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テニプリファンタジー小説コミュの(第44章)(前編)(テニプリファンタジー)「なたこの趣味」

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テニプリファンタジー

「なたこの趣味」

それは、ある満月の夜の事だった。
自室で、切原赤也は、格闘ゲームをして遊んでいた。

が、何か物足りない。
「あ〜くそ〜ものたりねえな〜」
「何がものたりないんスか?」
と、同室の財前光が聞いてみると、それは彼にとってはつまらない事だった。
「だってよ〜俺と趣味合う奴っていうかさ〜こ〜なんつ〜の? 俺と一緒に遊んでくれる奴がいないんだよ。日吉は自主連に行っちまうし、海堂も練習に行っちまうし。なあなあ財前。お前もやらねえ〜これ」
「遠慮しておきます。どうせ俺、そういうの興味ないし、今ブログ書いてるから。」
「え?携帯で、書けんの?」
「そッスよ。ほら」
「ん?あ、これって、例の女の子の事件の時のじゃん。お〜よく撮れてんな〜」
「ここ最近、事件が立て続けに起こりましたからね。それでッスよ」
「あ〜あ。俺も欲しいな〜」
「何を?」
「決まってるじゃんか!俺様にふさわしい。こうゾクゾクしそうな力って奴をさ〜!そんで、そのあかつきには財前、お前が俺を撮影すんの」
「なんて書くか知りませんよ」
「あ〜!今お前、精霊になったバカな奴って書こうと思っただろ!?」
「そう書いて欲しいンスか?」
「ンなわけあるか〜!!」
耳元で怒鳴られ、迷惑そうな財前はそっぽを向いた。
「〜〜〜〜〜〜〜」
怒りの収まらない赤也は部屋から出て行った!。
「フン!精霊の力ったって、テニスじゃ役に立たねえし・・・あ〜も〜なんかこ〜スカーっとする事ねえかな〜」
「あるよ」
「え?」
突然聞こえてきた声に、彼は周りをキョロキョロ見回す。
「気のせい・・・にしては・・・・」
と彼が考えていると、
「コンコン」
と窓がノックされ、彼がそっちを見ると、青い長髪で緑色の目をしたエルフらしき少女が、なぜかセーラー服で浮いていた。
「な、なんだ?」
彼が窓を開けると、少女はおいでおいでをする。
「な、なんだよ?てか、浮いてる状態でおいでおいでされても困るだろ。俺飛べないんだし?」
「え?てっきり精霊の力持ってる人かと思ったら違うの?なんか感じ的にそういうイメージだったし」
「どんなイメージしてんだよ!つか、精霊の力持ってんのは、丸井先輩と副部長、それに氷帝の部長と鳳と慈郎と・・・って全部把握してねえよ」
と彼が怒鳴ると、その少女はノートを取り出して、パラパラとめくり、ある所で止まると、その項目を読み上げgた。
「切原赤也、猪突猛進で、格ゲー好き。すぐに怒ってデビル化と呼ばれるモードになると、凄まじい力を発揮する単純バカ」
「ちょと待てコラ! さっきから聞いてりゃ、好き放題言いやがって! 誰が猪突猛進で単純バカだ!!」
と、いきなりデビル化した。
「お〜これが俗にいうデビル化か〜」
と、彼女は言うが、ジーとこっちを見て何もしない彼に、がっかりした。
「な〜んかデビル〜って感じしないな〜もっとこ〜かっこいいの想像してたのに〜」
「やかましい。てゆうか、てめえ一体誰だ!」
「私?」
「そうだ!」
「こういう時って男の子から名乗る物じゃないの?よくギャルゲーでそういうシーンあるし」
「お前って〜そのサイズからして、中学生だろが!!なんでンな奴がギャルゲーしてんだ!」
「失礼だな〜私こう見えて精霊体だよ。ログアーって人のと作りは全く違うけど」
「ログアーってあの人工精霊作ったって奴か?」
「うん。私、その人とは別の工程で作られたんだ。だから、こうして空も飛べるし、ぜんぜん違和感ないし」
「ありまくりだろ!!・・・・・・赤也」
「え?」
「切原赤也。これが俺の名前だ。んで?そっちは?」
「なたこ」
「なたこ?なんか変な名前だな」
「由来はこれだよ」
と、なたこは長刀を出してきた。
「どわ!・・・ってなるほど。鉈のこだからなたこか」
気がつくと、赤也は、デビル化を解除していた。
「んで、俺に話ってなんだよ?」
「精霊になりたいってさっき言ってたじゃん。だから、私がその力を上げようと思って」
「マジ!マジでできんのか!?」
「うん。できるよ。だから来たんだもん」
「よっしゃ〜!だったらさ、俺を格闘ゲームに出て来るような奴にしてくれよ。誰にも負けねえ奴になりてえんだ!」
「うん。いいよ。その代わり、ちょっとこれ実験段階なんだけど、協力してくれないかな〜?」
「え?なんだよ。実験って」
「人間から人工精霊を作るって奴。あれやりたいってウチの教授が言ってたから」
「行く行く!行くに決まってんじゃん!」
「じゃ、決まり!はい、人間いっちょう!」
「いっちょうって俺は料理かっつうの!」

そして、なたこは赤也を連れて、外に出た。

むろん裏手側なので、誰にも見つからない。

「んじゃ行くよ。ちょっと痛いけど、それを耐え抜いたら、あんたに力が付くから」
「あ〜んも〜御託は良いから早くやれ」
「んじゃ早速」
と、なたこは、陣を形成し、力を付け始めた。
「う・・・ぐ・・・・うが・・・・はあ・・・・ああああ・・・・お、俺に・・・ち、力が・・・付くんだ〜〜〜〜!!!」

そして、赤也の意識はそこで途絶えた。

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