神奈川【市民と野党と労組】連帯コミュの統一地方選　参院選　変える選ぶ日本キリスト会川崎教会牧師　高橋誠さん（５８）

2019年3月26日しんぶん赤旗【社会】
一番弱い人の目線から
　京急川崎駅からほど近く、マンションやビルの谷間に、緑に囲まれて日本キリスト会川崎教会が建っています。戦後すぐこの地に設立されました。父から牧師を引き継ぎ４代目の高橋誠さん（５８）。教会内に併設する英語学校で幼児から社会人まで英語を教えています。
　高橋さんは明治学院大学英文学科を卒業後、横浜市の私立中学・高校の英語教師をしていました。当時は一つの答えを押しつけず正解にたどりつくまで生徒同士や教師と議論しあうような自由な校風があったといいます。
　「だんだん入試に合わせて振り落とすための教育になってきましたね。うちに通う生徒の試験問題を見ても、１００人中５人だけ上に伸ばし、残りを見捨てるような内容。本来は、子どもが学ぶ喜びを感じながら、人生をどう生きるか自分で切り開いていく力をつけるのが教育なのに」
　高橋さんは、地域を訪問していた日本共産党の片柳すすむ市議と出会い、憲法や教育の問題など一致点で手を結ぼうとの呼びかけに意気投合。同じ大学の同窓生と知り、さらに親近感がわきました。
　「政治家の多くは政党組織の方に目が向きがちだが、社会福祉学科出身の片柳さんは高齢者や子ども、差別を受けている人に目が向いている。一番弱い人が安心できる社会は誰にとっても安心です」
　聖書に「あなたの隣人をあなた自身として愛しなさい」という言葉があります。「困っている人が抱える問題を一緒に担い、自分のことのように大事にするという意味なんです。共産党はその言葉を体現していると思います」
　高橋さんのもう一つの顔はソウルシンガー。部屋にはジャズやブルースのレコード、書籍がたくさん。礼拝後はみんなで賛美歌やゴスペルを歌います。「お呼びがかかればギター１本で歌いますよ」
　（古荘智子）