神奈川【市民と野党と労組】連帯コミュの山際前経済再生相　自民市連会長も辞任へ　川崎市議ら統一選への影響懸念

山際前経済再生相　自民市連会長も辞任へ　川崎市議ら統一選への影響懸念
2022年10月26日 07時06分東京新聞か奈川版
　世界平和統一家庭連合（旧統一教会）との関係に批判が高まり、経済再生担当相を事実上更迭された山際大志郎衆院議員が、自民党川崎市支部連合会の会長も辞任する見通しであることが二十五日、分かった。市連幹部が取材に答えた。近く総務会を開き、辞任を了承するとみられる。（北條香子）
　山際氏本人が電話で、大臣辞任に伴って市連会長も退くとの意向を示したという。この市連幹部も「人ごとのような答弁で有権者に悪い心証を与え、党は著しく厳しい状況。公認の看板を背負う以上、職を降りなければしょうがない」との見解を示した。一方、市連事務局は二十五日昼、「現時点で正式な辞任の申し出は受けていない」とした。市連によると、山際氏の任期は来年十二月末。
　自民市議の間でも、来春の統一地方選への影響を考慮し、市連会長辞任を求める声がくすぶる。
　川崎市議選には現在議席を持たない日本維新の会も、候補者の擁立を予定している。自民党関係者に「維新に保守派の支持層が切り崩される」との警戒感が高まる中、山際氏の問題は一層の逆風となっており、ある市議は「会長を続投されては、統一地方選に大ダメージ」と言い切る。
　「大臣辞任は遅きに失した」と切り捨てるのは、立憲民主党に所属し、みらい川崎市議団で団長を務める岩隈千尋市議。衆院神奈川１８区に含まれる高津区選出の岩隈市議にも「山際氏は地元の恥さらしだ」との声が届いているといい、「自民支持者も厳しい見方だ。山際氏はさらなる政治不信を招いた」と話した。
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