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半蔵門かきもの倶楽部コミュの第5 5回 たかさん作 「じゃがいもさつまいも」

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さつまいもは好きだけどじゃがいもはどうも好きになれない日はじゃがいものカタチが好きじゃないのかどうせ僕になんて興味ないくせにと思ってしまうのか。じゃがいもなんて味がないだろう、なんてうるさいことを言われるからやっぱりさつまいもに嫉妬してしまうのは宇宙から見たら本当に小さくて小さくてこの心をストローが吸い込んでタピオカと一緒に胃袋の中に小さな溜池とため息をつくって流したり溶け込んだり、でも塩をかければ味わえたり味わったり。
ノート貸してと三橋さんが声を掛けたのは僕じゃなくて唐突に明だった。彼の出席日数と眼鏡をかけたキャラクターのせいで本当は彼じゃなくてもいいし三橋さんは男の顔認証をしないだけで、篩にかけられたらサクッと落っこちる彼に声をかけたせいで僕の唇は縦に開けることがなかった。
いいよ、貸したら困るからコピーして明日渡すよ、少し震えた彼の言葉を三橋さんは毎日話してる友達に言うように、じゃあまた明日ねと、どんな言葉でも感謝になることを知ってるように吹き付ける。
さつまいもはそのままでも美味しいのにじゃがいもは塩が無いと足りないなんてやっぱりお呼びじゃない及ばない存在でヘアカット3032円をお釣りなしではだせないし山手線の駅からも遠いし、太りやすいのは一緒だけど女には好かれやすいよね。ため息ニつ。
三橋さんは本当はじゃがいものことを好きなのになんてやっぱり本当なのかな。図書館で調べものをする手を止めると帽子を脱ぐのも忘れた明が席を立つところで僕はそろり彼のうしろをつけて歩き出した。南千住まではついて行くつもりだったのに彼はイオンに寄ってから銀座線に乗り込んだ。ゴミ袋は透明だとよりゴミっぽい。彼はつけ麺を食べるためだけに乗り換えまでして新宿御苑まで行くとは思わなかったし今、隣の席で麺をすする僕を笑みを噛み殺して見つめている。ため息もでない。スープは濃厚でつけ麺のスープのようだ。終わった気がする。この気持ちに芽がでない。それはつまり誰も傷つけないから僕ひとりの問題だ。

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