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MAYDAY メーデー!ナショジオコミュのFIREBOMBER DOWN: Coulson Aviation C-130墜落事故

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豪州New South Wales州CoomaのBlack Summerの森で大規模な森林火災が発生した。州政府は消火活動の応援として、カナダBritish Comunbia州に本拠地があるCoulson Aviation1社に消火活動を要請した。同社からB-737とC-130消防飛行機、それにCessna Citation Vの監視機(Bird Dog)がRichmond基地へ派遣された。現地は真夏で、火事による上昇気流もあって、不安定な気象条件だった。
2020年1月23日、B-737の消防ジェット機(B137)が消火活動に飛び立ったが、800Ftまで降下して消火剤を投下したものの、windshearで機体が不安定となり、消火活動を継続することは困難だった。機長は推力を入れて基地へ戻ることを決め、”Conditions horrible down there at Adaminaby. Don't send anybody . And we're not going back”と消火活動を断念することをShort Mail MessageでCooma消防本部へ伝えた。ところが、この情報は後続するC-130(B134)機には直接このText Messageは伝わらず、無線を介した口頭での注意喚起として無線交信された。C-130のEan McNeth45歳は経験豊富な消防飛行士で、副機長のPaul Hadson42歳は元米海兵隊、航空機関士のRick Mogan43歳は空軍出身者で、ベテランCrewは消火活動を継続することにした。同機は軍用機から消防用に改修されて、最大16tonの消火剤を搭載できる。同機は当初Pate Fieldの火災現場で消火活動を行う予定であったが、乱気流、火炎、強風で断念し、そこから方位085°へ移動。13:07に同機はAdaminabyの東58kmにあるPeak Viewへ到達し、左旋回しながら高度を460Ft⇒400⇒300⇒200まで降下して、火炎に向けて25,00Lbの消火剤を投下した。
機長はFlap50°を指示して推力を上げたが機体は上昇せず、地面に激突した。機体は炎上してバラバラとなり、乗員3名は死亡した。
ATSBのChris Jonach、Laura Henwood、Kerri Hughes調査官らは墜落位置をPeak Viewの北東35kmと特定し、まず機体の整備状況を書類審査した。事故機は2018年に軍用機から改修され、以後683時間の消火飛行が行われていて、事故の前日に整備査察が行われていた。CVRは搭載されているが、FDRはなく、CVRは9か月前の音声が残ったままで、事故当時の音声は録音されていなかった。事故機の前後左右の四隅は現場から回収され、Rolls Royceエンジンもタービン羽根に熱損傷があったものの、エンジン1基の故障で墜落に至ったとは考えにくかった。FDRは搭載されていなかったものの、自機の位置情報としてADS-BとSky Trackが搭載されていて、その解析が進められた。13:07事故機は2,000Ft⇒1,500⇒500⇒1,000⇒200Ftと降下して消火剤を投下し、370Ftまで上昇したが墜落した。事故の様子をたまたま撮影したビデオによれば、事故機は左旋回しながら火煙の中を飛行し、左翼を樹木へぶつけながら墜落していた。
同型機の乱気流中の飛行速度は、中程度では101-117Kt、強度では117-143Ktであり、事故当時15〜40Ktの突風が南南西から背風で吹いていたことが分かった。ATSBは事故機のIASが100〜123Ktと推測し、乱気流の中で機体が失速して墜落したものと結論した。
事故機にWindshear警報装置は装備されていなかった。

コメント(2)

番組内では、火災監視役(Bird Dog)の機長が、C-130と一緒に12:04にAdaminabyを離陸したものの、火災監視にあたらず帰投していたことが判明しました。ATSBがその機長に事情聴取すると、事故の2-3週間前に乱気流で機体が30-40°がぶられて大変危険な態勢となったと。事故当時はもっと気流が悪く、Escape Maneuverで這う這うの体で帰投したので、すぐ離脱したとのこと。他機にも無線連絡ししたと証言しているが、火災監視役が飛行中止する中でC-130一機だけ消火活動に臨んだというのは武勇伝なのか、それとも単に無謀であったのか?
B-737の機長(D.C.williams)、副操縦士(Adam Kolozsvari)、の機長(James Cummingham)、副操縦士(William Atwood)はいずれも火事場のベテランパイロットの風貌だった。

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