火10枠『嘘の戦争』コミュの祝・クランクイン！草彅剛さん、大島優子さん、玉森裕太さんの撮影初日に密着！

11月下旬、草彅剛さん演じる白石富生が“金で失くしたものは金で取り戻す”と誓って、かつてない復讐劇を繰り広げるドラマ「銭の戦争」がクランクイン。初回からいきなり、それまで順風満帆だった富生の人生が一気にどん底まで転落してしまうという、息もつかせぬ展開です。

記念すべきファーストシーンは、まだエリート証券マンだった富生が、高級レストランで、顧客の女社長に高額な金融商品を勧めるシーン。現場のレストランに現れた草彅さんは、テーブルに並んだ豪華な食事を見て「うわっ、すごい！」と感心するなど全く気負った様子もなく、「よろしくお願いします！」と挨拶。主演の草彅さんが自然体で大らかな空気をまとっているせいか、スタッフたちの緊張も和らいでいきます。
リハーサルでは、監督から草彅さんに「余裕がある中にも、少し焦りがある感じで」と早くも難しい要求が！実はこのシーン、“富生は上司から無謀なノルマを課せられている”という背景があり、顧客を信用させるための“余裕”を見せつつも、心の底にある焦りをも滲ませてほしい、という要望なんです。いきなりの高いハードルに難なく応えた草彅さんの繊細な演技にぜひ注目です。

撮影後、次の撮影場所に移動する草彅さんは、目の前の料理を指さして、共演の女優さんに「食べてください！絶対おいしいから！(笑)」と勧めつつ、「僕も食べたい…」と少し後ろ髪を引かれているようでした。

そして、富生の弟・光太郎役の玉森裕太さんもクランクイン。無口で社交性がなく、大学院で研究に没頭している光太郎は、兄の富生が仕事人間で家族を顧みなかったことに不満を募らせている、という役どころ。

現場に入った玉森さんは、大先輩・草彅さんとの対面にかなり緊張した様子で挨拶。対する草彅さんは「元気？最近(好きな)京都には行ってないの？よろしくね」と気さくに声を掛けて、玉森さんの緊張をほぐしていました。

玉森さんの最初のシーンは、突然家族を襲った不幸に、悲しみにくれるというセリフのないシーンでしたが、真剣に台本を読みこむ姿からは作品に懸ける思いが伝わってきます。喪失感と、自分の無力さ、過去への後悔などを表情だけで見事に表現した玉森さん。監督の「OK！」のひと言に、正座していた足を伸ばしながら「しびれたー！」と苦笑いしつつ、緊張感から解放されて表情をゆるめていました。

富生の恩師・紺野洋の娘、未央を演じる大島優子さんのクランクインは、未央が落とした500円を富生が横取りしてしまうという“最悪の出会い”のシーン。現場に合流した大島さんが「寒くないですか？」と、朝から撮影をしていた草彅さんに声を掛けると、「寒くなってきたー」とにっこり。クランクイン前に、お互いに「本当に一緒にやりやすい！」と語っていた言葉が裏付けされたような和やかな雰囲気。現場スタッフにもフランクに声をかけていました。

が、撮影本番は、茶目っ気たっぷりでフレンドリーな顔から一転、しっかり者で真面目な未央に変貌した大島さん。このオン・オフの切り替えはさすがです。実際の仲の良さとは裏腹な、“最悪な初対面”シーンを作り上げた草彅さん、大島さんの熱演も見逃せません！