真説魏志倭人伝研究会メンバーズコミュの邪馬台国時代の人口推定

「邪馬台国時代の人口推定」に関するトピックです。
渡辺さんの勉強会発表テーマ（2019.1.19）です。

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先日の渡辺さんの発表と資料は大変刺激的でした。資料を読み返しても、いろいろな想像や疑問が次々にわいてきます。

縄文時代からの人口増加の要因を数理的に探りながら、古代国家の形成過程をとらえなおそうという試みですが、小山氏をはじめ先行研究がこれだけあることも初めて知りました。

考古学や文献との照らし合わせは今後もっと盛んになる予感がします。

個人的には、極端に多くの渡来人や移民の痕跡を文献から探るのは難しいと予想しています。徐福の話はなかなか伝説の域を出ないし、隋書に出てくる秦王国というのもいつ出来たのかわからない。白村江の戦いのあとに高句麗人を今の埼玉県に住まわせたと言っても、全人口からしたら微々たるもの。

そもそも我が弥生時代の幕開け時期については、中国にその足跡を示すような文献がない以上、蛮夷の世界で勝手に起きた出来事でしかなく、照らし合わせる術がないというのが実状で、下手をするとせっかくの数理的分析が机上の空論になりかねません。ここは文献のほうは期待せず考古学で追っていくしかなさそうです。

それにしても貴族社会が成熟して戦争のなかった平安時代に、人口がイマイチ伸びなかったというのは不思議です。

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