜落時にゴールキーパーのYakimovとF/EのAlexander Cizovの2名は生存したが、Yakimovは2日後に死亡した。
Russiaの民間航空機事故調査委員会は調査官を派遣し、まずエンジンが正常に作動していたこと、Flapが20°へ展開されていたこと、水平尾翼は故障がなかったことを確認し、回収したBlackboxをMoscowへ送付した。
空港の監視カメラに写っていた映像を見ると、機体がかなり重そうで、最大離陸重量の57tonを超過していた可能性が考えられた。同社のチェックインカウンターには体重計がなく、選手らの防具の重さを計量していなかった。推定重量は53.949tonで重量超過はなかった。
離陸速度は215km/hr必要だったが、FDR解析ではエンジンは正常に作動しており、実地検分と齟齬はなかった。
滑走路長が5kmあるGlomov Air Fieldで離陸再現テストを行うと、同型機は1,200mで離陸した。しかしブレーキを作動させて滑走すると、離陸までの距離は2倍以上となった。以前同型機でブレーキ動作不良が5件あり、事故機の残骸を調べたが異常はなかった。そうなると、操縦士がブレーキペダルへ足を乗せていたため、ブレーキONになっていた可能性が上がった。Yak-40型機ではブレーキペダルの下方に縁があり、踵が床に付かないようになっていたが、Yak-42型機では縁がないため、踵は床の上にある。事故時に副操縦士を務めていたIgor Zhivelov副社長は下肢に神経症を患って治療中であり、ブレーキを掛けていたことを自覚できなかった可能性があった。離陸中に機首が下がっていたのはブレーキを作動させていたからで、離陸後に機首が一気に持ち上がって20°まで上がって失速し、そのまま墜落したと結論された。
CVRにはSolomentsev機長が離陸を中止しようとしてthrottleを落として操縦桿を押しつけたのに対し、副操縦士のZhivelov副社長が"What you're doing!?"と声を上げてF/Eにfull throttleを入れさせていた。CRMに欠落があったことも明らかであった。



コメント(2)

番組のナレーションによればYaroslavlの街ではアイスホッケーが大変盛んで、花形選手が一挙に墜落死したことで町全体が悲しみに沈み、事故現場にはMedvedev大統領が献花し、葬儀にはPutin首相が参列した。
離陸時の加速が不良であったが、計器に異常がないので、滑走を継続したのだろう。CVRでは機長がrolling中にV1を190ktへ変更したのも不思議だが、加速に異常を感じたら5秒以内に離陸中止の決断をすれば、この惨事は防げたと解説されていた。まさか副社長が知らず知らずのうちにブレーキを掛けていたとは誰も思わなかったのだろう。
機長役のEdward Zinoviev、副社長役のAdrian Friffin、それに航空機関士役のChristian SmithはYak-42型機のcrewを好演していた。唯一生還できたMatyushin航空機関士だが、事故後リハビリを続けたものの操縦席へは復帰できなかったという。

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