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音楽★美人コミュの005#屋敷豪太(2010年12月19日11:47)

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 ☆ 音楽は人を美しくする ☆

<多くのJーPOP>
 ・CRAZY CLOUDS(1992 NOKKO)
   ×http://www.youtube.com/watch?v=Jruiu7ywcp4
   http://www.youtube.com/watch?v=bjGpxBnLJ3k
 ・Drive(1990 N゜17 小泉今日子)
   http://www.youtube.com/watch?v=yO17WkfIMlY
 ・Mr.No Problem(2001 The d.e.p.)
   ×http://www.youtube.com/watch?v=xp0EAp_m3s8
   http://www.youtube.com/watch?v=de4f8DuffVM

レベッカ、キョン2、ビビアンとくればアイドル研究?
否!ドラム/プロデュースのGOTA(屋敷豪太)である。「GOTA(ごーた)?」
 ・ALL ALONE(1992 昭和シェル石油CM)
   ×http://www.youtube.com/watch?v=1A3LO9p_w6s&feature=related
   http://www.youtube.com/watch?v=16DRHAuzRKo
国内では、ほぼ無名だが、海外ではSoul II Soul、シンプリー・レッドなどビッグネーム
との経歴を持つ。
 ・Something Got Me Started(1991Stars Simply Red:シンプリー・レッド)
  ×http://www.youtube.com/watch?v=DMgVS2j05HA
  http://www.youtube.com/watch?v=IQKULV_dR3E

<リーダー作>
初のリーダー作は「Somethin' To Talk About」(1993 Sony Records)
発売当時、店頭ディスプレイのHMV推薦タグで「ああ、あのF1のCMの人か」という程度
だったが、1曲目を聴いてブっ飛んだ。
 ・MOVE
  http://www.youtube.com/watch?v=ESXR_agVBnI

まず、曲相自体はとてもベーシックで古典的だ。アレンジも退屈な程である。
 ・ステディでパーカッシブなオルガンのバッキング
 ・パーカッション&ドラム&ベースの超シンプルなビート
これらクールに誘導するのだが、最も圧巻なのが「独特なタイム感」である。
ジャズファンク・テイストなのだがファンク特有のネバリというか跳ねが無い(まったく
無いという訳ではなく、それを押し出さないというか・・・)。
エイトでも16でも無く、かつリズムセクションの一体感が生む推進力がハンパじゃない。
しかもリスナーへ「これ見よがしの押し付け先導」ではなく、例えるなら紳士的アプローチ
とでも言おうか。。。

「この感覚は何なのだ!?」

悪く言えば「没個性の職業ドラマー?」否、そうではない。アルバム1枚を聴き終える頃には
才能あふれるドラマーが持つ「GOTAビートなのだ」と理解する。

<ドラマーとしての評価>
GOTAのリズム・フィール(リズム感覚)はおそらく天性の才である。トレーニングで
培われたものではない。洋楽をプレイしてもGOTAフィールのフィルタで解釈される。
おそらく、海外でプレイするミュージシャン達は、GOTAとのセッションで我々以上に
彼の独特なリズムフィールを明確に感じ取っていると思われる。

彼の才能を乱暴にいうと、
 ・唄ものバック
 ・マシン打ち込みセンス
 ・愛(ラブ&ピース)
である。

個人的に「日本の唄ものバック・ドラマー」としては青山純※1と双璧の2トップと断ずる。
彼の唄モノにおける演奏や打ち込みの特徴を一言で言えば「唄をとても大切にしている」に
尽きる。唄と楽曲に不要なドラムプレイは一切、無い。楽曲総体が持つウネリをキッチリと
理解し、ドラムはその根底を愚直に表現する。ドラマーとしてストイックなまでに自己抑制
しているとも言えるが、それは表面的な事で、彼のプレイのフィール本体はまったく自由で
おおらかだ。
 ・ALL ALONE(同上Somethin' To Talk About)
  http://www.youtube.com/watch?v=mLJyw9-CaSM&feature=related

ちなみにこの曲は打ち込みのマシンビートだろう。
彼の生プレイでのタイム感※2はとても正確なのだが、ジャストという感じでもない。
誤解を承知であえて言えば「両手両足、プレイ総体がレイドバック」している。
そのセンスがこれらマシン打ち込みのセンスにもなっている。
そして、それらの最大要因は天性のリズムフィールと、愛(ラブ&ピース)である。
彼の「万物への慈(いつく)しみ」が、プレイから排他性や独善性を奪ったのである。
小生は、彼のプレイ中の心境が実によく理解できる(まあ、妄想だが)。
彼が最大に留意しているのは「今、周囲で起こっている事を知る事」だと思う。
周囲で鳴っている音、空気、プレイヤーの鼓動をよーく聴き(感じ)どれだけ無心で応答
できるか、それらが結果として譜面では表現できないジャストでないフィールになるのだ。
「彼の演奏を最も注意深く聴く最強リスナー」それはGOTA自身である。

「万物への慈しみより周囲の音を知り、己が応答する事ですべてが一体となる行為」
これがGOTAのドラムプレイであり、愛(ラブ&ピース)である。
ここにGOTAの「音楽の悦楽」がある。

<レイドバック>
非常に卓越したレイドバック観があったので是非、紹介したい。
http://www.asahi-net.or.jp/~ng1f-ist/laidback.html
 (抜粋。★マークは小生加筆)
 僕がレイドバックしようと意識したのは、ドラムの神様スティーブ・ガッドのインタビュー
 を読んだせいである。ガッド師匠曰く、「レイドバックするのは少しも難しいことではない。
 僕は自分のやっていることに気がつき、それをはっきり認識した時、どうすれば変えられるか
 わかった。自分の内側を見つめ自分に聞いてみる。結局は自覚の問題なんだ。★
 レコーディングしたものを聴き返してみた時、おかしいな、叩いている時の感じと違っている
 と思ったのが始まりだね。気持ち良く叩いていたなら、そのとおりに聞こえてこないといけな
 いからね。」
 「自分のやっていることに気付く」というからには今までは気付かずにやっていた訳である。
 自分でも気付かずにやっていたことに気付くというのは、要するに無意識の探求である。それ
 が気持ち良さ(くつろいだ、のんびりとした、ゆったりした)につながるということだ。これ
 は音楽に限った話じゃないような気がする。
 マイブームという概念の産みの親であるみうらじゅんは「ロックでいうレイドバックは、仏教
 でいう悟りだ★」と喝破しているが、そう言われてみるとガッド師が言っている事も何となく
 禅問答のようである。
 村上春樹の旅行記「辺境・近境」にもレイドバックという言葉が出てくる。
 瀬戸内海の無人島の岩かげで、本を読みながら全裸で日光浴をしている場面の描写である。
 春樹さん曰く「ときおり島と本土とのあいだを中型の貨物船やフェリーが通り過ぎていく。
 日差しは強く、あたりの風景はいかにも瀬戸内海的にぼんやりと優しくかすんでいる。★
 もう完全にレイドバックしている。どうだ、ざまあ見ろと思う。誰に向かってそう思っている
 のかは僕にも完全にはわからないけど、なんとなくざまあ見ろ的な不敵な気分になってしまう
 のだ。こういうのもあるいは無人島の効用であるのかもしれない。」

「ある実相を正しく語るには、まったく別の事柄を述べ、低通する部分を示す事で成す」
 ・スティーブガッド※3の「結局は自覚の問題」
 ・みうらじゅんの「仏教でいう悟り」
 ・村上春樹の「<強い日差し>と<ぼんやりと優しくかすむ瀬戸内海的風景>のコントラスト
        とその中を通り過ぎていく<中型の貨物船やフェリー>」
そして、
GOTAの「万物への慈しみより周囲の音を知り、己が応答する事ですべてが一体となる行為」
すべて正しいレイドバック観である。
ただ、誤解してほしくないのは「GOTAはレイドバックのドラマー」という事を言いたい
のでは無い事。愛(ラブ&ピース)として、万物への慈しみが彼の要諦なのだ、という事。
レイドバックはその帰結に過ぎない。
また、もう少々正確に言えば、GOTAが総体としてジャストより遅れているかどうかも
微妙で、こういう彼の心象風景への観想(先入観)の上での事で、ジャストフィールで何ら
間違いでも無い。GOTAに感情移入した結果である事も付け加えておく。

※1
 大昔、プリズムというフュージョンバンド。現在はスタジオ・ドラマーとして活躍中。
 フォーライフレコードのアーティストの仕事も多く、初期の今井美樹の作品はアレンジ
 の佐藤準と供に、多くのプレイがある。
 彼は卓越した技術によって「レイドバック」を成す。これはキックの打点を人工的に
 コントロールするもので(キックを突っ込ませる事でスネアとの距離を伸ばし、トータル
 としてスネアを遅らせる。TOTOの故ジェフ・ポーカロが多用している)、基本的には
 プレイ自体はジャストである。だから唄ものバックで抜群の安定感を成す。
 ・Boogie Woogie Lonesome High-heel(1989 MOCHA 今井美樹)
  http://www.youtube.com/watch?v=BpLtoxVf_qg
  「ドッ(1)・タ(2)・ドッ(2裏)・ドッ(3)・タ(4)」の基本ビートにおいて
  「ドッ(1)・タ(2)・ドッ(2裏)←{ ドッ(3) }〜間〜タ(4)」
   OR「ドッ(1)・タ(2)←{ ドッ(2裏) }←{ ドッ(3) }〜間〜タ(4)」
  2裏と3表キックの突っ込ませ具合は微妙だが「3表メインで心理的に2裏キックも
  かすかに喰い気味」で、2裏と3表キック両方ともフィールとしては喰っている。
  それで3拍目と4拍目の間が伸び、4拍目のスネアのバックビートがたまる。
※2
 普通にリズム感の事。
※3
 スティーブガッド(Steve Gadd)は「ドラマーなら知らぬ者は無い」程の大偉人である。
 テクニカルも卓越している。ドラミングの基礎であるパラティドル等のマーチング技巧や
 ルーディメントをドラムキットでのプレイに積極的に流用したプレイスタイルで著名。

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