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テニプリファンタジー小説コミュの(第51章)(後編)(テニプリファンタジー)「イリガルアの最後」

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皆は戦いながら先を急ぐと、途中で大穴があいた場所を見つけた。
「これは・・・」
「どうやら、爆発によってできた穴ね」
「別ルートを探すしかねえか・・・」
「俺達なら飛べるぜ」
「けどよ〜どこに行きゃいいんだ?」
兵士の言葉に、鳳は、リースにコッソリ頼んでみた。

すると、鳳の扇のペンダントから光りが出て、道を示した。
「この先か。大穴を通るか、それとも、俺達が飛ばすかのどちらかだな」
「いや、お前達に負担をかけられん」
と、チーフは大穴に降りた。
「お、おいチーフ! くそ〜こうなったら続くっきゃねえな。お前達は、飛んで艦長を探してくれ、」
「分かった」
そして、兵士が飛び下りると、跡部達は飛んで、艦長を探した。

だが、複雑に入り組んだグランデアの船の中は予想以上に手間取った。

そして、ある部屋に着くと、チーフが下から戻って来た。

兵士も数名いたのだが、やはり、何人か減って、チューリズ大佐を含めて3人になってしまっていた。
「ご無事でしたか」
「ああ。ただ、グランデアとラドッフの戦闘に巻き込まれてな。それで、艦長は?」
「すいません。俺達も探しているのですが、どこもかしこも敵だらけで」
「迂回路もなしか」
「はい。ただ、大体の位置は分かっているのですが、扉がロックされていて」
「グランデアの野郎も、ようやく危険に気付きやがったって事か」
「とにかく、艦長を探しましょう」
「了解!」
全員で艦長を探したが、鳳の言うとおり、あちこちの扉がロックされていて進めない。

その時、
「わ、私はいい・・・お前達だけでも…・脱出するんだ・・・」
と、苦しみながら言う艦長の声が聞こえた。
「艦長はこの近くだわ。なんとかして行かないと」
「もう、クラウザーさんの魂は傷つかない。なら、俺も戦える。風よ。邪なる全ての物を吹き飛ばせ!」
凄まじい突風と共に、ラドッフもグランデアも吹き飛ばされた。
「久しぶりですよ。こんなに技が使えたの」
「今までは、魂を合体させていたからな」
「魂を合体?」
「チューリズ大佐が聞くが、説明が面倒なのか、結局話してくれなかった。

そして、扉をやぶり、グランデアとラドッフの戦いの隙を見ながら移動し、ついに司令室に辿りついた。

だが、すでに艦長の息はなく、胞子と草にまみれた無残な姿で見つかった。
「か、艦長!」
「もう意識はないわ。チーフ、インプラントチップを」
カルタスの言葉に、チーフはパンチを一発めり込ませると、中からチップの様な物を取りだした。
「ありがとう艦長。さあ、出ましょう」
艦長に敬礼した皆は、その場を後にした。
「これからどうする?」
「私達の船に向かうわ。丁度近くに不時着していたの。だから、その船を爆破させれば、このイリガルアを消しさる事ができるわ。それ
に、あなた達の来た道も、見つかるはずよ。まずは、この船のドックに向かいましょう」

皆がドックへ向かうと、ちょうど、飛行兵器に乗ったグランデア達が次々と降りて来る。
「増援部隊か。厄介だな」
「でも丁度いいわ。あの数なら、全員乗れる」
「確かに、クオーには負担になるが、かまわんか?」
「クオー!」
ここでの戦闘で、いつの間にやら脱皮していたクオーは、前より成長していた。
「クオー・・・お前いつの間に」
「クー」
と、弦一郎にすりついたクオーは、後からこちらへ来るラドッフ達を最大バワーの火炎放射で焼き尽くした。

そして、グランデア達が来ると、
「グオオオオオ!!」
と、凄まじい雄たけびと共に、ひるませた。
「今のうちよ。皆は飛行兵器に乗ると、すぐさま離陸し、本来なら、乗るはずだった慈郎は責任を感じていたのか、侑士を抱いて飛んだ。

数時間後、飛行兵器の燃料がギリギリのところで、巨大な船に着いた。
「俺達の船だ!」
「だが、チーフはあえて飛行兵器をぶつけて船に上がってきた。

そして、皆は、慣れ親しんできた船の変わりように驚いていると、やはりここにもラドッフとグランデアがいた。
「くそ〜俺達の船にまで!」
と、兵士の1人が果敢に立ち向かうが、どこからともなく飛んできた攻撃に、やられてしまった。
「くそ〜ステルスの奴か」
「3匹程いやがるな」
「分かるのか?」
「ああ、その死体を片づけろ、ラドッフのえさになる」
跡部はそう言うと、アブソリュートを発動させ、一瞬にして、その場にいた全ての敵を凍らせた。

もちろん、ステルスせいのグランデアも。
「よし、早いとこ、司令室へ案内しろ」
「なによ。偉そうに」
とカルタスが文句を言うと、鳳が、
「すいません。跡部さんいつもあんな調子なんです」
と言った。

司令室に着くと、早速カルタスと、インプラントチップを入れ、爆破の準備に入る。

皆はここで初めて、カルタスの姿を見る事が出来た。
「あなたがカルタスさん?」
「ええ。初めまして。驚いたでしょ?こんな格好っで」
「こんなちっちゃかったの〜」
「悪かったわね。チビで。こう見えても、私は優秀なAIなのよ?」

と、彼らがしゃべっていると、別の声が聞こえた。
「どうやら、邪魔者がまた増えてしまったようですね。ですが、あなたの思うようにはさせませんよ」
「モニター! あいつこんな所まで追って来たのね」
「誰だ? モニターってのは?」
「イリガルアのAIだ。俺を騙して、カギを取らせたきたねえ奴だ」
「システムを止められたわ。こうなったら、核融合炉その物を暴走させるしかないようね」
「爆発に必要なのは?」
「グレネードで十分よ・・・!気をつけて、セナチネルが来たわ!」
「セネチネル?なにそれ?」
「ほら、前に見たでしょ?ラドッフを倒した飛んでる奴。あいつがそうなのよ。こいつらは、プラズマガンなどが弱いわ。
「俺の出番だね」
「そうね。急ぎましょ」
チーフは再びカルタスを自分のなかに入れると、すぐに攻撃を開始した。
囲まれた状態にあったが、菊丸の起点で、皆はその部屋を脱出し、核融合炉へ急いだ。
「核融合炉はどこだ?」
「こっちだ。その前に、大量の武器庫と医務室がある。そこでなら、こいつの手当ても可能だぜ」
「忍足を元気にできるの?」
慈郎が自信なさげに聞くと、跡部が侑士を背負った。
「こいつは俺が治療してっから、お前らは先に核融合炉へ行け」
「なら、自分が付き添います」
と、兵士の1人が跡部に付き添い、医務室へ行くと、他の者は、全員核融合炉へ向かう。

その間にも、何体ものラドッフやグランデアの妨害にあったが、無事、核融合炉に到着した。
「カルタスさん。わかりますか?」
「だめね。モニターのせいで、殆どのシステムがダウンしてる。でも、核融合炉を開く事は可能よ。さっき調達してきた武器にロケットランチャーがあったわよね。あれで開いた所を撃てばOKよ」
「わかりました」
「よっしゃ、一発派手にやろうぜ!」
「オー!」
と、皆は勝手に盛り上がり、どんどん核融合炉を暴走させていく。
そして、最後の1つが暴走し終えた所で跡部達が合流した。
「跡部! こっちだ!」
既に核融合炉は暴走し、警報が鳴っている。
「こちらカルタス、応答して!」
「カルタス。無事だったの?全然応答がないから心配したわ・・・なんだかすごいノイズが来るけど、大丈夫?」
「大丈夫なわけないでしょ?核融合炉を暴走させたから、もうすぐこの船は核爆発を起こすわ。その前に、私達を拾ってほしいの」
「了解。今向かうわ」

エレベーターが上がりきると、凄まじい揺れが響く。
「皆車に乗って。私達は、この星から脱出するわ。ポイントまでは、私が先導するから、付いて来て!」

こうして、凄まじい揺れの中、まるで、ゲームの様な中を車でひた走った。

そして、ポイントに到着し、皆はそこで回収されるはずだった。
「止まって!ここよ。見えたわ」
「メイデー!左エンジンをやられた。もうもたな・・・」
それを最後に、輸送機は墜落してしまった。
「かわいそうに・・・私達だけでも脱出しましょう。確か船の先端部に、大型の戦闘機が有ったはずよ。それなら、皆を乗せて飛べるわ。爆発まで後7分を切ってる。急いで!」
「了解!!」
アクセルを踏み込むと、凄まじいスピードで車が進み、途中で角を曲がり、狭い通路を何とか渡りきると、前方に黒い何かが見えて来た。
「あれよ! 急いで!」
「障害物が多すぎだ! 走るぞ!」
皆は車から飛び降り、戦闘機へ急ぐ。

そして、なんとか、全員が乗り込むと、チーフはハッチを閉めた。
「行くぞ!」
エンジンに火が入り、戦闘機はその場を飛び立った。
そして、彼らがイリガルアを出た直後、凄まじい爆発が起きた。
「チーフ。エンジンを止めて」
「生き残った者は?」
「私達だけみたいね。私達は、勝った。任務を遂行したのよ」
「生きてる!」
「俺達助かったんだ!」
「ヤッター!」
この様子に、跡部達は呆れた。
ようやくクラウザーの魂を取り戻したまではよかったが、肝心の帰りの出口がまだ見つかっていないのだ。
「俺達、どうしましょう?結局出口が・・・」
「あれ?なんだ?あれ」
鳳達が外を見ると、白い輪のような光りがあった。

「もしかして。あのその輪のあたりで、俺達降ります。おそらく、あれはクラウザーさんと、俺達を繋ぐ物。俺達が帰るべき場所かもしれません」
「鳳の言う通りかもしれねえ。それが証拠に、こいつの魂が上を指していやがる。俺達の帰るべき道を指してるぜ」
「丸井君。聞こえる?」
「芥川か?一体どうなってんだ?こっちはもう夜だぜ?」
「ごめんね。でも、もう帰れるかもしれない所まで来てるんだ。こっちに来られる?」
「無茶言うな。穴も消滅してしまって、それどころじゃねえんだぞ!」
「大丈夫。俺達、クラウザーを助けたよ。だから、俺達が帰れば、クラウザーもすぐ元気になれるよ」

話を聞いていたカルタスは、
「そこのロッカーに宇宙服が入ってるわ。それを着れば、宇宙空間に出られるはずよ」
と言った。
「これだね。1234・・・よし、全部あるよ」
ところが、リョーマにはおっきすぎたのか、かなりブッカブカになってしまった。
「ハハハハハ。スマンナ」
「燃やすよ?アンタ」
「まあまあ越前君今回は仕方ないから、そんなに怒らないで」
「・・・・・・・・」
そして、戦闘機が輪のすぐ下で止まると、チーフがハッチを開け、彼等は外に出ると、すぐさま輪の中に入り、全員が入ると、輪は消滅し、チーフは再びハッチを閉めた。
「結局、なんだったんだ?あいつら」
「友達を助けに来ただけよ」
「それより、私達は、帰る事を考えましょ?」
「そうだな。エンジン始動」

こうして、漆黒の戦闘機は、星の海に消えた。

一方クラウザーは、何かを感じていた。
なにか、自分を癒してくれる、心地良い感覚。
それを感じたクラウザーの体は、徐々に元気になっていく。
「Warm. A feeling is very good, and this touch is wrapped in anything and seems to be healed. The outside is noisy. It is what?(温かい、とても心地良い。なんだ?この感触は?何かに包まれて、癒されているようだ。外が騒がしい。なんなんだ?)」
彼がゆっくりと目を開けると、そこには、跡部達がいた。
「Atobe」
「よう。生きてるか?」
「Here?(ここは?)」
「医務室の中だ。もう問題はねえってよ。今日はゆっくり寝ていろ。
「Atobe]
「あ〜ん?」
「あり、が、とう・・・」
クラウザーはそれだけ言うと、眠りに落ちた。
「フっ」

一方侑士の方は、ブン太の術で、完全に治った。
「ハア〜」
「よかった〜忍足元気になって〜」
「まったく、あんとき俺が飛び出さんかったら、お前が危ないとこやったんやで、慈郎」
「・・・ごめん」
「ま、無事に解決したからええっちゃええねんけどな。

「解決してないっスよ」
「俺の問題、おきっぱなんスけど」
と、そこには、ぶかぶかな宇宙服のまんまで帰ってきてしまったリョーマが立っていた。
「ア、ハハ。おチビまだ脱いでなかったの?」
「脱げないんスよこれ・・・ワワワワ。イテ!」
「じっとして、越前君。俺が脱がしてあげるから」
結局リョーマは鳳に脱がしてもらい、やっと新鮮な空気を吸えた。
「ブハー!」
「どう?落ち着いた?」
「ムス」
「キシシシシシシ」
「ムッ!」
「イテ!こらおチビ、何すんだよ!」
「菊丸先輩笑い過ぎっす!」
「だ、だっておチビのそのかっこ、どう見ても不釣り合いで・・・」
「燃やすよ!」
と、リョーマは手のひらに、大きめの人魂を発生させた。
「わ〜悪かった悪かった。今度ジュースおごるから、それでチャラって事で〜」
と、菊丸は逃げ、なにはともあれ、この事件は無事に解決された。

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