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水澤潤【鉛筆画・鉛筆写実画】コミュの●鉛筆写実画Q&A●

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「鉛筆写実画入門」書に関連してお問い合わせや質問を頂いております。

これまでは、個別にお答えしてきましたので、時間がかかり、即答が出来かねていました。
試みとして、しばらくは、ブログやコミュニティにQ&Aの形で、取り上げて見ます。

文章のはじめに「6桁の数字」を並べますが、これは記事を記載した月日です。
同時に質問・テーマの整理NO.としますので、参照NOとして使用してください。

テーマとご質問は、発生した時点で取り上げます。質問と質問との関連性などは必要な範囲に限りまして、特別に詳しくは触れません。 
また、個々の質問内容に出来るだけ簡潔にどんどんとお答えしますので、全体の
編集や整理整頓は皆さんの方で独自のファイルなどを作るなどして利用してください。

メールでのご質問は必要な質問部分のみに簡略します。

取り上げるテーマは入門書に限りません。原則として、鉛筆写実画に関する一般的で、常識的なご質問を一応お受けします。
ただし、特殊な画風や技法に関する質問、専門的な理論や商用関連のご質問などはご遠慮ください。

コメント(18)

【241218】

(Q)入門書を一通り読みまして、これから準備に入ります。 
まず、用意する鉛筆ですが、これまで購入した鉛筆の中に、外国製の鉛筆と
国産の鉛筆でも数社の鉛筆が混じっています。
混用は構わないでしょうか。もし、いけない場合はその理由を教えてください。


(A)鉛筆写実画の場合は、国産品と輸入品、また、国産でも数社のメーカーの
鉛筆の混用は避けてください。

その理由は、鉛筆を使用したときの「効果」が問題なのです。
写実画の場合は、できるだけ常に効果は同じで、安定しているのが望ましいのです。
鉛筆の種類や特徴に係わらず、描こうとする画面を写実的に描きたいのですが、
実際の、鉛筆の効果は、もともと、まちまちですし、とても、不安定なの
です。

具体的には、鉛筆の原材料が均一ではありません。
鉛筆の原材料は「黒鉛」と「粘土」ですが、国産でも、産地によって、その品質や
効果が微妙に違います。特に、国産と輸入品となりますと、「黒鉛」も「粘土」も
明らかに品質が違います。
ですから、使用する場合の「効果」も違ってきます。

次に製造工程です。
黒鉛と粘土を混合する工程、硬さを出す熱工程、乾燥の工程など、どの工程も厳密な
均一の品質を確保できる内容ではないのです。 大雑把です。

そこで、このような不安定な鉛筆を使って、均一で、厳密な写実画を描かなければ
ならないのですが、鉛筆のメーカーの問題のほかに、
現状の鉛筆をどのように考えるか、鉛筆の欠点をどのように利用するか、
が、大切な検討課題になります。

以上の説明を前置きにして、

入門書の5頁から20頁にかけて、詳しく基礎知識と、ヒントを解説してありますので、
学んでください。
(デッサンと鉛筆写実画の違いは?)

デッサンは輪郭線が主題です。

一方、鉛筆写実実画は線ではなく、面です。
鉛筆写実画の主題は、「面の質感」です。「光の演出」「立体感」その他、写実画に必要な要素を鉛筆で表現することです。

*****************************************************

まず、はじめにデッサンの輪郭線と鉛筆写実画の輪郭線とを比べてみましょう。

デッサンの輪郭線の場合は、
軟筆鉛筆を使ってのびのびです。

力の入れ方を加減したり、数本の線を書き重ねたり、スピード感や動きを暗示させるような「線の効果」を目安にするとか、濃いとか薄いとかの濃淡の変化、太い線と細い線との使い分け、消しゴムを使っての修正等など、鉛筆の使い方なら「何でもあり」ですね。

軟筆鉛筆のやわらかさを生かしてのびのびと、自由でスピーディに対象物を描きます。
この「デッサンの造影」「造影力」は別の大切な課題ですが、ここでは鉛筆で
「線を書く」という点に絞って、鉛筆写実画との比較を話題にします。

鉛筆写実画の場合は、輪郭線は必要なのですが、デッサンほど自由でのびのびとはして
いません。いろいろな禁止事項や、制約があります。

まず、出来るだけ輪郭線は薄く、細く、溝が出来ないように力を要れずに、目安程度に
【一本の細い線】でそっと書きます。

なぜならば、鉛筆写実画の場合は、消しゴムは原則として使用できません。
(消しゴムの使い方については、また別の機会に解説します。)、
デッサンのように自由な書きなぐりのような輪郭線では修正だらけになりますので、
仕上がった後の修正が「たーーーいへん」です。写実画になりません。

はじめに輪郭線を薄く書いたにしても、最終的には周りに同化して、線としては確認でき
なくなるように工夫します。 【一面の面】に見えるように仕上げるのです。
輪郭線が残らないようにすることで、写実画としての完成度を少しでも引き上げるのです。

次は、力を入れた場合の他の理由ですが、
輪郭線だけではなく紙面全体に大変なことが発生します。「照り」、「剥離」、紙質の変化、フェキサチフ(仕上げ液)への影響、重ね描きにも影響します。
   (詳しくは入門書の80頁を参照してください)

*********************************************

「見切りは」段階的に寄せながら見切ります。「線」では見切りません。
(「見切り」の方法は別に解説します。)

*********************************************

(下絵はどうして描くのか?)

水澤流の鉛筆写実画では「カルトーネ方式」を利用します。(入門書の72頁を参照)

中世のコピー方式といわれるカルトーネと日本の切り絵を応用した「型紙」方式です。

出来るだけ細くて、薄い一本の線で、目安程度に下絵を描くために工夫した方法です。

練習はいりません。誰もが簡単に応用出来ます。カッターを使いますので、けがさえ
しなければ楽しい工作のお時間ですよ。

(デッサンと鉛筆写実画の効果の違い)

同じ鉛筆で「線」を描くだけなのに、デッサンと鉛筆写実画との「動作と考え方」とに
微妙な違いがあることに、なんとなく気が付かれましたか。

注意深くその違いを追求してゆくと、今度は、その結果としていろいろな「効果の違い」
に気がつきます。

例えば、同じメーカーの同じHBの鉛筆でも、少し固いとか、少しやわらかいとかの差が
あります。 その差を、デッサンでは気にしませんが、鉛筆写実画ではソフトタイプとか
ハードタイプと分類して、使い分けます。 効果がちがうのです。

ですから、具体的ないろいろなテーマでも、効果の違いを考えながら、適切に区別するこ
とが必要なのです。

鉛筆の見方、選び方、削り方、持ち方、使い方、描き方などなど、初歩的な事でも、
すべて自己流の場合は、質感の細やかな変化は表現できませんし 写実画にはなりません。

初歩の段階の具体的なテーマから違った見方や、工夫が必要になります。
(「入門書」第1章、{鉛筆写実画と鉛筆」 では写真入で解説してあります。)

****************************************

【完成度の高いデッサン。】

ところで、デッサンでありながら、明暗や、固有色の表現、質感などの表現が
なされており、写実画とか、写真と間違えるような完成度の高いデッサンもあり
ます。

取りあえず、一般の我々には、不可能で例外的なデッサンですので、そのような
世界は別にして、我々の出来る範囲内で、鉛筆写実画を先に進めたいと思います。


**********************************************

(鉛筆写実画の面の表現の方法)

鉛筆写実画も鉛筆で書く以上、基本の作業は「鉛筆による線の作業」です。
ですから、質感を表現するために「面」を描く場合、いきなり、面は描けません。
はじめは沢山の線の集合体から始めます。
よく見ると、「線」の集合体ですから。線と線の間に隙間があります。
そんな「隙間」だらけの、「むら」だらけの面なのです。
この段階では質感の表現とは、とてもいえません。

そこで、
鉛筆写実画の場合は作業を更に先に進めます。
「線」と「線」の間の隙間を均一になるように「重ねがき」をして、埋めます。
重ね書きとは同じ鉛筆で同じ面を3回から4回ほど重ねて書くことをいいます。
単に書きなぐるのではなく、隙間が埋まるように、いろいろと工夫をして、
隙間をなくす様に書き重ねます。 
「線」で描いたとはわからなくなるまでに書き込んで、一面の面に見える
ように仕上げます。この作業が、「質感」を表現する場合の基本の作業です。
 
【241224】デッサンと写実画

(Q)デッサンが下手なので、デッサンを習ってある程度 基礎が出来てから
   鉛筆写実画をはじめたい。

(A)デッサンは「線」。鉛筆写実画は「面」ですから、デッサンが上手になってから
   鉛筆写実画を始めるという段取りにはなりません。
   関連性はありませんので、別々に考えましょう。
   
   まず、入門書で、鉛筆写実画の初歩を身に着けることを進めます。

入門書では3通りの「面」の表現を学びます。
1)背景では.........「黒の面」の描き方(真っ黒の質感)
2)葉では ........「中間調」の描き方(葉の質感)
3)バラの花では....「白い面」の描き方(白の質感)
をそれぞれ学びます。


「デッサンの造影」「造影能力」「形を再現する能力」はとても大切なこと
ですので、写実画の基礎が一通り終わりましたら、はじめられてはいかがですか。
(Q)デッサンを長年勉強しているのですが、少しも上達しません。
「絵心がないのだ」といわれましたので、絵をあきらめかけています。
鉛筆写実画も「絵心」がないとかけませんか。

(A)「絵心」、たびたび耳にします。困ったものですね。
    実際はそんな心はないそうですよ。
    例え そんな心があったにしても鉛筆写実画では問題ないです。
    鉛筆で名前が書ければ、在っても、なくとも楽しめますよ。
、 

(Q)デッサンを長年研究しております。鉛筆画をいくら工夫しても写実画になりません。
   写実画用の特殊なデッサンがあるのでしょうか。


(A)デッサンの主題は輪郭線です。鉛筆写実画は線をなくして質感を主題にします。目的が違っていますので、デッサンをいくら追求しても鉛筆写実画にはなりません。

私の鉛筆写実画では、デッサンの代わりにカルトーネという型紙方式で 下絵を描く方法を推薦しています。

詳しくは入門書の72頁に解説があります。
(Q)鉛筆での作画は「デッサン風の作画」が限界ではないか。
   それ以上の完成度を追求するのは邪道だと考える。


(A)鉛筆画の技法を従来の鉛筆画のように「軟筆」に限りますと、鉛筆画の完成度はそれなりに限定されます。
    
平成に入ってから、「硬筆」鉛筆の研究と利用が急激に進んで、完成度が高められ、可能性も限度がないまでに広まりました。
具体的には、質感の表現です。更に光の演出、立体感、実在感など、本格的な絵画に求められる要素が表現可能になりました。モノトーンではありますが、完成された本格的な絵画が製作されています。
(Q)絵の基本はデッサンなのだから、デッサンで基本の技術と絵の理論を学んでから 鉛筆写実画を始めなさいと先生から言われた。

(A)日本の絵画教育はデッサン至上主義ですので、単にデッサンで「輪郭の作業」を課題にするだけではなく、拡大して、デッサンに関連するいろいろな絵画の基本を課題にしています。
そして、理想的なカリキュラム(教育課程)が出来上がっています。ですから、先生のご意見は一理あります。

ただし、絵画の教育機関を希望するとか利用できる人たちには適切なアドバイスでしょうが、それ以外の人たちは、環境に合わせて、個人の能力を考慮して、また将来の希望に合わせて、個人の判断でいいと考えます。

必ずしもデッサンを基本とする教育でなくとも絵画は学べますし、鉛筆写実画のように、一定期間はデッサンは不要の場合もあります。
むしろ妨げになる場合もありますので、どんな絵画に進むかを見定めてから判断してください。
(250107) 次は何を

(Q)入門書を参考にしながら課題の「バラの花」を完成させました。
郵送しますので添削をお願いいたします。

また、次は何を課題にすればいいですか。



(A)はじめに入門書をご利用いただきまして、ありがとうございます。
作品はよく出来ております。

出来ばえは、10人10色ですので、必ずしも入門書の見本どおりでなくて結構です。 基本的な描き方を習得していただければ、十分です。             
       

   基本的な事項とは;

            1)黒の描き方(背景)
            2)白の描き方(バラの花)
            3)中間調の描き方(葉)
            4)光の演出少々


「バラの花」で学んだ事項を確かな実力にするために
同じような課題で2〜3点の製作を奨めます。

たとえば、黒を背景にして

             1)白の「あさがお」の花
             2)白い「カラー」の花
             3)白い「椿」の花
             4]その他 白い花、いろいろ

など、白と黒のコントラストを課題にしてはいかがでしょうか。

花の数をいくつにするか、その配置、と葉の数や大きさをどうするかご自分で、楽しんでください。
更に、 特に「光の演出」です。どうんなふうに創造するか。
少しでいいですから工夫してみてください。

この作業の後の課題は「白残しの課題」です。

※私の作品の例では、「たんぽぽ」です。

この作品の大きさを工夫するとか、部分的な絵柄にするとか、
【白を残して表現する課題】を練習してみてください。

白を残して表現する課題は沢山ありますので、簡単な課題からはじめてください。部分的な練習課題でも結構です。
鉛筆画ではとても使い道のある大切な作業です。

念のためですが、猫ちゃんや、ワンワンチャンなどの「毛」の表現は、ちょっとしたコツが必要です。このコツとは2Hと4Hを使う方法です。
ですので、この「白残し」の作業が終わった後の次の課題にしてください。     
一応、まずは普通の「白残しの」練習を課題にしてください。

*********************************


将来、何をどんな風に描くかは、最重要の課題になります。 
一生続きます。

普段から、「おや」と気になったもの、きれいだなーと感じたもの、などなど、こころを少しでも動かしたものを大切にしましょう。
他人の作品や写真でも結構です。チラシでも新聞でも、日常の生活にいくらでもありますよね。
      
それらを集めましょう。 そして分類しながら自分なりのファイルを作ってください。そして何度も目を通してください。、

     
そうすると、だんだん、「美しさ」に関する自分だけの感覚がはぐくまれます。


      【 工夫と努力 】


***************************
(Q)鉛筆の色は、すべて同じ黒なのに、
   なぜ薄い黒や濃い黒など、いろいろと変化した黒が書けるのか。

(A)それには次の2つの理由があります。

1)、粉の大きさの違い。

  H系鉛筆は数字が大きくなればなるほど、2H,3H....7H,8H9Hと
  だんだん黒さが薄く見えてきますね。

  それは、粉の大きさがだんだん小さくなるためなのです。
  小さい粉の集まりは薄く見えて、大きい粉の集まりは濃く見え
  るからなのです。

  9Hの芯は、最も細かい粉から出来ています。ミクロの粉といって
  日本の鉛筆メーカーが世界に誇る製造技術で作られています。
、

  このように、H系鉛筆のように鉛筆の芯の粉が細かければ細かい
  ほど「薄い黒」に見えてくるのです。
   

  そして、逆に、B系鉛筆のようにBから始まって 2B,3B,....8B,9B,10B
  と数字が大きくなるにしたがって、粉と芯の「かけら」の
  大きさが大きくなってきます。そして、濃い黒に見えてくるのです。

   【 以上はとても大切なポイントです。覚えましょう。】
 (紙の目について)

  紙の表面には繊維が沢山あって、網の目のように並んでいます。

  繊維が縦、横に並んでいる場合を「T目」といいます。
    (風景画に適しています。)
  繊維が斜めに交差している場合は「Y目」といいます。
    (人物画に適しています。)

  ついでに覚えて置きましょう。

   
  どちらの場合でも、繊維と繊維が交差している接点がくぼんで
  いて、小さな小さな谷間になっています。

  そこでこのようなくぼんだ接点を『目』と呼んでいます。

  画用紙の表面を鉛筆で、満遍なく塗った場合、白い点々が無数
  に残っていますよね。 この白い点々が「紙の目」です。

  くぼんでいるため鉛筆の粉が入りきれないのです。
  そのため、白く残っているのです。

  目の粗い紙の場合は、大きめの白い点が残ります。
  目の細かい紙の場合は、小さめの白い点が残ります。

  鉛筆写実画で紙を選択する場合は、中間の大きさ
   の目の紙を選びます。


【 実はこの白い点がポイントなのです。】 

  鉛筆写実画のほぼ全般に亘って「白点」は課題になります。
  とても大切なのでよく理解してください。
 (白点の原理)

  白点や 白線が多く残っていると黒さは薄く見えます。
  逆に白い点々や白い隙間が少なくなればなるほど、黒さは
  黒く見えてきます。

  このように、白点の割合が黒さ具合を左右するのです。

  また、この割合を色々と工夫すると、いろいろと違った黒さの黒
  を表現することが出来るのです。

  要するに「白点の残し具合」ですね。

  そこで究極の黒とは、この白点が全く無くなった場合を言います。
Q. 背景の「真っ黒」がどうしても書けません。
  書き方を教えてください。
+++++++++++++++++++++++++++

Ans. [真っ黒]の描き方を説明します。(その1)

*****入門書では「背景の描き方」です。******

《 このテーマは、これまでのブログでいろいろな角度から取り
  挙げてきました。ですから、今回は、総ざらいになります。》

まず、基本となる考え方、「原理」から復習しましょう。

-------------------------------------------------------------
【原理】
【 鉛筆の黒い色は、9Hから10Bまで いろいろな黒があるように見え
ますが、実は一色なのです。 すべて同じ黒なのです。】
-------------------------------------------------------------

それではなぜ薄い黒や濃い黒など、いろいろと変化した黒が書けるの
でしょうか。考えて見ましょう。

それには次の2つの理由があります。

1)、粉の大きさの違い。
  H系鉛筆は数字が大きくなればなるほど、2H,3H....7H,8H9Hと
  だんだん黒さが薄く見えてきますね。

  それは、粉の大きさがだんだん小さくなるためなのです。
  小さい粉の集まりは薄く見えて、大きい粉の集まりは濃く見え
  るからなのです。

  9Hの芯は、最も細かい粉から出来ています。ミクロの粉といって
  日本の鉛筆メーカーが世界に誇る製造技術で作られています。


  このように、H系鉛筆のように鉛筆の芯の粉が細かければ細かい
  ほど「薄い黒」に見えてくるのです。
   

  そして、逆に、B系鉛筆のようにBから始まって 2B,3B,....8B,9B,
10B と数字が大きくなるにしたがって、粉と芯の「かけら」の
  大きさが大きくなってきます。そして、濃い黒に見えてくるのです。

   【 以上はとても大切なポイントです。覚えましょう。】

  それでは、この理屈からすると、最も濃い黒を書くには、9Bを使
  って書けばいいわけですよね。

  そうです、これまでの鉛筆画では、この考え方でOKなのです。 
  時には、力をいれて書き込むと更に黒くかけますね。

  ところが、実際は、9Bを使って、ある程度の黒までは書けますが、
  それ以上の黒、特に、これ以上濃い黒は無いという「究極の黒」
  はどうしても書けないのです。
 
  そこで、今回の質問となった訳ですよね。

  どうしても、真っ黒(=究極の黒)が書けないんだよね。
  黒の背景に飛び出すような立体感を表現したいんだけど、黒が、
  描けないんだよね。
2) 「紙の目」との関連

   この問題を解くには、紙の目が関連します。

  そこで、「紙の目」とは、;まず、「紙の目」を説明します。

  「紙の目」とは;−

  紙の表面には繊維が沢山あって、網の目のように並んでいます。

  繊維が縦、横に並んでいる場合を「T目」といいます。
    (風景画に適しています。)
  繊維が斜めに交差している場合は「Y目」といいます。
    (人物画に適しています。)

   ついでに覚えて置きましょう。
   
  どちらの場合でも、繊維と繊維が交差している接点がくぼんで
  いて、小さな小さな谷間になっています。

  そこでこのようなくぼんだ接点を『目』と呼んでいます。

  画用紙の表面を鉛筆で、満遍なく塗った場合、白い点々が無数
  に残っていますよね。 この白い点々が「紙の目」です。

  くぼんでいるため鉛筆の粉が入りきれないのです。
  そのため、白く残っているのです。

   目の粗い紙の場合は、大きめの白い点が残ります。
   目の細かい紙の場合は、小さめの白い点が残ります。

   序ですが、鉛筆写実画で紙を選択する場合は、中間の大きさ
   の目の紙を選びます。


【 実はこの白い点がポイントなのです。】 

  また、序ですが、鉛筆写実画のほぼ全般に亘って「白点」は
  課題になります。とても大切なのでよく理解してください。


【 原理 】

  白点や 白線が多く残っていると黒さは薄く見えます。
  逆に白い点々や白い隙間が少なくなればなるほど、黒さは
  黒く見えてきます。

  このように、白点の割合が黒さ具合を左右するのです。

  また、この割合を色々と工夫すると、いろいろと違った黒さの黒
  を表現することが出来るのです。

  要するに「白点の残し具合」ですね。

  そこで究極の黒とは、この白点が全く無くなった場合を言います。

****************************************

  理屈が分かったところで、次回はどうしたら、白点を無くせるか、
  その理屈と技法を復習しましょう。

***************************************

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