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テニプリファンタジー小説コミュの(第36章)(前篇)(テニプリファンタジー)「探究心」

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テニプリファンタジー

「探求心」

それは、いつもの夜だった。

乾貞治は、一人図書室にこもり、ノートを開いて、これまで起こっていた全ての事をまとめようとしていた、
ここ最近起こる不可解な現象に、跡部達が関わっている、しかし、コーチ達によって、表向きは単なる異常現象され、ほとんどが
闇の中に呑まれてしまった。
「知りたい。本当は何があったのかを。この前の要塞事件では、跡部に何かしら異常が発生したらしいが、それももみけされた・・・
知りたい。ギブミーデータ・・・・あ〜〜〜知りた〜い」
と、一人叫んでいると、
「フフフ。そんなに不思議な事が知りたいの?」
という奇妙な声が聞こえた。
しかも明らかに、女の子の声だ。
この合宿所に、女性はいないはずだ。
「誰だ?」
「フフフ」
「う〜ん?」
乾が笑い声を頼りに探すが、その声は、まるで、鬼ごっこをしているかのように、あちこちから声がする。
「俺を試そうとしているのか?ならば、何がなんでも捕まえて、データとさせてもらう!」
と、乾が電気を点けようとするが、スイッチを何度押しても変わらなかった。
「あれ? これも、あの少女のせいか」
「ウフフ。こっちよ。私と遊んで」
「よ〜し。君の行動予想範囲は、俺の目の届く所だ。いくら暗闇ででも、君がよく見える。

君は、光を持っている。
「ウフフ。そうよ。私は暗闇でしか存在する事が出来ない。
「だが、君は、俺の目の届く範囲内しか行動していない」
「すごい! よくわかったわね」
「この状態で、君を捕まえられる確率は、60%といったところか。だが、俺は知りたい、ここ最近起こる事件は、皆コーチが緘口令を
ひいてしまっていて、誰も口にしようとしない。先日の要塞に至っては、政府が攻撃命令を下したほどだ。俺は知りたい。何があったの

か」
「そんなに不思議な事が知りたいのなら、私が力を貸してあげる。でもその前に、私を捕まえて」
「よ〜し」
こうして二人の追っかけっこが始まった。

それから1時間後、ついに乾はその少女を捕えた。

「ハア、ハア、ハア、裏コートでの特訓も、まんざら悪い物ではなかったな。さあ、教えてくれないか?不思議な事や、君の事等を」
「ハア、ハア、ハア、あなたって、意外としつこい人ね」
その少女は、長い髪に花の髪飾りを付け、光るワンピースを着た、4歳くらいの女の子だった。
「俺は自分の探求心を満たせれば、それでいい。さて、教えてもらえるかな?」
「そうね。約束だものね」
と、光る少女は、乾の前に、何かの陣を形成した。
「これは、一種の魔法陣と言ったところか。ここからどこの世界へ飛ぶんだい?」
「流石によくわかったわね。どこかへ行くって」
「では、不思議の国へ案内してもらおうか?」
「行きましょう。これから行く所は、あなたにとっては、貴重な体験になるはずよ」
「その前に聞いて起きたい。君の名を」
「私はリアス」
「乾貞治だ。乾でいい」
「じゃあ乾さん。行きましょう」

彼女と乾が陣を踏むと、飛んできたのは、まるで鉱石の塊のような場所だった。
「ここは?」
「ここは、鉱石生命体の塊の中よ」
「鉱石・・・生命体・・・という事は、石が生きているのか?」
「そ。この鉱石生命体は、集まる事で、一つの形をなしているの。
「ほ〜。これは興味深いデータが取れた。他にもあるのかい?」
「ウフフ。あなたは、鉱石生命体について、知りたいんでしょ?」
「ああ。もっとよく知りたい」
「なら、こういうのはどうかしら、鉱石生命体と、1つになるというのは」
「1つになる?」
「付いて来て」
少女が案内したのは、少女の形をした鉱石だった。
「これは・・・」
「この鉱石生命体達のコアに当たる部分よ」
「じゃあ、これにふれれば」
「そう。あなたは、この鉱石生命体と一つになるわ。安心して、地上には、ちゃんと出られるから。ウフ」
「鉱石生命体。知りたい。それがどんなものなのか。そして、一つとなる事で、俺のデータは、ますます広さを増す。俺は、俺は・・・」
しばらく考えたあげく、ついに乾はその言葉に乗せられてしまった。

コアの部分に手を置くと、自分の体に鉱石生命体の力が入ってくる。
それと同時に、乾の思考も一時停止し、完全に1つになってしまった。
「これが、鉱石生命体を、究極に導く姿・・・ウフ」

その頃地上では、いつものトレーニングが始まっていたが、2番コートでは、乾がいないのを、皆が気にしていた。
「乾先輩。来ないっすね」
「う〜む。柳が1軍に行った以上、彼には選手の分析を任せるつもりだったのだが」
「でも、乾先輩、部屋にもいませんでしたよ。俺、さっき見て来たんですけど」
と、越前が答える。
「う〜む。仕方ない。今日は試合形式の練習で、各自の弱点克服と、苦手面の強化を行う。それでいいな?」
「はい!」
ちなみに今回このコートは、弦一郎が指揮をとっていた。

皆はそれぞれの弱点克服に加え、苦手としている部分は、あの裏コートのトレーニングで十分鍛えられていた。

その時、いきなり何かが突き出す様な音が聞こえた。

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