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テニプリファンタジー小説コミュの(第65章)(後編)(テニプリファンタジー)「跡部を救え!」

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そして、15分後、その場を立ち去り、再び目的地に向かう。
「後、どの位ですか?」
鳳の質問に、ルガーは、
「そうだな後、1時間もあれば着くだろう。この辺りは平坦な道が続くし、見晴らしもいい。
だから、ここらは安全というわけだ。さあ、スピードを上げるぞ」
と、ムチを入れた。
クアリーはひた走り、ついに後1歩という所まで来た。
ところが、そこで何かの狩りが行われるのか、えらく人が多く、皆武器を持っている。明らかにハンターで、中にはイルアーという猫を連れている者もいた。
「おーい止まれー」
と声をかけて来た。
「何かあるのかい?」
「ああ。今日は大物を捕まえるんで、仲間を集めたんだ」
「ここらへんで大物を?こんな平坦地じゃあ無理だろ?帝国の目もあるしよ」
すると、その茶色いロングヘア―の男が大笑いして言った。
「ハハハ。大丈夫だよ。奴はこの近くの帝国軍も手やいてる相手だ。うまくやりゃ、褒美も間違いなしだぜ」
「ほ〜そんなにすごいやつなのか?」
と、弦一郎が口をはさむ」
「おや?見かけねえ顔だが」
「残念だが、先を急いでいる。仲間の1人が重体でな」
その言葉に、その男ヤガスカーは、
「お〜そら大変だな〜」
そこへ侑士が声をかけてきた。
「それで、この研究所へ行きたいんやけど」
と、地図を出した。
「ん?あ〜これなら、あっちの道を進むのは無理だぜ、さっきの狩り

で、崖が崩れちまったからな。行くとするなら、こっからこう回るし

かねえ」
ルガーと鳳、ブン太が降りてきてルートを確認すると、まともに帝国

の検問を通らなければならなかった。
「まずいな〜できれば、検問は通りたくねえんだが」
と、ルガーが言うと、ヤガスカーが、ある提案をした。
「こういうのはどうだ?お前さん達に、狩りの手伝いをしてもらう。

それで、成功すれば、それを帝国に届けるから、一緒に連れて行くと
いう算段で行けば、バレはしないぜ」
「なるほど。それも一つの手だな。だが、あんまり時間はとれねえぜ」
「分かっている。奴はもうすぐ現れる」

集まって来たハンター達が構えていると、大型の赤いドラゴンが姿を現わした。
「来たぞ! ヤローども!行くぞ!」
「おー!!」
皆が赤いドラゴンに向かうと、ドラゴンは、
「グオアアアアア!!」
と、凄まじい咆哮で皆の足を止め、その太い足で、ハンターを踏みつぶそうとすると、
ハンターは素早くよけた。
そして、弦一郎と侑士もこのハンティングに立ち会った。
このハンティングに成功すれば、帝国の検問を通る手助けが出来るからだ。
「まずは足を止めろ!」
皆は足に襲い掛かろうとするが、すぐさま飛んでそれを回避する。
「チイ。なかなか頭が回る奴じゃねえか。帝国が手を焼くわけだぜ!」
「そうか。クオー!動く事雷帝の如し!」
その声を聞いて、クオーがすぐさま飛び出すと、雷劇をまとって突っ

込み、痺れさせる。
「クオー!」
「よしいいぞ!」
「兄ちゃん。あんなペット飼ってたのかい?」
「ペットではない!あれは、俺の分身と言っていい。俺の精神と共に育って来た仲間だ。そして、俺の精神によって、ここまで大きくなった」
「ほーそいつはスゲエな」
「クオー!そのまま放射熱線で落とせ!」
「クオー!!」
クオーが離れて炎を吐くと、ドラゴンは下に落ちた。
「よっしゃ〜!後は俺達全員でかかるぞ!」
「おー!!」
そしてクオーもその戦闘に参加し、ついに倒す事が出来た。
「よっしゃ〜やったぞー!!」
皆は大喜びし、早速そのモンスターから、色んな所を取って行く。
「よく戦闘に参戦してくれたな、礼を言わせてくれ」
「いや、俺達は、道を急ぎたいだけだ」
「あ〜だったな。そんじゃ、俺達と一緒に来い。あ〜ここにサインしてくれ。
馬車の中にいるにいる奴らは書かなくていい。見えている部分だけを書けばいいんだ。
これで、帝国の検問を突破できるぜ。あ〜それと、更に怪しまれない様に、
この採れたてのモンスターの物を持っていけ。
「何から何までスマンな」
「ほな、こっちもじっとしとられへん。行くで」
「ああ」

そして、ハンター達もそれぞれクアリーに乗って、後に続き、ついに問題の検問にさしかかった。
「あれか」
皆はそれぞれ布をかぶせて隠れ、検問に近づく。

ハンターは今回の依頼を受けていた物を渡し、検問を通る為の書を渡

すと、検問をあっさりと通る事が出来た。

検問が見えなくなったあたりで、ハンターが声をかけた。
「おい、もういいぞ」
そう言うと、毛布の中に潜んでいた皆が出て来た。
「フウ。やれやれ」
「これで研究所に行けますね。色々ありがとうございました」
「いやいやお互いさまよ」
「これで、先輩を救えます」
「そりゃよかった。で、その研究所は?」
「えっと・・・」
鳳が地図で確認しようとすると、すぐそばまで来ていた。ゲートも開

いている。
「あ、ここです!」
「そうか。んじゃ、俺等はここでお別れだな。先輩さん。元気になるといいな!」
「はい!」

こうして、研究所に入った跡部はすぐさま状態を見て、すぐにも手術をしなければ、危ない状態だった。
「すぐにオペに入ります。あなた方は危険な為、別室でお待ちください。そこのガラス窓から中の様子を確認できますので」
「はい」
鳳と侑士がオペの様子を見ていると、弦一郎は研究所の中から、皆に現在の状況を伝えた。
「そうなんだ。それで、跡部は?大丈夫なの?」
菊丸が不安そうに聞くと、弦一郎もオペの部屋を見た。
「わからん。たった今始まったばかりで、どうなるかわからん状態だ」
と説明した。
「だが、多かれ少なかれ、俺達は、そろそろ決断を付けなければならん」
「あ・・・」
菊丸にも分かってしまった。

そう、彼らは決めなければならないのだ。

どっちにするかを・・・

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