武蔵野コラボ組コミュの十二月・闇汁忘年会報告

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお付き合いください。

12月の忘年句会は、久しぶりの未穂さんに一年ぶりの茶阿里さん、
皆勤賞の端月さんに孤愁さん、かぼすの5人が集まり、楽しい句会となりました。
お鍋は闇鍋ではなく、とっても奥深い味の美味しいお鍋でした。
れいこさん、あしゅらさん、今年もよろしくお願いします。

出席者：未穂さん、端月さん、孤愁さん、茶阿里さん、かぼす
投句者：待人さん、珠さん、更紗さん、仔呂さん

【かぼす作】
明けやらぬ夢にくぐもるコソと咳
番台の顔も明るき柚子湯かな　　　　　　　◎端月　○茶阿里
空に雲畑にぽっかりカリフラワー　　　　　○未穂
セーターの手編みは重しイニシャルＫ

【未穂作】
咳をして寝返りの夫薄明かり
柚子湯してお月様の香を染み込ませ
カリフラワーひとつひとつに光あり
青色のスエータ―洗へば水青く　　　　　　○かぼす、茶阿里

【端月作】
咳走るオーケストラのあひまかな　　　　　◎かぼす　○未穂
柚子と浮くユニットバスの母子かな　　　　○かぼす
過疎すすむ村のブロッコリー太る
セーターは知ってる愛の半減期　　　　　　◎未穂

【孤愁作】
咳を背に満員電車息を止め
ゆず湯にて一人唄うはなごり雪
セーターの袖のほころび別れ時　　　　　　○端月

【茶阿里作】
区役所でこんこん咳こむエイリアン
ゆず湯して親友悪友あふれ出す　　　　　　○かぼす、未穂
笑いたい悲しいＰＯＰカリフラワー
手が届くセーターの中鳩の街

【投句・待人】
壁越しの咳気になりし午前四時　　　　　　○孤愁
ほろほろとゆず湯にて解く難問題
冷蔵庫常備緑黄カリフラワー
セーターの目が語りしは角の部屋

【投句・珠】
咳の主さえずり声との差にクスリ
湯に浮ぶ柚子の頭に「お疲れ様」
湯気立ててマヨネーズ待つカリフラワー　　◎茶阿里　〇端月、孤愁
セーターをほぐす母の背温かき

【投句・更紗】
お茶室の空気うごかす咳二つ　　　　　　　◎孤愁　○端月
カピバラの柚子湯にひかれ湯をはりぬ　　　○茶阿里
カリフラワー雲を夢みて地に生まれ
友よりの白きセーター魔を払い

【投句・仔呂】
咳一つ二つ三つの仮病かな
懐かしき香りほのかに柚湯かな　　　　　　○孤愁
カリフラワー食卓飾る花となる
母編みしセーター着込みファッションショウ

席題・忘年会
船盛りに大鍋天ぷら忘年会　　　　　かぼす
忘年会終わって集ふコンビニ店

三日月の髙々とあり年忘れ　　　　　未穂

女子会のさまや忘年会の席　　　　　端月

忘年会シメは息子と手しゃく酒　　　孤愁

マフラーを幾つ忘れた忘年会　　　　茶阿里
忘年会ダメよダメダメ呼んでない
飲まされた日本左エ門忘年会

次回予定：一月十七日（土）
兼題：かじかむ、寒稽古、伊勢海老、麦の芽