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半蔵門かきもの倶楽部コミュの第21回 モミー作 「秋に咲く向日葵」

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第21回 モミー作 「秋に咲く向日葵」



※ 注意事項

1. ギリギリにアップした駄作なので、読書会で取り上げる必要はありません。
2. 仮に取り上げた場合、作者からの解説は一切しませんのでご了承ください。
3. 人によっては耳慣れない単語も登場すると思いますが、それについて説明はしませんので、各自ヤホーやゴーグルなどで調べてください。
4. 以上、このような「面倒な作品」であることをご理解いただき、それでも興味のある方だけお読みいただければ幸いです。






























































































































































































































「メロスは激怒したって、いったい何に激怒したんだ?エロス野郎がメロンジュースじゃなくてラブジュースを飲ませろって激怒してんのか?」
秋政は笑いながら言った。

「バカなこと言うな。簡単に言えば、独裁の暴君に激怒してるんだよ。例え無知なメロスでもそこは分かって、激怒したってことだ」
俺は落ち着いた口調で言った。

「ニャルほどね〜!で、ハゲタニ教授の課題は何をしろってことなの?」
秋政は今度はニヤニヤしながら言った。

「はぁ〜・・・。メロスが激怒しそうなことは何か挙げて、それを解決する手段は何か書けってことだよ。今は日本も民主主義国家だけど、国家権力が暴走する可能性はあるだろ?」
俺は溜息をつきながら言った。

「そういうことかい!日本は、まあ、なんとかなんじゃね?だけど、アメリカはカードゲームおっさんが大統領になったら危なくね?」
秋政はちょっと真面目な顔をしながら言った。

「いや、日本だって課題山積だろ。現に憲法違反すれすれの法律だって結構あるだろ。一票の格差是正だって、なかなか進まないし」
俺は手元の資料を見ながら話した。

「じゃあ、日本の課題は何なんだよ?俺には分からんぞ」
秋政は前のめりになって言った。

「それを探るのが俺達の課題なんだよ。この大学の法学部でリベラルアーツ教育の先端を行くハゲタニ教授の本を読めば多少は答えが見つかるだろうが、そんな丸写しのレポートを提出しても教授は丸をつけてはくれないさ」
俺は教授の本をペラペラめくりながら言った。

「うーん、ニャンとも難しい課題だな。俺が想像つくのはやはり経済格差かなー」
秋政が珍しく真面目なことを真面目な顔で語った。

「それは大事な問題だよ。よく分かってんじゃん!」
俺はニヤっとしながら言った。

「経済格差是正のためには何ができるんだ?今の政府の取り組みはどうなんだろう?」
秋政はテキストをめくりながら言った。

「今の政府は三本の矢と呼ばれる経済政策を行っている。一つは大胆な金融緩和だがこれは日銀の専権事項であまりうまくいってない。二つ目は機動的な財政政策。三つめは民間投資を喚起する成長戦略。どれもうまくいっているとは言い難い。まあ、そもそも、政府が何をしようと、経済はあまり変動はしにくいんだがな」
俺はレジュメを見ながら秋政に話した。

「そういえば、この前の政治哲学でフサザワ教授が言ってたけど、本来の保守政治は経済には何も手出ししないって言ってたな」
秋政がノートを見ながら言った。

「そうだよ。今の政府の取り組みも、北欧のリベラル政権が行っているような政策に近い。本来の保守政治家がやるべきことではないんだよ。まあ、そもそも保守だとか革新だとか、日本ではあまり関係ないけどな。定義もあいまいだし、そのあたり理解してない連中も多い」
俺は溜息まじりに話した。

「格差是正といっても、難しいんだな。俺ら学生でも、奨学金頼りの学生も増えてるみおたいだし、俺自身もそうだしな」
秋政のテンションがだんだん下がってきたのが分かった。

「うん、俺ら学生だって他人事じゃない。日本は学生に対してのサポートがあまり良くない。誰だって、学びたい者が学べる体制の構築が必要だな。そういえば、選挙公約で給付型の奨学金をやると言ってたけど、全然進んでないな」
俺はテキストをめくりながら言った。

「そこだ!俺は奨学金も含めた学生へのサポートについて書くぜ!」
秋政のテンションが一気に上がった。

「スゲーじゃん!俺もレポート進めないとな」
俺はそう言ってペンを走らせた。

「そういや、今度の連休、群馬に秋に咲く向日葵を見に行くんだよな?」
秋政が今度はスマホを見ながら話し始めた。

「そうだ、皆で行くぜ!夏は終わったけど、向日葵見に行くとかテンション上がるだろ?」
俺はニヤニヤしながら言った。

そのとき、俺のスマホが震えた。

「秋政。残念だが、群馬には行けそうにない。インターンを申し込んだ企業から今度の連休に呼び出しを食らった」

俺は複雑な心境になった。
それと同時に、俺も秋政もテンションが下がっていくのがよく分かった。

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