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モンハン!つわもの!!コミュの姫と爺と剣と狩り その3

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気のよい二人のハンターに奨められた伝説のG級ハンター!!

二人はその訳ありハンターに期待をよせ!
隣の村の人里離れた山小屋へ向かった。




やっとたどり着いた山小屋は森の入り口付近にあり、木々や草に覆い尽くされ、まるで森に飲み込まれたような建物だった!!

『じいっ!』

『わかっております!姫!!必ずや仲間に入って貰えるよう!!
ハイニトロゼバブ家仕えて50年!!命にかえま…』
『じいっ!!!』
『!!!!!』
婦人の視線の先に仰々しく立つ男の影が!
慌てて老執事が
『御初にお…』
『ここに何の用だ?』

男の低い声が老執事の口上を押し潰してく!!

『夜の森にそんな軽装で何するつもりだ?』
ギラついた目で男は威嚇する!!
毅然て婦人が
『大剣使いの紹介で来た相談にのって戴きたい!』
『大剣使いの?
…潤か?……………ったく!!あの時の借りを返せってことか?あークソ!!』

男は渋々扉を開けながら『話だけは聞こう!但し聞くだけだぞ』

二人は顔を見合わせ!男の気が変わらないうちに慌てて、家の中に入って行った!!




続く

コメント(18)

その男を婦人がじっと見る。

白髪混じりのオールバックに怒り肩!!顔の掘りも深く眉間のシワもギラついた目も腕も背中も足も戦いに明け暮れた雰囲気満載の出で立ち!!

『で何用だ?』

いきなり核心を突く男!
壁には、幾つもの防具、武器がキチンと手入れされ並んでいた!!

老執事が話を始めた!
『貴殿の腕を見込んで…』

婦人は、話を流しながら部屋を、彼を見定めていた。
『俺は狩りを止めている…』

執事も食い下がらない。
『そこをなんとか…』


まだまだまとまらなそうだ。

『爺、私が話す!!』
しびれを切らした婦人が割って入る!!
『しかし…』
と老執事!
『いや、全てを話そう!でなければこの方も仲間にはなってもらえないだろう!』
『私は、中央の都からきた。アスカ・ゼム・ハイニトロゼバブです。』

『えっ、その名!王妃か?』

『はい。実は、王位継承のことで、三人の子供のうちの娘二人を人質に取られてしまい。軟禁状態!!
継承権を放棄しろと…
王子はまだ12才、娘は10才と5才!』

『おいおい、内乱か?』
『はい、王はすでに死去。国は大臣が仕切っている状況!』

老執事が、
『大臣は、第2婦人一派と結託し、国を乗っ取ろうと…』



『…それと狩りがなんの関係が?』

『娘の解放の手引きをしてくれそうな内通者がいうには、王の鎧(G級)を王子が手に入れれば、大臣派もこちらについてくれると…』

『我が国には、ハンターがいません。
我が国初のハンターに成れれば道があると!!』
『しかし王子は12才!軍は大臣に掌握され…』
『罠じゃねえのか?』
と男!!


続く
『罠じゃねえのか?』と男。
『…むろん、その可能性は高い!が他に手立てがない。私には、この方法しか…』

とアスカ。

『継承権を放棄したとしても、いずれ血を残す訳に行かず殺される。このままでも、いずれ殺されるのじゃ!…
何とぞ!お供を!!』
と執事!

『…』

『また、子供を死なせるわけにはいかないな…』と男。
『また?』
と二人!

『話は分かった!いや、しかし、本当に俺はでいいのか?ブランクもあるし?』

『でも、伝説のハンターでしょ?』
アスカは期待を込めて聞いた!
『伝説?俺は、竜殺しの妻殺しの娘殺しのハンター殺しの…死神ハンター!ナハトだぜ!!』

アスカと執事は全身から血の気が引いていくのを感じた!!!



続く!
ナハトという男の言うことを上手く飲み込むことができないまま、二人は顔を見合わせ!そして覚悟を決めた!!

『お願いします。失礼ですが、どんな事情があったか分かりませんが、悪い人には見えないので…』
三人パーティー組むことなった!!
その夜、それぞれに部屋をあてがい、ナハトなる男は、思いにふけていた。

『我が子を救えなかった俺が人の子助けか…』

『狩りの中でしか生きられないのか?俺は…』

男は夜空の星を見ながら決意を固めていた。



同じ時、アスカもまた星を眺めていた。
『子供達は私が守る!絶対に…』


そして老執事もまた新品の武器の手入れをしながら…

朝日が昇れば過酷なクエストが次々と始まるだろう。
Gの領域まで長い道のりが!!
夜も明け、狩りの支度を済ませたか三人が集う。
初装備の二人をナハトがチェックする。

アスカは双剣、
じいやはハンマー!!

一方、ナハトはナルガ装備(G)に

『二人はガードなしか!慣れるまで無理に攻撃しなくていい!周りのザコを排除、もしくは採集を優先してくれ。ランク上げと装備の強化優先でクエスト選んで行くから、ガンガンいくぞ!!』

『…』
アスカとじいやは、ナハトの圧力に緊張した。

手始めに、ボルボロスの狩猟を選んだ。


クエスト開始!!
ナハトは採集ポイントを説明しながら周りの邪魔者を片付けていきながらサクサク進む!!

ある沼地についた。

『こいつは突進してくるタイプだから…』
『あ、いた!』
説明の途中ながらじいやが突っ込んで行く!!
つられてアスカも走っていく!
『おい!待て!!』

『あっ!』

続く
鼻息粗くじいやがため攻撃!
うまく当たるがボルボロスの咆哮に硬直、アスカに至っては武器を出す前に、じいやと共に尻尾の攻撃を食らい、更に頭からの泥玉をかけられ、バックステップからの突進!!

二人共ピヨリ状態!!
『ったく!』
ナハトは突進を回避し、直ぐ様!生命の粉塵を飲み干す!!

二人が体力が少し回復する。
『すぐに回復しろ!!
もしくはエリア移動だ!!!立て直せむかっ(怒り)

一旦エリアを変え回復する二人。

ナハトはボルボロスに近づき脇に廻り込み、ゆっくりとネロ=アングイッシュを抜き溜めに入る。
圧縮された力を一気に解放し強力な一撃を喰らわせる。
『ワリイな!リハビリとはいえ、ちと急ぐんでな!!』
ナハトの目が禍々しく光る。
足を止め、連撃を入れて行く!

よろけ振らつくボルボロスに攻撃を入れていく!
倒れるボルボロス!!

急いでアスカとじいやが戻って来た刹那。

横たわるボルボロスに止めの溜め3攻撃を打つナハト!!

モンスターは生き絶え、武器をしまうナハト!!
『早く剥ぎ取れ!素材無くなるぞ!』

唖然とアスカの口からこぼれる
『これが狩り?そして、これがG級ハンター?』
アスカは戦き、深く息を吸い込んだ!



続く
剥ぎ取りを済ませ、安堵した二人にナハトは、
『これからは俺の指示に従え!』

『面目ない、申し訳ございません』
じいやは、執事ならではの姿勢正しい謝罪をしてきた。

『うん!でもじいやのその勇気!見事だったよ!ハンマー向きだな。』

『…』

口ごもるアスカに、
『双剣は手数勝負、正面でなく脇から足元を狙うがいいよ。ま、まずはよく観察することだな!』とナハト
『…』
そっぽ向くアスカ!
『焦んなよ!』

『姫っ』
心配するじいやを横目にアスカは、
『分かってるよ!
…あ、その…
…あ…り…がと』



『なに、まだ一狩り目だ。もう2、3いくぜ!』
『ええっ!』
驚く二人!!



その日は、クルペッコ、ロアルドロス、チャナガブルを討伐した。

憔悴しきった二人に、
『明日はもっとハードだぞ。
早く家に戻り休め!
俺は、少し寄る所があるからな!』
ナハトはまた集会所の方に足を向けた。


『姫!大丈夫でございますか?』
自分自身もふらつきながらアスカを気遣うじいや!!

『よい!自力で歩ける!!』
といいながら膝に手をつくアスカ。

二人はおよそハンターとは言えぬ足取りでナハトの家に戻っていった。

一方ナハトは緊張した面立ちで集会所の中へ一人進んで行った。

『受け入れて貰えるのか?俺は?』

その足取りは疲れきった二人よりも遅く重かった。


続く
集会所にたどり着いたナハト!

辺りを見廻す。

そんなナハトに気がついたハンター達は、

『おぃ!あ、あれ!死神ハンターじゃねえの?』

『あぁ、仲間のハンター!引退に追いやった奴だろ!!』

『違うよ!自分の嫁を見殺ししたんだろ!』

『えっ?俺が聞いたのは、レウスの天燐欲しさに自分の子供、囮に使ったとか?』

ひそひそとナハトを中傷する声が聞こえる。

ナハトは気丈に聞こえないフリをする!


『ナハトさん!!』

『!』

声のする方に振り返る。『なのは?か?』
『はい、ご無沙汰してます。復活したんですね!また一緒しましょうよ!』
と、なのはと言う青年は、陰口を言っていた連中を睨む!
目を逸らすハンター達!
『なの!ありがと!ところでお前!!クエ全クリしてるんだってな!有名になっちまって!』

『いやー!まだまだですよ!そういや、皆、酒場の方にいますよ♪一緒にいきましょう。』

強引に腕を引っ張っていく青年に悪い気がしないナハトであった。


続く
家にたどり着いた二人を待つ1人の兵士がいた。
それに気付き駆け寄る二人!

手紙を受け取ると足早に姿を消す兵士!!

家に入り早速中身を見るアスカ!

早く内容を聞きたいじいやは手に落ち着きがない様子。


『貴殿の考えに賛同し、嫁いだ身ではありますが、嫁いだ先の国に圧力をかけさせました。外交に神経を使わなければいけない状況を作り上げ、大臣の計画も一旦、頓挫になるでしょう。

お姉様の子供3人は、後学の為、我が国に留学させる手筈にしました。
これに大臣も断るにいかず、3人の身柄の無事は確保しました。

王子が継承できる年になるまでに王の鎧を必ず手に入れて下さい。

お姉様は、病気にて我が国の医師団に看させてることにしてあります。

亡くなった我が兄もそれを望んでいましたし!

それに私、第2夫人嫌い!!
私にできるのはここまでです。
使命を果たして下さりませ!


エリナ・プル・ハイニトロゼバブ』


手紙の内容を見たアスカは涙が止まらなかった。

じいやも手紙に目を通す。

『おぉ!エリナ様!!姫っ!エリナ様が時間を作って下さった。
これで気兼ねなく狩りに集中できますな!』

『うん!うん!』

アスカは涙をゴシゴシと拭い!

『爺っ!早く寝るぞ!明日の為にっ!』

『はっ!かしこまりました。』

二人の顔には希望が満ち溢れていた。



続く
酒場昔と変わらず賑やかであった。

直ぐ様、誰かが叫ぶ

『ナハトが来たぞー!』
様々な視線がナハトに向かう!
『ほらあそこに!』
なのが指指す先に知った顔がいる。

潤とサチコフ他数名でテーブルを囲んでいる。
『あっはっは!アタイの勝ちだね!潤!!ほら、出すもん出しな!!』

サチコフの言葉を流しながらテーブルにコインを投げ放ちながら、

『随分ゆっくりな出勤だな!ナハト!』

『すまない、支度に手間食ってな!』
頭をかきながらナハトが答える!

『依頼受けたのか?』
とサチコフ!

『あぁ、下位からやり直しだ。』


『いつでもアタイに声かけな!!相手してやんよ!!』
サチコフが、ドヤ顔でいう。
『俺もいつでもいいぞ。』と潤。
『俺が先ですよ!』となのは。
『久しぶり!』
にこやかに、手を振る者や、勢いよく肩を組んでくる者、テーブルは凄い人溜まりになった。

『にゃんこさん、おのん、キャナちゃん!!』
『お帰りなさい、ナハトさん』
皆、昔と同じように接してくれる。

少し離れた人陰から陰湿な視線を感じたナハトが、ソチラに気づく!!
それに気づいた向こうもまた、人陰に紛れ消えていった。
『マリアンか?』
……………………………
『ナハトさん、お久しぶりです。復活されたのですね。』
『あぁ、ブーくんか!ちと訳ありでな。またお手柔らかに頼むよ。』

『むむっ!その訳あり!!非常に興味ありますね!』

『まあまあ、それは追々。

聞いてくれ、姫さんのランク上げ、下位からだげど手伝ってくれ!とりあえず明日はレイアだ!』
『姫?それもまた、非常に興味深い…』
『アタイが一番だよ!ナハト!!』
とサチコフがブーを押しのけて言う。
『サチコフは双剣だな。うん、ありがたい。
ついでに双剣使いの面倒も見てくれないか?』
『構わないよ!アタイはスパルタだけどね!』
笑いが拡がる。

ナハトと組む順番でテーブルは大騒ぎになっていた。



カウンターに1人!!酒を飲み干し、呟く男が、『てめぇは、許さねえぞ!!ナハト!!!』

男の握った拳には、深く重い殺意が隠っていた…



続く
早々に酒場を後にし、帰宅しようとした矢先、後ろに人の気配が…

『ナ…ハ…ト…』

殺気を感じ剣を抜く!

太刀の鋒が目の前に止まる!!
『鈍ってはいないようだな!ナハト。』

『デビルっ!』

『見るに耐え難いな!ナルガなんか着やがって!忘れたとは、言わせんぞ!!』

『勿論、忘れてなどいない!!狩りでの業は、狩りでしか…』
ナハトは、剣で押し返す!!

『言いたいことは、それだけか?』

デビルという男が太刀を構え直す!!
ナルガ亜種装備にナルガ太刀!おそらく、本番装備ではなさそうだ。
何故ならこの男、槍使いなのだから!

『止めろ、ハンター同志は御法度だろ!?』


『…それを…お前が言うか?』

振りかぶるデビル!!

2、3!剣撃の交差する音が響く!!
飛び交う火花!!
返す太刀の峰で小手を打つデビル!!
剣を落とすナハト!
太刀の鋒がナハトの喉元を突き詰める!!

後がないナハト!!

『ふん、不甲斐ないな!そんなもんか!?伝説のハンター!?』

『…』

『殺す価値ねえな!今回は勘弁してやろう!!

はっ!狩りで何ができるお前に!!』

デビルは言い捨てると剣を引き闇夜の中に消えていった。

……
『ヤハリ、簡単に赦されそうにないな!』

ポツリとナハト!

立ち上がり剣を拾う!!ふらつきながら帰路をたどった。


続く


よく朝!顔つきの違う二人にナハト!

『何かいいことあったのか?』

『ふふっ!良いことあったの!!』
『姫の子供達を義妹のエリナ様が身柄を確保してくれたのじゃ!』
『ふふふっ!』

にやけるアスカ。
『なら狩りに集中できるな!今日は助っ人を頼んであるからな!』

『アスカと同じ双剣使いだ。G級ハンターから学べ!』

『は、はい!』
緊張するアスカ!じいやが一生懸命に
『姫っ!手に人の字を3回書いて…』

面白い二人だな!
とナハトは思いつつ、集会所に向かう。


中央に仁王立ちする人影がある。
サチコフだ!!

『遅いよ!!レイアが逃げちゃうぜ!』


『先日はどうも有難う御座いました。』
とじいや
『うん!なんとかなったな!アタイ説明下手だからよく見て真似てみて!』

『お、お願いします!』
固まるアスカ!

『おい行くぞ。毒消し忘れるなよ!』

………………
クエスト開始。


採集しながら、レイアのいそうなエリアに向かう。

レイアがこちらに気づいた。威嚇の咆哮!!からの火の玉を3発放つ。
サチコフとナハトは避けもせずに左右に分かれて距離を詰める。
猛然とダッシュするサチコフ!それに続くナハト!!
レイアの尻尾攻撃をローリングで交わし、サチコフが斬りつける。ナハトも尻尾をギリギリで交わし、大剣を降り下ろす!
レイアがよろけるやいなや、サチコフは鬼人斬り、ナハトは溜め斬りに入る。爪は部位破壊される。
レイアが後退りした所、二人もまた、距離を取る。
そのまま、飛び立とうとするレイアをナハトが叩き落とす!

間髪入れず、
『アスカ!じい!来い!』とサチコフ!

4人が4方向から攻撃をする。

翼は破れ、頭を砕かれ、サチコフが尻尾を斬り落とす。

『ナイスカット!』

再び咆哮するレイア。
一瞬硬直する4人!

火の玉を吐き出そうとする。が不発!!

ヨダレをたらし、止まるレイア!

『決めるよ!』

サチコフが再び、鬼人斬りの構えを取る!!

見よう見まねでアスカも構えを取る!!

武器をしまうナハト。
レイアを挟み、双剣の猛ラッシュが始まる。

断末魔を上げ崩れ倒れるレイア!!

狩猟完了!!

鬼人斬りが出来たことに驚くアスカ!!

『ほら、アンタ剥ぎ取れ!!って!やるじゃん!ナイスだったよ!鬼人斬り!!』

『あはっ!いいお手本が目の前に居たもんで!』
『ふっ!ウマイね。ありがと!

おいっ!ナハト。
ちょっと!!』

渋々寄るナハト!
『アンタ、気付いてないかも知れないけど、斬り上げ使ってないじゃん?もしかして…』

『いや、分かっているが一瞬、体が嫌がった感じが…』

『それ!マズイよ。Gじゃ通用しないよ!』

デビルの時もそうだった!と、手を見つめるナハト!!
『何か考えないとな!』ポツリと呟く。

二人のやりとりを剥ぎ取りを済ませたアスカが遠巻きに見てる。

『姫っ。こんなに素材取れましたぞ!
??姫っ!!』

『えっ!ん?あぁ、そうだな!!』

アスカの中の何かが蠢くのをまだアスカ自身も気付いてなかった。

『よし、次行くか!!』とテンションの高い、サチコフ!!
『アスカ!!ついて来い!!』

『は、はい!師匠!!』
走るアスカとじいやをゆっくり追いかけるナハト!!
先頭のサチコフが、
『ナハトっ!オセェ!
おいて行くぞ!』
『はい、はい』

この日、4人は、5件のクエストをこなした。
サチコフ仕切りで!!

続く
サチコフとの狩りでいくらかの武器を強化出来たアスカとじいやは、翌日、潤を交えての狩りとなった。

『おはようございます。サクッと上位になっちゃいましょう。』

穏やかな口調の潤!
大剣ではなく笛を背負って来ている。
『笛か?やったな。二人共!今日は好き勝手に出来るぞ!』
とナハト。

言葉通り!あらゆる旋律を使いこなし、サポートしてくれる潤のおかげでクエストは、ぐんぐん進む。

水中のラギアクルスですらあっさり倒せてしまった。

『おめでとうございます!上位にランクアップデスね!』
と潤。
『次は防具メインでクエスト廻らないとな!!』
ふと、アスカは思う。
ナハトの強さは充分見てきているが、それだけならサチコフ、潤もひけをとらないのに。

『何故?伝説なの?』
ふいに口にでた。

固まる潤!!
慌てふためるじいや!
『姫っ!?急に何を?』
『知らん!周りが勝手に言ってるだけだ!』

振り返りもせずにナハトは言い捨てる。

気まずい雰囲気が漂う!『ぼ、防具が何が良いのかな?』

潤が少し早口で話題を変える。
ナハトをそれにあわせて『うーん!そだな!アスカは回避重視、じいやは、防御・攻撃か?』


何もなかったように、防具の素材の為のクエストをこなしていく。
ナハトと潤は、極端に口数が減っていた。

ますます気になるアスカ!!
それに気付きたしなめるじいや!
『姫っ!詮索は余計じゃよ!目的第一!!
いずれナハト殿も打ち明けてくれるじゃろ!?
その時がくれば…』


買い出しの帰りの二人に声をかけてくる青年!

一方、今後のクエストを考慮するため、ナハトと潤は武器屋に素材を調べにきていた。
『二人には話した方がいいのではないか?
真実を…噂話じゃ、要らぬ誤解を受けるぞ!!』と潤!
『あぁ…』
うつむくナハト!
『まだお前も引きずっているのか?自分を責めるのはよせ!!お前のせいじゃない…』
『分かってる!!しかし、事実は変わらん!!』
『だからレウス装備着ないのか?』

『!!!』
『そうか、お前も未だ傷癒えぬままか?』
『マリアンとは?』
潤の質問に首を振るナハト!!

『…』
潤は黙ってナハトの肩を2回叩いた。


その頃、アスカとじいやはある青年に

『ナハトと組むと不幸になるぞ!あの人や俺のように…』
その青年の目には、淀んだ闇が奥深く潜んでいるのを、二人はそれとなく気づいた。
その青年は、“マリアン”と名乗った!!



続く
数日の間、3人は、知人のハンターの手助けをうけながら、防具作りと、ランク上げをしていく。

あの日以来あまりしゃべらないナハトにイラつくアスカ!
しかし、アスカも、あのマリアンという青年との話が頭から離れず、ナハトにどう接していいのか分からずにいた。

あの青年の左腕、両足の火傷は酷く、胸には、大きな刀傷が残っていた。『あの人が死んだのも、この傷も、あの子の病気が治らなかったのも、全部、アイツのせいだ!!アイツが全てを壊した。何が破壊王だ!!』
青年の言葉がアスカの心に突き刺さる。

『何故?』
ナハトに対する疑念を振り切れぬアスカであった。
そんな不仲の中、二人の防具が完成する。
アスカはベリオSに王双刃ハタタカミ!!

じいやは、ラギアSに剛鎚ドボルベルク!!

一行は更なるクエストに臨む!



続く
とある日、おのんを交えて!ついにブラキディオスと対峙する。

おのんという青年は、新世代ハンターと言われている、若きG級ハンターの1人である。
なのはやアリオスといった名があがる。あのマリアンも…
特徴といえるのは、
まず防具がフル装備でなく、混合防具!バリエーションの多さ、多彩な武器を使いこなす。
そして異常な強さである。
今回おのんは、弓を選択!!
『ナハトさんと一緒じゃ、怖くて近接はね(笑)』
なんて、おちゃらけた表情でナハトをからかっていた。

一旦狩りが始まると、おのんの愛くるしい顔は一変!!

鋭い目付きで、後方から3人に的確な指示だしていく。

『ナハトさん!右に廻り込んで!!アスカさんは、下がって回復!!じいやさん!正面にたたないで!!』

その恩恵か早くも怒り狂うブラキディオス!!

『ペロペロくるよ!各自回避!!』


『あっ!』

回避しきれなかったアスカとじいやに緑色の粘液がつく。
『粘液振り払って!!』とおのん!

『爆発するぞ!!』

ナハトも叫ぶ!!
粘液の色がみるみる変わっていく。

突如、じいやの足とアスカの胸が爆発!!
『!!!』

吹き飛ぶ二人。

『くっ!足が…』

立ち上がれないじいを
ブラキディオスが狙う!
その後ろにはアスカ!
どうやら、気を失ってしまったらしい。

『姫っ!』

じいやが叫ぶ!!
その刹那、ナハトがブラキディオスに駆け寄る!
『やらせはせんぞ!やらせは!!』


闘魂スキル発動中の一撃がブラキをよろけさせる。
『かたまらないで散開して!』
おのんの声が響く!

横たわるアスカを横目で見るナハトの気が更に変わる!!

じいやの目の前で禍々しい気をまとうナハト!!『うおぉぁぉぉ〜』

『ナハトさん!駄目だよ!!それは…』

大剣を片手に飛び掛かるナハト!

ブラキも負けじと拳を振り抜く!!
互いに避けもせずに攻撃の応酬をするモンスターとハンター!!
体に付いた粘液が色を変え爆発する!!
ナハトの頭装備が吹き飛ばされる!!それでも攻撃は止まらない!

おのんは、慌てて粉塵を飲む!!


『ナハトさん!正気に戻って』
おのんが再び叫びながらナハトを止めに入る。

が止まらない!!

渾身の切り上げで、逃げられないじいやとおのん!ブラキを振り払う。

『くっ!!』

おのんはなんとか体勢を立て直し着地する。

が、吹き飛ばされたじいやは、意識のないアスカにあたる。

その衝撃で目を覚ますアスカが見たのは、暴走するナハトと、逃げようとするブラキディオス!!

ナハトが追いかけようとする!

『止めて下さい!このままじゃ…』


アスカが無謀にもナハトに飛び掛かる。
『だめぇぇぇ』
バランスを崩し、崖から落ちる二人!!


『マズイ!しかし一旦じいやさんを…』

戻り玉をじいやに渡し、おのんは、二人を追いかけるべく、崖を飛び降りた。


降りた先をくまなく探すおのん。

『ここじゃないのか?』次のエリアに移動するおのん!!


崖を落ちた二人は、
崖の途中の岩に引っ掛かり、横穴のくぼみに落ちていた。

ナハトに意識が戻る。

『ここは?どこだ?くっ!』
頭を2度3度振るナハト!!
アスカががむしゃらにナハトにしがみついている。

『そうか!俺はまた…』
アスカの頭を撫でるナハト!
『はっ!正気に戻ったの?』
アスカは慌ててナハトから離れ、辺りを見渡す。『ここどこ?』

立ち上がろうとするが、足を挫いている様子。

ナハトもまたあちこち防具がとれている。

『肋骨が何本かやられてるな!今、動くと危険だ。おのんを待とう!!』
ナハトは、おのんにわかるよう、信号を発する!

座り込む二人!!

アスカが
『何故あんなんなっちゃうの?過去になにがあったの?』

驚くナハト!
『何を知ってる?誰に聞いた?』


『マリアンって子!』

『そうか、ならちゃんと話そう!………………』

ナハトの重い口が開く。

一方、一旦キャンプに戻り、じいやの帰還を確認し、手当てをしたおのんが、信号に気付く。

『ケガしてるのか?正気に戻ったんだな!』

じいやにここで休むように指示し、走りだすおのん!!


続く
おのんは、救出より討伐を優先した。その方が安全だと思ったからだ!

手持ちを確認!
『よし!
これならいける!!』

おのんは、止めをさすべく、奴の潜むエリアを目指した。


………

…………

『そんなの!ナハトのせいじゃないじゃない!』
アスカは目にいっぱいの涙を溜めて言う。

『…』

『事実は変わらない!
だから、俺はできることから始めようと…』

それ以上二人は語らなかった。
おのんが迎えにくるまでは!
しかし、その間!二人は知らぬうちに手を握りあっていたのである。


なんとか4人とも、帰還することは叶ったが、その代償は大きく!ナハトは二つの決断をしなければならなくなった。


数日後、ナハト宅に数人のハンターが集う。

おのん、潤、サチコフ、なのは、ブーである。

『皆に相談がある!』
『その前に私から』
じいやがナハトの話を止める。
『私、執事歴50年にして、姫様一族を守ることに専念してきましたが、ヤハリ狩りの分野では、お役に立てないと自覚した上でのお願いがあります。何卒姫だけは、G級にいけるよう!力をお貸し下さい。私はサポートに回ります。』

『うん、それなら話は早い。その話もしたかったんだ!!
二人を守りきるのは、この先はね…』
ナハトは言いずらそうに言った。

『そして、もうひとつ!俺のいない間!!姫さんとパーティー組んでくれないか?』

『楽勝!』
とおのん!
黙ってうなずく潤
なのはも親指を立てる。
『構わないが、ナハトはどうすんだ?』
とサチコフが問う!

『あぁ!訪ねたい人物がいる。ブー君!大佐は今どこに?案内して欲しいのだが!?』
と答え!

『んー!多分砂漠だとおもうんですけど!』
『えっ?私一人?ウソでしょ?むりむりむり』
アスカは驚きながら言うと、
『大丈夫!アタイがいるから!!』
とサチコフの不敵な笑みが、アスカを余計怖がらせる。

『アスカ!俺はこのままじゃ、お前を守りきれん!!暫く俺に時間をくれ!!』
ナハトは眉間のシワを更に深くし、アスカに頼んだ!!

『わかったよ!逃げんじゃないよね?』

『あぁ、もちろん!』
ナハトの表情が少し昔に戻ったように感じた皆は、
『よし!それぞれ各自の目的を果たそう!』

早速、サチコフが仕切り始めた!!


暫しの別れを寂しく思うアスカは、そっと!ナハトを見つめる。
皆にもみくちゃにされながら、ナハトは、軽くアスカにウインクする。
からかうように…

うつむき、顔を少し赤らめるアスカであった。


続く

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