神奈川【市民と野党と労組】連帯コミュの大磯町長選が告示　最多6新人立候補　町議補選4人出馬

大磯町長選が告示　最多6新人立候補　町議補選4人出馬
2022年11月23日 07時26分東京新聞

　神奈川県大磯町長選は二十二日、告示され、過去最多となる六人が立候補を届け出た。六人は元町議の石川則男さん（７０）、東海大非常勤講師の尾白佳隆さん（７０）、元県議の池田東一郎さん（６１）、元国会議員政策秘書の野中幸市さん（５９）、元町議の玉虫志保実さん（６３）、政治団体代表磯山秀夫さん（７５）。磯山さんを除く五人は無所属。現職の中﨑久雄町長（８０）は引退する。庁舎建て替えや教育、福祉、地域振興などを争点に、混戦が見込まれる。

　石川さんは、津波対策を兼ねた明治記念大磯邸園への庁舎建て替えを主張。優遇措置で介護、保育人材を確保し、子育て世代も安心して働ける町を目指す。
　自宅が自然エネルギー発電の尾白さんは、給食を含む食料の地産地消やエネルギー自給率の向上、地域人材を活用した教育、巨大災害への備えを重視する。

　池田さんは、中学校給食実施や無償化を柱とする子育て支援を強調。庁舎建て替えより消防庁舎の耐震化を優先し、プラスチックごみ対策にも力を入れる。

　野中さんは、一世帯五万円の町内限定買い物券の配布、給食費と教材費の無償化と有機給食の実施、無料公営学習塾の開講や入学資金の貸し付けを掲げる。

　玉虫さんは、大磯駅前を安全に必要な路面整備のみにすると主張。自校式中学校給食実現と無償化、火葬料全額補助など生活や町民活動に予算を回す考えだ。

　「新党みんなの大磯」代表の磯山さんは、海岸を白砂で覆うホワイトビーチ化による観光振興、町内限定ポイントカードの発行、マスクフリーも訴える。

　六人の公開討論会を開催した平塚青年会議所のホームページから、討論の様子を視聴できる。
　町議補選（被選挙数二）も告示され、新人四人が届け出た。
　共に投開票は二十七日。二十一日現在の選挙人名簿登録者数は二万七千八百四十三人。（西岡聖雄）

◆大磯町長選立候補者（届け出順）
石川則男（いしかわ・のりお）　７０　無新　（元）町議・石油販売会社社長・町内会役員▽横浜国大
尾白佳隆（おじろ・よしたか）　７０　無新　東海大非常勤講師（元）町区長連絡協議会会長▽東大院
池田東一郎（いけだ・とういちろう）　６１　無新　（元）県議・旧大蔵省大臣秘書官・国会議員秘書▽東大
野中幸市（のなか・こういち）　５９　無新　（元）国会議員秘書・中学高校教諭▽北九州市立大院
玉虫志保実（たまむし・しほみ）　６３　無新　パン菓子製造販売業・交通指導員（元）町議▽東京芸大
磯山秀夫（いそやま・ひでお）　７５　諸新　政治団体代表（元）会社役員▽早大

◆大磯町議補選　立候補者（被選挙数２－候補４）＝届け出順

庄子幸太　４５　無新
藤曲大樹　７３　無新
今井茂　７３　無新
竹田利華子　５８　諸新