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音楽で被災地と交流しよう♪愛知コミュの赤十字の先輩からの声

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「これは本当に読んで欲しい!」

いつも多くの人を支えてくれる先輩。
赤十字の活動をされています。
短いコメントじゃ伝えられない事をしっかりと伝えてくれます。
みんなの人生に少しでも響くことを祈って…。
長い文面なのでトピにしました。

第一回・赤十字:江間正恭さん
「大切なのは回数ではなく、支え続ける気持ち」

今にも消えてしまいそうな命のともしび
ほんの一週間前までは元気で楽しく話をすることだってできていた
部屋の入口に赤い札。
あの日から、アッという間のことだった。
病状はあっという間に悪くなり
この手の中で一つの尊い命が失われた。

この時誓った想いで今まで頑張ってきた。
来月には最後の交換日記からさらに5年が経つ。
父親が生きた年まであと2年ない。
俺は最期どんなだろう・・・。

あの時の交換日記皆さんに見ていただこうとおもいます。
献血は回数にこだわる人を時に見かけますが、そうでは無いのです。

患者さんを支え続けることが大切なのです。
生きている笑顔はどんな表彰にもかなわない 私の喜び。
医学が進んで輸血が必要なくなるか 私がくたばるか。
とにかく最後まで続けていこうと思います。

『32年目の交換日記』

1976年7月26日(月曜日)
さようなら
だいすき だいすき だいすき
ありがとう

2008年7月20日(日曜日)
ああ、君をこの手の中で喪ってからもうどれくらい経つのだろう。
今も君は僕の心の中に生きているよ。

寂しさを紛らわそうと互いに心惹かれ、僕はいつも君の病室にいた。
君の部屋の窓からは薄く陽が差し込み、その光に君は透けてしまいそうなくらい白かった。
君の作った笑顔に闇が近づかないように、僕の握ったこのぬくもりが届きますようにって
願っていた。

頬の染まる調子の良い日には、中庭の花を見つめて歌っていたね。
そんな時には色々な事がしてみたいって言っていた君。
かなわない夢ならばせめて一緒に居よう。弱音を言う君の唇を塞いだ。

交換日記を始めて3週間くらい、色々なことを互いに知った。
いつも逢っているのになぜか最初に日記に目を通すのが楽しかった。

容態が変化してきても病気のことは全然書かなかったね。
お母さんから病気のことは聞いていた。君が自分の病気を知っていることも。
でも、だからって何も変わらなかった。

病室がかわり、返ってこなくなった交換日記。

消灯前に赤札のかかった君の部屋の前で口ずさんだ君の好きな歌。
聞こえているかい?
ずっとそばに居るよ。だから安心して眠るんだ。

ある日、消灯間近になってあわただしく駆け寄る人たち
直ぐに君の事だとわかった。
廊下で見守る僕をお父さんが、そっと部屋に入れてくれた。
握り締めた手はとても冷たかった。一生懸命にあたためようとした。
他に何をしたら良いのかわからなかったから。

そして、君の唇がかすかに「だいすき。ありがとう」
そう言って力を失った。

10年以上前だけど、君の父さんに会いました。
赤十字の表彰者名簿に君の父さんの名前があって、横顔を見つけました。
お父さんも僕と一緒なんだなって、そう思った。
君のお墓が知りたくて父さんを探したけど会えなかった。
僕は君の名前や、好きなことは知っているのに、家や学校のことなど
何も知らなかったんだよね。

今は結婚して、子供も3人いて、頭も薄くなって、
すっかりオジサンになってしまったけれど、
君にあげようと思っていた血液を色々な人にあげています。

呼び込みのボランティアも始めたので、立っていられるうちは
君との約束守れるね。

「年齢が足りないから君に輸血できないんだって」って言ったら
「出来るようになってからでいいけど、絶対にちょうだい。
あなたの血で元気になりたいの。でも、もし、私が要らなくなっていたら
他の人にあげてね。あなたの血なら皆きっととても元気になるから。
わたしはあなたと喋っているだけでとても楽しいからいいの」って、

そう言ってたよね。

そして今日、老夫妻がボランティア中に声を掛けてくれました。
「暑いのに一生懸命にありがとうございます。私、今日最後の献血をしてきました。
もう、年齢でね。これからも頑張ってください。」

顔はしわが多くて、すっかり白髪になって歳をとってはいたけれど
君の御両親って直ぐに分かったよ。

「文香さんも天国でありがとう。ご苦労様って言っていますよ。」っていったら、
びっくりして目を大きく見開き、大粒の涙流していた。

「君なのか!君なのかい!なんてことだ、文香が、文香が会わせてくれたんだ」

君が亡くなって気が動転していて僕のことを忘れていたそうです。

「あとで娘の日記見てハッと君のことを思い出して病院に行ったけれど
君はもう退院していて、本当にすまなかった。」

「それが心残りでいたら、赤十字の表彰で君の名を見つけて、終わってから
直ぐに君を探したけれどわからなかった。でも、きっと何時かは会えるって
そう思ったよ」

32年経って、初めて未だにそのままにしてあった君の部屋にあがり、
3人でお墓参りに行ってきて、交換日記の最後に日付を入れ、
この文章を書き込みました。

天国で見守っていてくださいね。まだ頑張りますから。
あの日君に元気を与えてくれていた人のように
せめて君と同じような人を支えてあげたいから。

最後に僕からも
さようなら
だいすき だいすき だいすき
ありがとう


以上です。
皆さん生きている以上、色んな大切な人の死を見送らなければなりません。
でも、その死を忘れるのではなく、きっちりと受け止めましよう。
そして、同じ苦しみを持つ人に手を差しのべましょう。
震災で多くの尊い命を失いました。家も写真も何もかも流されて
何も残っていない。

違います。

この方たちが生きた証はしっかり残っている。
それはあなたです。
あなたが忘れなければいつまでもどんな形にもなって
生き続けることができる。

受け継がれることができる。それこそが生きることです。

人も、すべてのものも生まれ、育み、死を迎える。
これは変えられません。

生きている我々に大切なのは育むこと。
親が子供を育むように直接的なものもあれば
陽の光や大地が我々を育むように間接的に。

良いつながりを持ち、良い連鎖を育みましょう。
そうしたら、きっと胸をはって死を受け入れることができる。
きっとね。

コメント(13)

江間 正恭

献血をお願いしていてよく聞かれるのが
「針痛いんじゃないですか」
昔ある職員がいった。「最初にチクンと痛むだけですよ」
私ははっきり言う
「そうですね痛くない針ってのも世の中にはあるらしいですが針は痛いですよね」
「でも病院で血液まっている人はもっと痛い。体中管がつながり、自ら呼吸ができない人は
送管されてしゃべることもできない。もちろん痛いなんていうことも。それに比べりゃたいしたことない痛みです。患者さん輸血をし始めて5分ぐらいすると変化が現れます。血色の無い顔に赤みが差し始め意識がはっきりとしてきます。しゃべれるようになり、視力を取り戻し、体を起こすことができるようになる。あまり元気になるから輸血すれば病気が治っちゃうんじゃないかって錯覚する人も多いんです。そんなことはないんですが・・・」
「とにかく骨髄移植まで持っていければ助かるという人も元気を保っていないと移植をうけることすらできなくなってしまいます。移植だって簡単にドナーが見つかるわけじゃない。」
俺のこの注射の跡を見てください。もうじき献血初めて34年になります。カードに記された回数は429回。この前も書きましたが、回数で患者を救えるわけじゃないんです。回数をかさねりゃ、銀色・金色有功章も赤十字からもらえるでしょう。じゃあそれで献血止めますか?誰のための献血ですか?
私は33年の期間献血続けたってこれくらいのことしかできないのなら私の力をもっとほかの活かし方をするべきじゃないのか、献血をしていただける人を集めよう。その中から献血を続けてくれる人が出てくれば無限に可能性は広げることができるじゃないか。
俺は患者さんの痛みを知っている。ただ「献血おねがいします」というのではやろうと思った人しか来てくれない。患者さんの立場で代弁して、誰よりも深く頭を下げてお願いしよう。
むかしはこれを家族が看病と仕事の合間にやっていた時期だってあったんだ。

注射が苦手な人だっている。無理に献血しろなんて言わない。だけど大切さを伝えることだって大切な献血推進なんだよ。シェアしてくれよ。

自分のできる形で協力すればいいのさ。この前の記事を読んで日本中で献血してくれた人がメッセージくれた。ありがたや。
献血には次にできるまでの期間がある。でも呼びかけはいつでもできる。
ちょいと友達にシェアをお願いしてくれればもっと日本があたたかくなる。
俺は被災地に立った時それをしっかりと感じた。
みんなだって感じたはずだぜ。

みんなで頑張ろう。
江間 正恭

抗がん剤出の治療は大変に過酷です。
目の前に大好物を出してあげたって、見ただけで吐き出す。
輸血の針を怖がる子供はいません。それだけ楽になるからです。
人工血液はまだありませんから誰かが痛い思いをして、
この人たちに救いの手をさしのべなければならないのです。

我々とちがって患者さんの多くは死と隣り合わせ、
余命で闘っているのです。
骨髄移植すれば治る病気も適合者が現れなければ、
確実に死が待っています。
100回以上献血していた青年が、
自分が必要と思ったときに輸血してくれなかったから
もうやらないと言いました。
最初とても理解できませんでした。
FB で知り合った娘さんが、きっと大切な人に
輸血して貰えなかったのではと言ってくれました。
確かに自分がそれだけ献血していたのに
肝心な大切な人に輸血できなければショックです。
わたしは、だからこそ、
もっと多くの人で血液をカバーすべきと考えます。
貰えなかったからもうやめるのではなく、
誰も血液で困ることなどない社会を作りたい。
苦労したものが馬鹿を見ないだけでなく、
血液を待つというひとつ憂い自体を
無くしてしまいたいと思っているのです。

時期に人工血液が完成するでしょう。
リスクの伴う輸血をする必要もなくなる。
でも、その日まで精一杯やっていこうと思っています。
江間 正恭 本当にあった献血小話第7弾『聖地スクランブル交差点』

我々の活動はスクランブル交差点が主なのだが、ここは選挙が間じかに迫ると政治家さんの街頭演説の場にもなる。

 色々な政治家がいる。

「今日は献血さんが活動されているようですが、それは私達の演説を聞いた後で・・・」

と言って「命より選挙かよ」と通行する人たちにブーイングされた人。

 活動している所にでかいスピーカーマイクをもちこんでこちらの活動を潰そうとしたものもいた。そちらにはだれも耳を貸さず、私の話に頷くばかりか、この人は通行するおばさんに

「ここで献血さんの邪魔すると皆に嫌われるよ。票を集めたかったら運動会とか寄り合いとかに顔をだすのが静岡のやり方だよ。ここで大声だして嫌がられないのは今まで献血さんだけなんだから」としかられていた。

 ある党の党首はいきなりゾロゾロと党員をひきつれ現れ、車の上でマイクをもって喋りだしたが、聞いているのは党員のみ、肝心の街行く人々はマイクも使わず目の前に立って語りかける私の話に聞き入って頷いてくれていた。

 そんな人ばかりかと思えば「すいません10分ほど喋らせてください」と私のところにわざわざことわりにきて、演説をはじめるかと思ったら

「今日はA型とO型が足りないようです。皆さん献血しましょうよ・・・」と献血のお願いからはじめ終わりも献血のお願い。

こちらが本当に頭を下げっぱなしだった。

 ほかにも「私は献血していきますよ」と数人引き連れて献血ルームにいってくれた政党の人もいた。

 政治家ばかりでなく右翼もくる。パスの頭を歩行者天国のほうに向けて突っ込んできて、グイッと元の方向にもどすという荒っぽいことをしようとした、そのちょうどぬけ際に私が立って皆さんにお願いしていたのだが、

バスの巨大マイクで「コラ、どけー」と怒鳴り散らす。

私はお構いなしに皆さんに語りかけていると中で強面のお兄さんが力んでガンをとばしてきている。これは面白いと私もメガネを外してメンチの切りあい。

その後無視してまたお願いをはじめると、バスが私の持つ看板をこすってすり抜け、結局バスから降りても来ないで大音量で音楽を流して去っていった。

これを見ていた通行人の方達が「すげー、勝ったー」と拍手喝采。

「まさに命がけなんですね。私献血行きます案内して下さい」と五人の方にルームに来ていただけた。右翼に感謝。

 我々はそれがどんな立場の人だろうがここでの活動は止めない。我々の後ろには血液を待ち望んでいる患者さんがいる。半端な気持ちでここでお願いしているのでは無い。

 台風や大雨の中でも我々は同じようにここでたってお願いしているのである。
江間 正恭 『私の中の世界観』
 
全ての現象は偶然ではなく、そうなるべくして起こると考えます。
つまり原因があるからこそ結果があるのです。

 以前交通事故で娘さんを亡くした友人がいました。「神様はなんで何の罪もないこどもを連れて行ってしまうのか」そう悲痛にさけんでいました。
 
 でも、この交通事故は泣き止まないこの子を寝かそうと車に乗せて走っている最中におきました。罪はありませんが原因はあるのです。夜泣き。では、この夜泣きがなぜ起きたのか、原因はこの子の兄が髄膜炎で入院、母親が付き添っているという普段とは違う状況がありました。

 何が悪いとか何が良いとかは抜きにして、そうなるからにはいろいろな事実の積み上げがあります。たとえば車に乗っていた。シートベルトをさせていなかった。運転していた父親も仕事に育児が重なって疲れていた。いくつもの条件が重なって結果があります。

 私は神頼みはしますが結果を神様の責任にしたり、試練と考えることはしません。あくまで原因と結果の産物。つまり現象として分析することに努めます。同じ悲劇を生まないためにです。

 
 ひとだけでなく全てのものはたしか10のマイナス24剰何もない空間に突如として現れた超高質量の物質の湧きたちと爆発ではじまりました。相転移状態そしてビッグバン。繰り返される生成と消滅。
 コップの中にストローを突っ込んで吹いてみてください。泡が湧きたち消滅を繰り返しているはずです。宇宙もこれと同じ、つまり人もすべてのものも生れたら確実に死にます。詳しくはホーキンス博士の著書をご覧ください。

 そのなかで我々何をしているのかを考えるとそれは育むこと、情報を残すことと分析することができます。
 たとえば遺伝子をすべての生物は持っています。この塩基配列は膨大な量の情報です。我々の生活を考えてみても。親が子供を育て、教師が生徒を教育し、生命が生命を育む、要するに犠牲になる生命も命を育む、神様が人の心を育む。このように直接的な育みもあれば、大地や陽の光がなければ我々が生きていけないように、間接的ではあるが大きな育みもある。

 要するにこれを分析するなら生・育・死がすべてに与えられた基本的な条件ということになる。

 我々は一つ一つおこることを判断(分析)してより良い選択をすることが生まれてから死ぬまでの条件であり、それを引き継ぐものがいるということになります。

 これは宗教ではありませんあくまで分析です。一時の感情に支配されず、遠い将来、そして、引き継がれるときのことを意識して大切に生を全うし、死を迎えたいと思う。

 宇宙の営みも、個々の営みもこの法則の中でしか存在しえないのであれば、良い営みを積み上げ、良い関係をもち良い連鎖を作り上げ、引き継いでいくそれが一番宇宙の働きにかなっている。

 私が作る一本の木の幹から多くの枝が出て葉が生え、花が咲き、種ができ、また新たな樹ができる
 

 そしてそれが連鎖的に続いていく、それでよいのだと思う。
本当にあった献血小話 第11弾 『僕は献血しません』

献血の呼びかけをしていたらあまりにはっきり断られたので、宗教上の理由かと思ったのだが、次の瞬間
「僕はね120回近く献血してたんですよ。でも自分が欲しいときに優先でもらえないなんておかしいでしょ。これが変わらない限りもう献血はしません」

「血液は今はだれでも輸血してくれますよ。輸血できないのは血液が不足しているときだからでしょ。もしくはあなたが必要とする以上に血液が必要な方がいるとか。」

「必要な人がいたって出したほうに優先権があるでしょ、変わらなきゃやらない」

「昔はね献血手帳に供血・給血欄があって輸血するとその分、家族が献血したり、友達に献血してもらったりしていたんです。でも、もう随分前にこれは変わったんですよ。大量に輸血を必要とする人はこれで負担がなくなったんです。でも、あなたが献血始められたころには最初から今と同じだったでしょ。変わったといえば表彰制度ぐらいですよ。」

「あんたにはわからないよ。」

「献血は貯血ではないです。病気や事故で血液を必要としている方への思いやりじゃないですか、私も今までに411回になります。でも、あなたのような寂しい考え方をした事は一度だって無いですよ。この呼び込みも病院で待っている患者さんに苦しい思いをさせたくないから続けているんです。あなたは御自分のために献血されていたんですか?」

「・・・・・・。」

無言で立ち去る彼。
なぜ100回以上献血していて、こういう考えになったのか?
私とは全く異質の献血者をはじめて目の当たりにした。

と、ここまではホームページにある。この話には続きがある。

この話を読んでくれた木根さんが「この男の人、家族が必要な時に血液が足りなかったのかもしれませんね」と分析してくれた。

確かに家族が必要としたときに血液が足らないと言われたら、ショックだろう。
それが真実かどうかは今となっては誰にもわからない。

ただ、血液がいつでもある状態ではないことは皆さんも『アンパンマンのエキス』を見ていただいてご理解いただけたと思う。自分が必要としたとき最優先にしたとしても、ないものはないのが現実なのである。
 
 無いのだったら、解決策はあるようにしなければならない。それにはより多くの人に献血の意義、重要性を訴えて私や彼の様に一人での負担が多くならずに済むようにしていかなければならない。

 輸血血液が必要なくなるまでは皆で支えていかなければならない。それ以外にすべはないのである。諦めてしまうか、諦めずに活動をすすめるかどちらかの選択しかないのであれば、私はたとえ肉親が血液を必要としている時にたりなかったとしても、献血を続けるし、この活動も推進していく。

 一人でも多くの人が同じ苦しみを味わうことがないように。


※上記記事に対する、FBでのやりとり


江間 正恭
一人では想像できなかったことが多くの人の目を通すことで見えるようになってくるのはとても素晴らしいことです。木根さんには大変に感謝しています。
献血したくない人
献血をしたくてもできない人
献血してみたいけど踏み切れない人
献血する人
それぞれ意見があります。あって当たり前です。

意見を聞かせてください。一人で見えないものもいろんな立場から
見ることで初めて見えてくることがあるはずです。
解決できることは解決していかなければなりません。

それを考えることで患者さん達が救われるようになるのだと思います。
根本は同じところに起因するものなのです。


Di Yamashta
僕も、この人には他人に話したくない事情が感じられます。
「江間さんの言う事なんて、とっくに解っているよ、でも取り戻せないものがあるんだ」と、聞こえます。たった少しの間でも問答できたことが、彼も心を一瞬、開こうとしたのでは? 昔は同じ思いだったのでしょう。
僕は基本的に差別は嫌いですが、時々ムカつく若者がいると「おい!」って感情に駆られます。しかし以前、相手が障害者だったことがあります。彼はわざと叫んで暴れていた訳ではなかったのです。その時に少し考え方を改めました。


江間 正恭
木根さんに言われてからよくよく考えてね。
120回続けるというのはたいしたものなんだよ。
それが今これだけ強い信念で献血しないといっているのだからそれなりのわけがある。俺も大切な人をたくさん失ってきた。まあ、そのタイミングなのかもしれないが、おれは彼女との約束もあったし、同じように苦しむ人を少しでも助けになればと献血も続けたし、こういう活動もはじめた。本当はみんなが進んで献血して血液が余っているという状態(震災直後の状態)が普通ならよいんだけどそうもいかない。研究者たちには早く、人工血液の低コスト化を実現し、献血のいらない時代の実現をしてもらいたいものです。ips細胞は本当に素晴らしい研究ですね。

江間 正恭

体育館のトレーニングルームでよく一緒になる女性がいる。
ベンチに座って休憩しているのはいいのだが、左目の前で手を振って視力を気にしている様子。

「どうかしましたか?」
と声を掛けたのだが、

「アッ大丈夫です。よくあることなのですぐに治りますから」
とのこと。
声を掛けたのは初めてなので警戒しているのかなと思いつつも

「失礼ですが、左目が視力がない状態。数分すると治る、違いますか」
とまた声を掛けた。

「えっ分かるんですか」
図星だったようだ。

「あなたのしぐさ、とお話からさっしました。今その状態になってどれくらい経ちます」
「6分ぐらいでしょうか?」
「病院で治療はされてるんですか?」
「眼科へはかかったんですけど目には異常がないそうなんです。いつもなるわけではないのでお医者さんもよくわからないようなんです。頭も重いので整体に行ってみたら頸椎がずれているからだろうって言ってました」

「そうですか、ずいぶんいい加減な見立てですね。回数が頻繁になったり目が見えない時間が長くなってはいないですか?」

「最初のころより回数も少し多いかもしれません。見えない時間も長くなっているように感じます。」

「そうですか、実は30分ぐらいそのままになると失明する可能性があります。一度見える状態に一時的に戻しましょう。それから対処法を考えるとしましょう。」

「一時的に見えるようになったりするんですか。」

「私の勘が当たっていれば戻ります。戻らなければ思っているのとは違う原因です」

「教えてください。私も片目が見えなくなるんじゃないかって以前からとても不安なんです」

「まず逆立ちは補助付きでできますよね?」

「はい、持っていていただければ何とか…あまり長い時間は無理だと思います」

「思っている通りであれば15秒ほどで見えるようになります。その辺で変化がなければすぐにやめときましょう。」

「見えるようになったら頭を低くして手足を上にあげ仰向けでこのベンチで休みます。いいですね」
「はい、じゃあ勢いつけてやりますから持ってください。」
「よしっ、1・2・3」
_______

「・・・あっ本当だ見えてきました」

「完全に見えたらやめます」

「見えました」

「はい、じゃあ寝ましょう」

「やっぱり私目の病気なんですか?」

「医者じゃないからはっきりとしたことは言えないですけど、たぶん眼球ではなく脳、しかも眼の裏側あたりに血栓ができているか、何らかの原因で血管が狭くなっているんです。」

「でも、それならなんで治ったりするんですか、血栓で詰まったら二度とみえないんじゃないですか?」

「たぶん血管は完全に塞がっていないんです。ある程度血圧が下がると血液が通らなくなり、眼球に必要な血液を確保できなくなっているんでしょう。多分動脈硬化もあると思います。」

「ほっといても治るものなんでしょうか?」

「いや高い確率で脳梗塞になるでしょうね。症状も進んでいるようですから。すぐに脳を見れる病院に行ってください。」

「でも、またわからないって言われないかしら。」

「医師に私が疑っている病名を告げて症状も書いたメモを先生に渡して説明すればすぐに検査、たぶん血管に造影剤を入れて脳梗塞の検査と血栓があれば血栓を溶かす薬を点滴することになります。」

「これ、脳梗塞なんですか?」
不安そうに彼女は尋ねた。

「確かに脳梗塞の前兆症状でたぶん一過性黒内障です。手首の脈を人差し指と中指で抑え込んでいるにもかかわらず薬指に脈を感じてますから動脈硬化もあるんでしょう。」
 彼女は自分の病状を理解したためかすぐに近くの総合病院に入院することとなった。実はあの日LINEのIDを交換していた。今は毎日のようにLINE GAME ポコパンのクローバーを送ってくる。

彼女から届いたメッセージ。

「ビンゴでした。眼の後ろに血栓があって溶かしています。検査では軽い脳梗塞も跡が見られるということで、早めにわかってよかったとのことです。来週にはもうトレーニング行けると思います。教えてくれてありがとうございます。まさか、こんな形で病気のことがわかるとは思ってもいませんでした。実は相当不安な状態でしたとても感謝してます」

献血のお願いで他人に声を掛けるのに慣れていたのが良かった。
大半の人は少しぐらい調子が悪そうでも見て見ぬふりというか、話しかけるきっかけがつかめないとおもう。こういうところは変わる。

あと最近コミュニケーションはLINEが手軽で主流だそうだ。

被災地に通うのも確かに必要なボランティアだけど、
実は自分のすぐ手に届くところにも、
助けを必要としている今にも燃え尽きそうな命が沢山ある。

そういう命をほっといて被災地に飛ぶのではなく、
そこを死守する活動や活動のノウハウが被災地にもっと役に立つんです。

私たちがただの献血お願いするボランティアだったら、
わざわざ福島県赤十字が国のお金を使って呼ぶ必要はないんです。

自分たちと全く違うやり方で、ボランティアを戦力に変えるノウハウを持ち、
目の前で自分が静岡に連れてきた学生を戦力に変えてしまった実績に加え、
その直後にこちらから福島を訪れ、雪の降る郡山の献血ルームを満杯にし、
開所以来、最高の人数を集めたうえ、
献血者の落ちも少なくする工夫をして、
実質献血者も最高数を集めた実績があるからなんです。

しかもたった3人の活動で。

力を貸すのは行かなければできないこと、
しかし、ノウハウを残せばずっと力になることができる。
そのために自分の足元で色々な経験をしノウハウに磨きをかける

一歩一歩階段を上るように身に着けていく事が大切なのだということです。

労力よりもノウハウを被災地は必要としています。

それは仕事のやり方にも結び付き、雇用にも影響を与えるからなのです。
今、この瞬間を生きているのがギリギリ、そういう人たちがいます。
どうか救いの手を差し伸べていただくわけには行かないでしょうか。

あなたやあなたと手をつないでいる方が血液を必要とした時、
届けられる血液は他人の血液です。
他人の見ず知らずの人の為に差し伸べられた救いの手です。
輸血してからでは一生涯献血はできません。
してもらったから、して返すができないのです。
江間 正恭(赤十字静岡)

静岡、福島だけでなく全体の献血者数の底上げができればと考え、
文章を書き綴っています。
私の文章をうまく使って献血の話題をだし、
周囲の方達と協力して献血にご協力ただけるようお願いいたします。

献血を孤独に続けていくと患者さんの為にという趣旨を見失い、
自分の為の献血になってしまいがちになります。
血液を輸血される方はいずれも瀕死の状態にあります。
今回のようにエイズウイルス混入などといって、
患者をさらに苦しめるようなことはあってはならない事です。
そのためにも、患者さんの救命を目的に、
集団で献血する機運が高まればと考えています。
患者さんの命を救うのは献血の回数ではありません。

患者さんを支えて献血し続ける事、
そして、その姿勢を見せ勇気づけることです。
病気との孤独な戦いに味方になって、
支えてくれる人がいるというのはとても心強くなるものなのです。
関心を持たれた方には、さらに『アンパンマンのエキス』を見せていただければ、
話を広げやすかと思います。
是非、患者さんのために力をお貸しください。
静岡赤十字:江間 正恭

ボランティアを修行だと言って取り組む彼がいる。
成長したという彼がいる。
なのに人の気持ちがわからないという彼もいる。

私の言葉を思い出して欲しい。
ボランティアは修行じゃない。自分の力を人の為に無償で提供する行為。

確かにやれることもやることも進化する。
でも、それは自分のためではなく、
他人を救うための自分という道具の性能をあげているからです。

自己を開発することは同じでも決定的に違うものがあるのです。それは目的。
たとえば私であれば、それは≪患者さんの救命≫とはっきりしています。
手段は≪代弁≫。

この大前提のなかで、より有効に自分を使う。
私のSNSの書き込み、弟の少林寺武専での取り組みもこの延長線上にあります。
熱が伝わるのは、知っていただきたいという気持ちが伝わるからなのです。

自分の成長のために修行することは、習い事をすること。
習い事には自己の都合が優先されます。
指導者の指導に従っていればやれる事も増え成長したかのようにおもえます。
ですが、それは指導者のいない場所でも本当に役に立つものなのでしょうか?
自ら背負うということは責任を持つということ、
苦しい時も、一人の時もやりぬかねばならなりません。
苦しいからと言って逃げるわけにはいかないのです。
だからこそ自分の能力を高める。
それは自らの意志で行う事であるからどんな窮地でも踏ん張ることが出来ます。
肝も据わる。
一芸に秀でたものは全てに応用がきくというのもこのためなのです。

お釈迦様の言葉があります。
己れこそ、己れの寄るべ、己れを措きて誰に寄るべぞ、
良く整えし己れこそ、まこと得がたき寄るべなり
 
皆さんちょいと立ってみてください。
そして片手を天に向かって伸ばし指さし、
もう片方の手は逆に地に向かって指さしてください。
そして、こう言うのです。「天上天下唯我独尊」
天にも地にも自分の主人公は己ひとり。
しっかり自分の生をまっとうする事が大切なのです。

生の意義とは何んでしようか。
すべてに共通する根本として、生まれたものは必ず死ぬ消滅します。
個としては消滅しますが全体の中では紡ぐことで形を変えています。
要するに生と死、その間にあるのは育むこと。
ある時は親が子を育むように直接的に、そしてまたあるときには陽の光が生物をはぐくむように大らかに。
直接的にも、間接的にも育むこと、そしてその中で
より良い関係を築き上げて受け継いでいく事が生の意義でなのです。
金はためても必ずなくなります。自分で使う事もできなくなる。
私も弟もブルーカラーでたいした収入があるわけじゃない。
小遣いで活動しているから私の場合は浜松や柿田川に行く時も
コンビニでカップラーメンを買ってお湯を借りてすます。
節約して活動者の制服をそろえ、飯を食べさせ、
活動場所では迷惑をかけているお店で食事してお金を使ってくる。
何のためにそこまでっていう人もいました。

でもね。ボランティアの私たちに「ありがとう」
「ご苦労様」お辞儀をして通り過ぎていく人々。
患者さんの嬉し涙。笑顔。私には十分な理由なんです。
この手の中で見送った命に誓ったこと、弱音ははけないですから。

江間 正恭

真剣にお願いするのに年齢は関係ないです。
 高校生の娘もしっかりと説明しています。小5から看板を抱えて呉服町(静岡一の繁華街)を一人で大声で献血をお願いして回り、今では一人一人に献血をお願いし、献血できるかできないか『お願い』による確認もしています。
献血者を案内する道すがらどんな人が血液を必要としているかお話をし、所定のところまで案内し、案内を交代して駆け足で戻ってきてまた一人一人お願いする彼女。
 私がのどの調子が悪いときは何十人を前にした説明すら堂々とこなしています。ちょっとこれには驚き・・・。
 考えてみれば、娘ももう7年この活動をしているのです。多くの歩行者を献血者にしてきました。時には刺青をいれて凄んでいるお兄さんに怒鳴られたりもしましたが全然めげず・・・。来年は就職活動でこの活動も出れなくなると思いますが、どんな職業に就いてもしっかりとやっていく事でしょう。我が家はこうして長女も、次女も仕事の大切さを身につけていきました。3女のこの子が一番しっかりしているのは上の娘たちを見てきたからかもしれません。
 次女は初ボーナスでにんまり、「みんなで豪勢に食事に行こう父ちゃんの誕生日に。」だそうです。(^_^)v
勉強は数学と作文しか教えてもらったことがなかったけれど仕事の大切さは父に学んだからと言ってくれています。この次女も6年間頑張ったんです。

そして長女は今介護の仕事をしています。この子は私に厳しく言います。父ちゃん倒れても面倒見れないからね。重すぎるんだよ。そう言いながら一番調子の悪いときに心配してくれるんです。娘たちにとってもドジだけど頼れるおねえちゃん。最初の娘たちの献血呼び掛けはこの子が私もやるといって高校生に交じって「献血お願いしま〜す」というところからだったんですが本人は覚えていません。まあ、年寄りたちのわがままに付き合って家では愚痴をいいながらも頑張って仕事をしています。

とても良い肝の座った連中に育ったものです。(*^。^*)

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