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半蔵門かきもの倶楽部コミュの第11回 モミー作 「ゲスな会話は東京駅発のぞみ21号にて」

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第11回 モミー作 「ゲスな会話は東京駅発のぞみ21号にて」



※ 注意事項

1.ギリギリにアップした駄作なので、読書会で取り上げる必要はありません。

2.タイトル通り、“ゲスな会話”が繰り広げられているので、興味のある方だけお読みいただければ幸いです。



















































































「何がメリクリだ、バカヤロー」
コウタはそう小さく呟いて音楽プレーヤーの好きな曲を再生しようとした。
その曲は ゲスの極み乙女。の「パラレルスペック」だった。

「確かに何がメリクリだよな」
隣に座っていた友人のショウは微笑みながら同意した。



コウタとショウは新幹線のぞみ21号に東京駅から乗り、千年の都に向かっているところだった。



「メリクリのクリは何のクリですか? と街中をイチャついている連中に問いたいところだな」
ショウはニヤつきながら続けて言った。

「そりゃあ、甘栗剥いちゃいました だろ? はっはっは!」
コウタはそう言ってその日初めて笑った。



「そもそも、クリスマスソングは悲しい曲ばかりじゃねーか。 ワム の ラストクリスマス とか、山下達郎 の クリスマスイブ とか、桑田佳祐 の 黒い変人達 とかな」
ショウは遠くを見つめるようにそう言った。

「あー、確かにその通りだな。 ハッピーな曲はあまり多くないのかもしれねーな。 って、桑田さんの曲は 白い恋人達 だろっ!」
コウタは何かに気づいたかのようにツッコミをいれた。



「それにしても、急にどうしたんだ? まあ、お前が俺を呼んで遠征するときは、たいてい女にフラれたときだと決まってるけどな」
ショウはそう言って あたたかいコーヒーを少し口に含んだ。

「いや、正確にはまだフラれてはいない。 彼女から 俺との関係に疲れた と言われて、会えなくなった」
コウタは少し俯きながら言った。

「疲れたって、そりゃあほとんどフラれたに等しいだろ? そんなメンディーな女のことは忘れて、さっさと他の女を探しちまえよ」
ショウはそう言いながら柿ピーを食べた。

「確かにメンディーな女だとは思うけど、好きになっちまったんだよなー・・・」
コウタはそう言って少し泣きそうな表情になった。

「はぁー、お前は前から一途な性格だったよなー・・・。 そうやって一人の女に依存するのは良くねーってずっと言ってきただろ? それに、女に対しては性善説じゃなくて性悪説でいかねーとダメだよ。 どんどんつまみ食いしていけって」
ショウはため息をつきながら言った。

「ああ、分かっている。 ただ、今回は久々の本気モードだったんだ」
コウタはショウの方を見ながら言った。



「その彼女の写真あんの?」
ショウはそう言い、コウタから差し出されたスマホの写真を見た。

「・・・まあまあ だな。 舞祭組ではないけど、すごく可愛いわけでもない。 ・・・胸のサイズは何カップ?」
ショウはスマホを見ながら話し続けた。

「まあ、確かに見た目はそうだと認めるよ。 えっと、付き合い始めはCカップだったけど、Dカップになった」
コウタは微妙な表情でそう言った。

「じゃあ次はDカップの女と付き合ってFカップにしちゃおうぜ! それだけあれば、パイズリも楽にできるだろ?」
ショウは笑いながら言った。

「見た目じゃ何カップか分かんねーだろっ! それに付き合う前に何カップか聞いたらドン引きされんだろっ! それに俺はパイズリよりもフェラの方が好きだから」
コウタも笑いながら応じた。



「それにしても、フラれるにしても何か理由があるはずだろ? 何かが物足りなかったとか、心当たりはないの?」
ショウは少し真面目な顔をしてコウタに問いかけた。

「うーん・・・確かに物足りなかったんだろうな。 色々思い当たる節はあるよ。 マンネリ気味だったかもなー・・・」
コウタは思い出すように話した。

「たいていの女は別れる前に次の男を見つけてたりするからなー。 仮カレとか仮氏っていう単語もあるくらいだし・・・。 他に男がいる気配はあったんじゃねーの?」
ショウは続けてコウタに問いかけた。

「仮カレとか仮氏は どんだけ〜? って感じだな。 うーん、分からん。 ただ、元カレと比較されてるだろうなーと思ったことはある。 例えば、俺はSFプレイが好きじゃないとか」
コウタはわざとボケた。

「それを言うならSMプレイだろっ! ってか、SFプレイってどんなプレイだよっ!」
ショウは笑いながらコウタにツッコミをいれ、二人で笑いあった。

「今の気持ちは、ゲスの極み乙女。 の ドレスを脱げ を聴きたいところだな」
コウタは音楽プレーヤーをいじりながらそう言った。

「おいおい、お前が脱いじゃうの? それとも脱がせちゃうの? お前が脱ぐなら丸裸になっちまえ!」
ショウは悪ノリするかのように言った。

「安心してください、吐いてますよ、 になるぜ?俺が脱いだら」
コウタは今年それなりに流行ったギャグで返した。

「こういうときの俺は、ゲスの極み乙女。 だと ノーマルアタマ か キラーボール を聴きてーなー」
そう言ったショウはコウタの音楽プレーヤーをのぞきこんだ。



「まあ、相手について お前も色々思うことはあるだろうが、クリスマス当日のデートでフラれるよりはマシだと思うぜ。 当日だと、買ってるプレゼントも何もかもパアだし、そもそも当日にフラれるのはかなり悲惨だし、悲恋だぜ」
ショウは落ち着いて話した。

「そうだな、そう前向きに考えるよ。 いやー、お前のおかげで励まされたよ。ありがとな」
コウタは笑顔で応じた。

「ま、元気出せよ。 ちょっと俺トイレ行ってくるわ」
ショウはそう言って席を立ち、デッキのお手洗いに向かった。

そのとき、座席に置いてあったショウのスマホが ピローン と鳴り、画面に受信されたメッセージが表示された。

表示されたメッセージがコウタの目に入った。

「こ、これは・・・!」

コウタの表情はみるみるうちに硬くなっていった。





コメント(12)

こういう作品も、ありだと思います。別に上品な小説ばかりである必要はありませんので。ラストのメッセージをあえて書かずに、想像させるようにしたのは良かったと思います。
会話は特にゲスいとは思いませんでした。若者像がよく伝わりました。
メンディーなどの若者言葉がふんだんに使われてて、雰囲気がありました。
最後、どういう内容のメッセージがきたのですか?
>>[2]

感想ありがとうございます!(^O^)

そのようにおっしゃっていきただき、恐縮です。(^-^ゞ
>>[3]

感想ありがとうございます!(^O^)

なるほど、もっとゲスい感じ出せばよかったかもしれませんね(笑)。

そのあたりは今夜の読書会で♪
>>[7]

感想ありがとうございます!(^O^)

「誰が読むか」ではなく、「自分が何を書きたいか」を考えてキーボードを叩きました。

なるほど、確かにその通りですね。
今後の執筆に生かしたいと思います。m(_ _)m
ゲス乙女、聴いてみたいと思いました(なぜゲス極と略さないのか疑問に思いつつ)。「そっか、たいていのおとこのひとは見ただけでブラジャーのサイズはわからないのかな」などと、放送禁止用語連発のゲスな会話のなかで学びました。ゲスではないのかもしれませんが、黒モミーではあるな……と感じました。関口メンディーもそうやって使われていたのですね、いやはや、一歩若者に近づいた気がいたします
>>[9]

感想ありがとうございます!(^O^)

是非聴いてみてください。

どうなんでしょう?そのあたりは人それぞれだと思います。
実際に新幹線に乗って、横でこの会話されたらウザいです(笑)

でも、本人には不幸話でも、読んでいるほうは笑っちゃえる悲恋話はすごくいいですよね。
同じテーマでもまったくとらえかたの違う作品を読めるところが、文芸部のいいところだと改めて思えました。
>>[11]

感想ありがとうございます!(^O^)

確かに新幹線に乗っていてこういう会話をされるとウザいですね(笑)。

悲恋だろうが飛廉だろうが、すべて笑いに変えちゃえば「笑う門には福来たる」ですよ(笑)。

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