真説魏志倭人伝研究会メンバーズコミュの「こま」の由来

「こま」の話しを始める前に、ここに興味を感じた経緯について触れておきます。最近、加治木義博氏の著作が目に留まりました。「真説」シリーズのノストラダムスで当てたベストセラー作家ですので、ご記憶の方もおられると思います。
氏の本業は古代史で、古墳や卑弥呼についての「真説」も出していて、八〇年代に売れたようです。ただし評価はさっぱりで、私もこれまで知りませんでした。ちなみに、氏は昨年亡くなられたそうです。
加治木説の根幹は、内外の歴史書の名前や地名の「読み」から歴史のストーリーを連想するものです。こじつけや妄想、フィクションとして、学術的には一顧だにされていません。ただ、ざっと見ただけですが、面白いフレーズが目に留まりました。
「倭王・武は武内宿禰である」
「倭の五王は三国史記の王と同一人物である」
「神武天皇が攻めた卑弥呼の邪馬台国は鹿児島にあった」
続く

コメント(15)

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[1] mixiユーザー 10月07日 14:53

続きが気になります。

加治木義博
はじめて知りました。
た、たいへんです。
https://www.amazon.co.jp/dp/4845423820/ref=cm_sw_r_cp_awdb_ETg2zb8PZ5G8H

[2] mixiユーザー 10月08日 01:57

そうです。たいへんです。絶版だったので、とりあえずアマゾンで『KOFUN【真説】日本誕生　誰が巨大古墳を造ったか』を364円（＋送料257円）で買いました。古墳は仏教徒のストゥーパで、そもそも邪馬台国はインド人が海岸沿いに日本にやってきて造った国だそうです。それで「卑弥呼は金髪で青い目」なのでしょうか。沖縄弁が証拠だそうです。

先週の日曜日にサンシャインシティの古代オリエント博物館に「カミとヒトのものがたりー神話の世界へようこそ」を見に行きました。そこで、エローラ、アジャンタに通じる古代インド仏教の展示やヒンドゥの神々の彫像を見ましたが、ごてごてしていて、古墳の埴輪とはまったく別物です。アレキサンダー大王の子孫かなにかで「青い目」のインド人もいるでしょうが、古墳がインドの影響を受けていないことはよく分かりました。定説通りですが。
ただ、縄文人のとそっくりのインダス文明の土偶が展示されていて驚きました。土偶といえば縄文だと思ってました。インダス文明が四千年前で、縄文土偶が一万年以上前のものから、有名なのは五千年くらい前らしいですから、縄文土偶がインダス文明の影響を受けたとは言えませんね。

それでも、『神武天皇が攻めた卑弥呼の邪馬台国は鹿児島にあった！』を書店で注文して、読み始めました。台湾原住民の女性の写真が載っていて、「現存するギリシャ系倭人」とキャプションがついてます。私にはそう見えませんが、ギリシャ人に聞いてみたいところです。
続く

[3] mixiユーザー 10月08日 11:28

ここは「こま」の由来がテーマですから、加治木説に“舵”を取られてはコマります。ただ、古文書の「読み」から現代に伝わる人名・地名を連想する手法は、どの研究でも当り前に採用されているのではないでしょうか。
どこまでが真実で、何が妄想なのか。科学的な検証は可能か。たとえば、安本美典流の統計学の入る余地はあるのか。
「こま」の由来をテーマにすると、倭人伝の行程叙述研究の気分転換になるかもしれません。漢字の解釈と「読み」の連想ゲームが一致したら“当たり”でしょうか。前段が長くなりました。

さて、「こま」の漢字は高麗、巨摩、狛です。高麗のもとの高句麗の本拠地をネットの『魏志高句麗伝』で見てみます。ちなみにmixiですので、原典にはネットで当たって済ませますので、ご了解下さい。
http://www.eonet.ne.jp/~temb/16/gisi_kokuri/gisi_kokuri.htm
地図を見ると現在の中朝国境の鴨緑江が中央を流れ、北側は吉林省で、満州国の首都・新京（長春）も領内です。南側は山で、北の満州は大興安嶺山脈の東に当たりますが、ここは満州平原ではなく、開拓前まで森林地帯だったそうです。鴨緑江の川沿いから「好太土王碑」が出ているので、その辺りが中心なのかもしれません。
『魏志高句麗伝』に出てくる「濊貊」はツングース系ともいわれますが、当時のツングースが何かよく分かりませんね。濊貊も高句麗も、二つが同じかどうか不明ですが、岡田英弘氏が「北狄」とする、東北アジアの森林地帯に居住する狩猟民でしょうか。氏によると「殷」もここの出身のようです（『世界史の誕生』より）。
続く

[4] mixiユーザー 10月09日 03:11

ようやく「こま」に行きます。「狛」は、「濊貊」の後ろのほうの字が変わり、後から「こま」を当てたと思いますが、どうでしょう。狩猟民ですから、狛犬がいてもいいですね。
ちなみに「濊」は「穢」とも書き「穢（けが）れる、穢（きた）ない」との蔑称とwebに出ています。日本には「倭」と当てられただけ、よかったですね。あちらは寒い地域なので、衛生観念がなくても済んだのでしょう。禊や清めの文化とは水と油、よほど不潔だったに違いありません。

次に「高句麗」を調べます。『三国史記』で高句麗を建国したとされる「朱蒙」ですが、『魏志高句麗伝』には出てこないので、彼が後から入ってきた事が分かります。朱蒙が「句麗」に名字の「高」を付けて国号としたというのは「フェイク」です。
ただし、『後漢書』の元延元年（前十二年）に高句麗の謀反に王莽が怒って「下句麗」とした記事があるようなので、高＋句麗の成り立ちはよさそうです。
http://www.wikiwand.com/zh-tw/%E4%B8%8B%E5%8F%A5%E4%B8%BD%E4%BE%AF
「句麗」は文春新書『地名の世界地図』に説明があります；
『魏志高句麗伝』に「溝漊（クル）とは、高句麗で『城邑』をいう」と書かれているが、怱（コル）を間違えて表記していて、クルを「句麗」と読み違えたといわれる。「高」は「神」（コム）と同じで「神聖なもの」を意味し、「句麗」は城邑を意味するので、高句麗は「神都、神邑」ということである。

よく分かりませんね。溝漊は城邑であっても、高句麗が溝漊から派生したとは一言も書かれていませんから、高句麗＝城邑説は妄想の域を出ません。
他のwebにも「句麗」は「城」を意味する高句麗語「コル」というのがありますが、「高句麗語」なんて聞いたことがありません。十二世紀に『三国史記』ができるまでは文献がないと聞いてますから、高句麗語の発音が分かる訳がありません。「古朝鮮語」の類いが出たら「フェイク」です！
『魏志高句麗伝』に「その風俗は、食を節約し、屋敷を手入れするのを好む。住居の左右に大屋根を立てて鬼神を祭る」とありますので、「句麗」は城ではなく、むしろ日本語の「庫裡」（①寺院の台所②住職や家族の住む所）を当てたほうがよいですね。ちょっと「フェイク」です。
続く

[5] mixiユーザー 10月09日 14:14

「クル」だろうが「コル」だろうが「ル」は「マ」になりませんから、「句麗」が「こま」に繋がらないことは分かりました。つまり、「こま」は外来語ではなく、「から」（唐・韓）が伽羅から転じたように、もともと朝鮮半島の奥を日本語で「こま」と呼んでいたのではないでしょうか。

ここで加治木先生の登場です。『KOFUN【真説】日本誕生　誰が巨大古墳を造ったか』のなかで、国を「マ」といった時代があったと述べています。そこで考えてみました。
球磨、播磨、但馬、志摩、福島、群馬（これは違うか）。
「マ」は国ではなく、空間的な広がりの「間」ではないでしょうか。そうすると、あま（天・海）、くま（球磨→狭く奥まった空間）、しま（島→縄張り）、すま（須磨→隅の空間）、たま（魂）、つま（妻→別の空間）、ぬま（沼→濡れた空間）、はま（浜）、ひま（私でしょうか。時間の広がりですかね）、やま（山）。加治木説なら、これだけあれば成立です。安本統計学でも、イロハ四八文字中の一〇字は二〇・八％で合格でしょう。
海（あま）と島（しま）を越えて浜（はま）と山（やま）の先に「こま」があった。「こ」の意味は謎ですが、「あま」や「やま」の「あ」と「や」の意味も分かりませんから、大目に見て下さい。
ついでに「駒」は小さな馬か仔馬だと思います。高句麗の馬が駒だというのは「フェイク」でいいですね。
巨摩の「巨」は「こ」の当て字とwebに出ています。

結論：「こま」は日本語で、朝鮮半島から北の奥地を指す。その後、朝鮮半島一帯が高麗になったので、漢字は生かして読みは従来通りの和名で通した（もっともらしく言い切りました）。また、「こ」は高句麗の頭だけを取って、空間を表す「間」をつけて省略した呼び名の可能性もある。
疑問：当時の倭人は、半島の北のほうに地名をつけるほど関係が深かったのか？
そこで再び加治木説が気になります。
「倭の五王は三国史記の王と同一人物である」
「神武天皇が攻めた卑弥呼の邪馬台国は鹿児島にあった」
続く

[6] mixiユーザー 10月09日 16:09

>>[5]
なるほど。
現地の言葉や漢語ではなく、日本人の言葉に由来していただけですね。高句麗や高麗をどうひっくりかえしてもコマという音が出てこないわけです。そういえばクダラやシラギも日本人独特の読み方ですね。

[7] mixiユーザー 10月10日 04:57

日本人が「こま」と言い始めたのはいつからか考えます。記紀に出てくるので、十世紀に建国した高麗よりも古いことは明らかです。それが倭の五王の時代かというと、もっと古いと思います。
倭の五王は「六国諸軍事」や「七国」と称して、高句麗は範囲外でしたが伽羅も入れて、倭と朝鮮半島各国の国名を挙げて支配を宣言しています。唐・韓が「から」になったのは、伽羅に直接統治が及ばなくなって以降、海外が疎遠になって、大雑把に外国を表すようになってからだと思います。西洋人が現れたら、白人も唐人や毛唐になりました。
ですから「こま」は、高句麗を正確に認識していた倭の五王の前から使われていたのでしょう。「くり」は勝手に「こま」には変わりません。「あま」や「しま」「やま」の仲間の「こま」は、倭人が歴史に登場する前の日本語で、高句麗ができるより古い言葉なのでしょう。そうすると、そんなに古くから半島の北の奥地まで関係があったのか、と疑問が出ます。

加治木説によると「金髪で青い目の卑弥呼」が沖縄から南九州を拠点に邪馬台国を構えたそうです。全部読んでませんが、インドから海を渡ってきた勢力が日本にあったということです。インド説には同意しませんが、木花開耶姫が阿多ですから、邪馬台国から南九州を消すのは早計かと思います。対馬海流や黄海に向かう黒潮を利用して、東シナ海を「しま」（縄張り）にした人たちの存在を否定できないのです。
では、物証があるかといえば、頼りないです。今のところ、この地域には平原王墓はおろか、須玖岡本遺跡や吉野ヶ里遺跡のような国邑の拠点集落を思わせる遺構は未発掘です（断言できませんが）。

その一方で、南九州や南西諸島・沖縄が産地の貝が縄文時代からずっと日本全国に流通し、大陸にも渡っています。殷の青銅器の文様は、貝細工を元にしているとの説もあります。真偽はともかく、貝が財だったことは漢字が証明しています。
そこで、南九州を拠点にした「貝商人」の存在が、妄想以上に浮かび上がります。縄文人は伊豆七島の御蔵島まで黒曜石を採りに行ってますから、「渡り」に長けた海洋民族であったことは間違いありません。貝商人が海を渡って半島を北上したって、おかしくないでしょう。そこを「こま」と呼んだのです。
岡田英弘氏は『倭国』で、漢の商人が半島を南下して日本の交易路を拓き、『魏志倭人伝』の「百余国の朝見」は倭国の拠点数を示すと書いています。拠点かどうかはともかく、交易があったことは史実です。実際は、海峡を渡海する経験のなかった大陸の漢人が来る前に、一万五千年前から日本列島に居住する“わたつみ”の縄文人が、半島や大陸に交易拠点を持っていたのではないでしょうか。「こま」は縄文時代に遡る由緒ある名称なのです。
「卑弥呼の邪馬台国は鹿児島にあった」のか分かりませんが、隣の県の都城市の「都」は気になります。「こま」から貝商人説が出て、邪馬台国に繋がりました。「瓢箪から」出ましたね！　作文と駄洒落はこの辺りにして鹿児島説を読むとします。
了

[8] mixiユーザー 10月10日 18:40

>>[7]

なるほど、
言われてみれば「ま」音で終わる言葉には地名など時空間の広がり（間）を意味する語彙が少なくないです。（「ねりま」もか！）

原日本語の語彙が縄文時代から由来しているものが多いというのもうなずけます。とくに地名は後世になっていろいろな漢字が当てられ、その漢字から意味を類推するようになってしまい、もともとの原生的な意味が失われているものがほとんどですね。「ねりま」なども「練馬」と書くので軍馬の練成場であったことに由来するとされていますが、はるか昔から「ねりま」だったのかもしれません。もちろんその意味するところはわかりませんが。

「こま」も「高句麗」が史書に登場するよりずっと以前から、倭人たちの呼ぶところだったのかもしれません。海洋交易民族としての倭人が朝鮮半島北部の沿岸まで行き来していたことが思い描かれます。

「こま」のトリッキーなところは、「こ」音が「高句麗」「高麗」の「高」と関連していそうに見えるところですね。実際に「高」から来ているのかもしれませんが、これはよくわからない。とにかくそのことによって、「高麗」と書いて「こま」と読むならわしが、漢字名に由来しているかのような錯覚をおこし、あるいは古い朝鮮語に由来しているかのような連想をさせるのです。それで、「こ」は（「高」で）いいとして、じゃあ「ま」はどこから来たんだろう、となって迷宮入りするわけです。最初から「こま」そのものが縄文以前の語彙である可能性があると考えておけば、難しい謎ではなかったのかもしれません。

あとは、「こま」のような原始日本語の語彙がどこに由来するかです。人間と言葉がインドを経由してはるか西方からやってきたと考えるのも、なかなか悪くないですねえ。

[9] mixiユーザー 10月14日 01:02

コメントありがとうございます。Googleで「練馬　意味」を調べると；
「練馬」の地名は、文明9年（1477年）に「練馬城」で見えるのが古いが、語源は以下のとおり諸説ある。馬を馴らすことを「ねる」と言い、馬を訓練するところであったことから「ねり馬」。練ったような粘り気の多い土地の意味で、「練り場」が転じた。石神井川流域の低地の奥まったところに沼が多かったため、「根沼」が転じた。
「練り馬」という言葉が本当にあったのか、怪しくなりましたね。皇宮警察か中央競馬会にでも聞いて、実際に使っていたか確かめる必要がありそうです。げに先入観とは恐ろしい。

終了のつもりでしたが、「くだら、しらぎ」のご指摘がありましたので、「伽羅（から）」も入れて、もうひと頑張り考えてみます。検討を進めるに当たり、いずれも日本人が持込んだ言葉として考えます。理由は以下です（出典：長浜浩明『韓国人は何処から来たか』、wikipedia、他）；
１．朝鮮半島の旧石器時代の遺跡は一万二千年前を最後に消滅した。
２．半島の旧石器の遺跡数は高々五〇ヵ所くらいだが（長浜氏）、日本では七五六五ヵ所が文化財保護法の対象となっている（wiki）。
３．その後五千年の空白を経て、ユーラシア大陸各地に広まった櫛目文土器が朝鮮半島でも出土し（七千年前のもの）、半島最古の土器と考えられていた。釜山近郊の複数の遺跡からは、櫛目文土器と共に九州の縄文土器片や西北九州型の釣針・黒曜石等が出土している（長浜氏が『韓国の歴史』河出書房新社を引用）。
４．上記地層の下から先櫛目文土器が発掘され、同時に日本の豆状文土器に似た土器が出た（長浜氏が引用）。豆状文土器は、日本では一万三千年前のものもある（wiki）。豆状文土器は北朝鮮北部からも出土した（長浜氏が引用）。
５．まとめると、長らく無人だった朝鮮半島に、遅くとも七千年前には北方系の土器と縄文系の土器が現れた。縄文人の痕跡は「こま」の地域にまで及んだ。
続く

[10] mixiユーザー 10月15日 01:32

「朝鮮半島の先住民は縄文人だった」とまでは断言できませんが、縄文人が半島と交易していたことは確かです。つまり、日本語にしかない半島の地名は、現地の言葉から派生した外来語でない以上、縄文時代に日本の視点から付けた名称、つまり、日本人の呼び名だったのです。

言い切ったところで、結論を急ぎます。
「くだら」「しらぎ」「から」と並べてみると、共通点があります。「ら」ですね。「しらぎ」は「しら＋ぎ（き）」で、「き」は基肄城とかの「基」か「城」として、「しら」で考えます。
加治木氏は「ら」も国を意味する、と書いています。松浦、姶良、奈良、平。
「ま」は「間」でいいと思いましたが、「ら」は何でしょう。後回しにして、「くた」から見ます。
古語辞典では「腐す」「降す」とあり、ネットには「百済は植物が腐る（朽ちる）湿地」との記事がありますが、縄文人は稲作をしても湿地で水田は作りませんから「腐す」は合いません。辞典に「夕日の降ち大祓」と用例が載っていました。百済は西海岸ですから「日が降（くた）す」ではないでしょうか。
「しら」はその逆です。東海岸は海側の空が「白む」ので朝日の地です。
「か」は何でしょう。古語辞典では「遠称の指示代名詞」で「彼（あちらの）」と出ています。日本から見て「あちら」ということにします。
最後に「ら」は、［指示代名詞またはその語根に付く］事物・方向・場所などをおおよそに示す意を表す、とあります。「あちら　ここら　いくら　どちら　そちら　こちら　そこら」です。「ら」は「おおよその場所」でいいでしょう。

「ま」で確認したように、「ら」も調べると；
うら（浦→入り江）、くら（坐・座、崖や傾斜地*）、そら（空）、たたら（タミール語由来の製鉄所）、なら（ならす→平ら）、のら（野良）、はら（原）、ひら（平ら）、ほら（洞）、まら（男性？）、むら（邑←群れる）、めら（布良［館山市］・目良［和歌山県田辺市］・妻良［南伊豆町］、「め」は食用海藻の総称。ワカメ、アラメ等）、ゆら（緩やかな平坦地→由良）。
「たたら」と「まら」を除いても、こちらも一〇語以上になりました。
＊）http://hwm8.wh.qit.ne.jp/tentuku/k070610-1.htm
続く

[11] mixiユーザー 10月15日 18:06

>>[10]
日本語は音素ひとつひとつに意味がありますね。

シラギは新羅の漢音と微妙にかぶるために、漢音由来と考えてしまいがちですが、百済をクダラと訓ずるところを考えるとやはり古代日本語由来と考えるほうが筋が通ります。

[12] mixiユーザー 10月15日 20:59

守山さん、コメントありがとうございます。

結論です。
「から」は、海の向こうの「彼（あちら）の辺り」。
「くたら」は、「日が降す辺り」。
「しらぎ」は、元は「しらら」で「空が白む辺り」。「しらら」が「しらら＋き」になって「しらぎ」なりました。

こうなると「こま」の「こ」も気になりますね。
朝鮮半島を北上すると、東シナ海から黄海に入ります。その名の通り(*)、黄河から流された土砂で、海が黄色く濁ってきます。“わたつみ”たちにとって、水色（すいしょく）はとてつもなく大事な情報です。海の色は海流、水温、魚の有無といった生死に関わる重要な指標になるのです。現代の漁師や優秀な釣り人も（筆者の手前味噌です）、水色や海鳥からは目が離せません。
*)黄河から運ばれる黄土により黄濁している部分があることから黄海と呼ばれている。フランスの地図製作者ダンヴィルが1737年に作成した『中国新地図帳』に黄海 (Hoang Hai ou Mer Jaune) と表記したことで国際的にも認知されるようになった（wiki）。

よそ者の目には「黄い海」に見えるのですね。
古語辞典に「こ」は、いくつか項目があるのですが、「黄色の意。［—－がね］。」が出ていました。つまり「こま」は「黄色い間（スペース）」です。朝鮮半島の西海岸「くたら」を北上して、海が黄色くなった先の場所を「こま」と言ったのではないでしょうか。
陸に上がり深入りするのは危険なので、海の貿易商たちは港までしか行きません。縄文人も決して例外ではなかったでしょう。その際、海からの見立てが位置情報になりますから、実際の高句麗が黄色く見えなくてもよいのです。なお、半島の東海岸は常時リマン海流が南下していて、北上する航路には適しません。

“わたつみ”の縄文人らしく、海から見たネーミングに行き着きましたが、どうでしょうか。初出だったら面白いですね。「こ」じつけ！と思うあなたに加治木先生が宣ってます。
「これでもまだ『他人のソラ似だ』という人は判断力に欠陥があり、こんな仕事には向かない」
了

[13] mixiユーザー 10月16日 11:23

古代史を日本語から読み解いても、「卑弥呼・帯方郡太守説」は荒唐無稽でないことが分かります。縄文時代から倭の五王、そして白村江の戦いまで続く連綿とした関係が、歴史的な蓋然性を証明しています。
時代は下って、薩摩の西郷隆盛の心の奥に「金髪で青い目の卑弥呼」が舞い降りました（少し妄想入ってます。木花開耶姫かもしれません）。二千年の記憶が蘇り、半島の動乱を看過することができなくなったのです。ちなみに西郷は「征韓論」ではなく、使節を派遣する「嫌韓」、いや「遣韓論」だったそうです（wiki）。「対話と圧力」、変わりませんね。

もうひとつ、以前からおかしいと思っていたのですが、朝鮮半島の地名や人名を、日本のマスコミがすべて現地の発音に直していることです。日本語の呼び名があったり漢字があれば、日本風に読むのは当り前です。英国のチャールズ皇太子はスペインでカルロスになり、フランスではシャルル、ドイツではカールと呼ばれます。これが国際標準ですから、日本語で読みやすいように呼べばよいのです。
現地の発音に逐一読み替えていたら、くだらもしらぎも消えていたでしょう。フェイク・メディアに従えば歴史が失われ、文化は劣化してしまいます。早く気付いて欲しいものです。

[14] mixiユーザー 10月16日 16:06

>>[13]

素晴らしいトピックありがとうございました。
最後に「卑彌呼・帶方郡太守説」につなげたところもさすがですね。

まだ皆さんの反応が見られないのですが、是非読んでいただきたいと思います。喜田さんナベさんよろしくお願いします。

地名や人名を現地の発音に近づけようとするマスメディアや政府（？）の空しい努力（あるいは誘導）は、何とかしてほしいものです。私の世代でも昔は「平壌」を「へいじょう」と読んでいた気がします。最近では何のことわりもなく「グルジア」が「ジョージア」になっていてびっくりしました。親米・親グローバル勢力に取り込まれて、アメリカの州になってしまったようなものです。まあ雑談ですが。

[15] mixiユーザー 10月18日 09:37

今上天皇が、高麗神社を訪れたと言うところから、高麗が、巨摩、駒、狛など、色々な表記があり、
新羅と百済の名前の由来も、なるほどと思いました。私は、高麗というと、遠足、巾着田、彼岸花の
イメージしかありませんでした。先月、新聞で、道の特集をしていて、
高麗神社の話しが掲載されていました。その時に、朝鮮半島から来た渡来人が、高麗に住み着いたとあり、長いこと、日本にある、朝鮮という感じだったことと、地図で見ると、飯能のちょっと先であることに
驚きました。もとは、養蚕の技術者集団だったようですね。今読んでる本（古事記の邪馬台国-正統竹内文書より-竹内睦泰著　青林道）にも、興味深いものがありました。日本は民族が違っても統一言語に近いような言語がありました。沖縄の言葉「めんそーれ」は「まいりそうらへ」ですから、日本の古文です。言葉と言えば「万葉集」は古代朝鮮語を知らないと理解出来ないという説があります。古代朝鮮語は実は日本語なのです。日本語が元です。古代日本と朝鮮の使節は、通訳なしで話しが通じました。中国とは言葉が違うので、通訳が必要でしたが、朝鮮との間には、必要ありませんでした。朝鮮から亡命してきた人達が、高麗神社など、日本で神社の神主さんになっているくらいですから、日本語でしゃべっていたのです。とありました。
金髪で青い目の卑弥呼も興味深いですね。私が高校の頃、ヤンジャンというマンガがあり、そこに「ヤマトの火」という連載がありました。邪馬台国と沖縄の巫女集団の話しでした。また読んでみたいと懐かしく、
思い出しました。

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