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神奈川【市民と野党と労組】連帯コミュの天声人語 細川護煕氏をきる

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細川護煕氏、3度目の「唐突な辞任」(天声人語)
朝日新聞 1998年5月2日付

 二度あることは三度ある。細川護煕(もりひろ)氏が、代議士を辞める、と発表した。「唐突な辞任」は、これで三度目だ▼最初は、熊本県知事だった八年前のこと。三期目も出るとの観測が一般的だったのに、「不出馬」を表明した。中央でも地元政界でも「突然」と受けとられた。細川氏は心境を〈花ニハ十日ノ紅無シ、権ハ十年久シカラズ〉ということばを引いて説明した。花の色は十日ともたず、権力の座も十年いたら腐りはじめる、の意味。それなりに明快だった▼しかし二度目の「突然」、四年前の首相退陣のときは著しく明快さを欠いた。辞任記者会見で細川氏は、佐川グループからの借入金、NTT株取引、その他の疑惑の言い訳に追われる。だが、説明は不十分。村山富市・社会党委員長(当時)の「夜騒ぐ男じゃのう」だけが記憶に残る。国民福祉税導入騒ぎや内閣改造騒ぎなど、深夜に及ぶ事件が多かった▼代議士辞任発表の今回が三度目。やはり理由がぼんやりしている。ご先祖の細川ガラシャや細川頼之ら三人を動員した声明文を読んでも、よくわからない。そこで推測が飛び交う。ただし仏の顔も三度、人びとの反応に冷淡さが見える。冷笑的でもある。からかいさえ感じられる▼けれども細川氏の立場を考えると、失笑して済ませるわけにはいかない。ここははっきりさせてもらおう。唐突、勝手に「六十歳定年」を唱えて、仏の顔も三度▼「野にあって物申すことはある」と会見で話した。資格なし、遠慮してもらいたい。補欠選挙での後継者を指名したらしいが、こんな形で辞任する人物に指名権はあるまい。細川氏の言動に、いまの政治家のあしき面を見る。責任逃れと大いなる説明不足。

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