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モンハン!つわもの!!コミュの姫と狩り(本タイトル)外伝 天鱗のナハト

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今から数年前…
男の名はナハト。
G級ハンター!
実力経験共にベテランハンターとして、注目株!レウス装備に三眼ピアス、狼牙大剣を背負う。
目立つのは、攻撃重視!更に、特殊体質、バーストモード(時間制限付きで強壮薬Gと鬼人薬Gを飲んだ状態)
を兼ね備えている。

天鱗欲しさ(レウスX頭)にリオレウスばかり狩っているので、周りからは、『ミスターレウス』とか後一つ出ない皮肉から『天鱗のナハト』と呼ばれていた。

リオ(妻)とカノン(娘)がいる。

リオは元ハンター!
ナルガ装備にナルガ太刀もちろんG級ハンター。
兄のデビルがいて、
こちらは、ナルガ亜種装備にナルガ太刀!

有名な兄弟だった。

特に兄は、ソロの時に白ギルバート装備を纏い、返り血で真っ赤になるところから
『ブラッドデビル』と呼ばれていた。


ナハトには、2人の弟子がいて、なのは!マリアン!という。
齢15歳という年齢でG級ハンターという、期待のルーキーだった。

デビルの相方で元剣士の弓使い!ベガもいる。

女だてらに敵見方お構い無しで爆破属性の弓を使うところから
『ペロペロ女』
『爆砕の粉塵女王』
と呼ばれていた。

同じ家で共同生活をしながら狩りをする6人だった。
リオが子を宿すまでは!


続く

コメント(8)

数年後、5人のハンターは、いつも通り狩りに出る。
見送るリオ!
娘もたどたどしい言葉で、
『いってらっさいハート
と皆を見送る。

最近村の狩り情勢は活発なのだか、何せ小物が多い。
相変わらず天鱗の出ないナハトは、
『あー、レウス狩りてぇ』
などと言ってる。
デビルが、

『連日の小物狩りがすんだら、暫く旅に出ようと思ってるんだが…』

『ジエン行くの?俺も行きたい!』
となのは!
『いいぜ!ナハト構わないだろう?』

『あぁ、まぁ、村はマリアンと俺で大丈夫だろうよ。な!マリアン?』
『うん!!』

即答するマリアン。



小物狩りはあっさり終わり、旅に出るデビル、ベガ、なのは!!

3人がいなくなり、静まる家の中で娘はすやすや眠る。

ほっぺたをつつくマリアン。
『こら!やっと寝たのだからチョッカイ出さないの!!』
とリオに怒られ舌をだすマリアン。

武器の手入れに精を出すナハトにリオが、
『おかしくない。小物ばかりクエスト発注増えるなんて?』

『ん?異常発生だろ!今年は作物も豊作だって言うし!』
ナハトが答える
『でも、嫌な予感がするんだよね!うまく言えないけど!』

『分かったよ!少し森を探索してみるよ!行くぜマリアン!』

『うわぃ!』

二人は早速探索に出た。
やはりなんか様子がおかしい。
森中の獣達の姿が見えない。
『ナハト!』
『あぉ!もう少し先に行ってみよう。』

二人も何かを感じとったようだ。

この時、6人の誰もが、まさか、こんなことになるなんて!誰独り思っていなかったであろう。


続く
森の奥深くにそれは、いた。


こちらに気付くと、狂暴な咆哮をあげる。

気性の荒らさで有名なディアブロ亜種だ。

突進してくる様子がおかしい。

『あっ!ナハト!アイツ角ないよ!』
マリアンが言うように、ディアブロ亜種の特徴でもある立派な角が2本共ないのである。

『誰と戦ったんだ?クエストには出てなかったのに?』

よく見てみるとアチコチ傷だらけ、ふらふらな状態。

『気力だけか?凄いなコイツの気性。』

『苦しそうだよ。』
マリアンがけげんな顔でこちらを見る。

『介錯してやろう。一気にいくぞ!』

二人は望まぬ相手だが、止めの一撃を喰らわしてやった。

剥ぎ取りしてる二人。

ナハトは考える。
『コイツがこんなにズタズタにされる相手なんて…』

その瞬間、二人の頭上を大きな影が通りすぎる。
『この羽ばたく音は、レウスだ!!』

影を追う。村の方に向かっていった。リオレウス!!

『コイツか?何故レウスが、こんな所まで!?
マリアン急ぎで戻るぞ!』

『あいよ』



同じ時、家で寝てるカノンが突如泣き出した。

リオが抱き抱え、あやして泣き止まそうとする。
『えっ!この音。ウソでしょ!』

泣き続けるカノンを降ろし、

『ここにいてね!動いちゃだめよ。』

優しい声で言い聞かせる。

リオは、ナルガ太刀だけを持ち、外に出る。


『…』

『シ、シルバーリオレウス!?』

なんと家の庭先ほどの場所にリオレウス稀少種がいるではないか?

『何故こんな村に…?』
リオを見つけ、嬉しそうに口が開く!!

『まさか、お前!人喰い?』

リオレウスは、火球を吐かずに距離を詰めてくる。
リオは家の中のカノンを気づかせたくなく、挑発する。

『ナハト!早く戻ってきて!』

にらみ合いが続く。
リオレウスが何度が土を蹴る。


『間に合ってくれ!!』
ナハトとマリアンは懸命に走った。


続く
木々をなぎ倒し、突っ込んでくる銀竜!

リオは横に廻りながら銀竜の軌道を家からはずす。

難なく回避し、攻撃の機会をうかがう!!

防具なしでは、一撃も命取りだからだ。

羽ばたく銀竜!
『空はマズイ!』

意を決し斬り込むリオ!初太刀があたり、返しもうまく銀竜を切り刻む。
『せめて撃退させないと!!』
が銀竜は、効かぬとばかり飛び立ち、リオに向かい滑空してくる。
なんとかかわす!
2回3回とかわし降り際に再び斬撃を喰らわせる。

『このまま、いけば!』刹那、リオの脇腹に鈍く重い衝撃が…
『しまった!』
もの凄い勢いで吹き飛んでいくリオ!!
凄まじい一撃を喰らい立ち上がれないリオの傍らに
『ナハトっ!』
やっとたどり着いたナハト!

『てめぇ、よりによってここねらぅたぁょ!覚悟しやがれ!!』

ナハトの気が変わる!

『だめよ!それはまだ…未完成じゃない!』

リオが声を振り絞る。
『任せろ!時間守れば…』


『カノンは、任せて!』
ナハトの攻撃と共にダッシュするマリアン。

銀竜の視点が家に動く!
『!!!』

『まぁまぁ〜』
カノンが扉を泣きながら開けてしまう。
ナハトの攻撃に目もくれず銀竜は、火球を吐き出そうとする。
『それだけはさせない!!』

リオが瀕死の状態なのに大回転斬りを喰らわす!
吐き出した火球はカノンから的はずれたものの、その軌道には、走っていくマリアンの背中が…
『マリアン!よけて』

もうリオの叫びは、声になっていなかった。

倒れるリオ!
振り返り目を反らしたナハトは銀竜の突進をまともに喰らう!!

倒れながらなおも攻撃を続けるナハト!!

しかし、火球はマリアンに直撃する。

マリアンは、止まらずカノンに向かう。

銀竜はナハトの攻撃に嫌気がさし、尻尾を3回4回と振る!
吹き飛ばされバーストも解けてしまうナハト!


銀竜は飛び上がり、マリアンとカノンに凶悪な爪を向ける。
マリアンは咄嗟にカノンを突飛ばし竜の爪を受ける。
押さえ込まれ尚も竜の攻撃を受けてしまう。

そこに倒れたはずのリオが銀竜の脇に立つ!

『わっ、わた・たちのこっ、こ・もに、てぇだすんじゃ…』

血へドをはきながらリオは銀竜に斬りかかる。

銀竜の額がバッサリ割れのけ反り悶える。
その場で糸の切れたマリオネットのようにリオは崩れ倒れた。

たまらず空に逃げようとする銀竜。

銀竜もただでは逃げない。飛び立ち際に動けないマリアンに火球を3発放つ。

火球はマリアンの足を焼く。

空に逃げ切る前にナハトの巨大な大剣の一撃!!
叩きつけられる銀竜!
再びバーストモードを使うナハトだが様子がおかしい。
ヨダレを垂らし白目を向いている。

激しい咆哮をする銀竜!
ナハトも唸る。
『×&%仝々〆◇●〒』もうそれは人ではない、まるで怪物のようであった。

暴走である。
リミッターが切れたナハトは、銀竜と一撃受けて一撃返す。

根負けしたのは、銀竜の方だった。
踵を返し、足を引きずりながら逃げ惑う。
止めを差す為に追おうとするナハト!

『うわーん、まぁまぁ!!』

カノンの泣き声が、ナハトを正気に戻す。
『カノン!』

逃げ切ることを確信した銀竜は、振り返りニヤリと笑ったように見えた。
額には大きな×の傷をおった銀竜は、羽ばたき空へと帰っていった。


ナハトはカノンを抱きよせながら、生命の粉塵をのむ。
マリアンはなんとか一命を取り戻したようだ。
『ごほっ!げほっ!』
なんとか自力で立ち上がる。
『ぐっ!足が…

!!

リオ姉ちゃん!!』
足を引きずり動かないリオに歩み寄る。

ナハトは、一言も発することが出来なかった。


焼け野原てなり焼け焦げた木々達がこの戦いの凄まじさを語っていた。


続く
騒ぎを聞きつけた村人達が息をのむ!
『なんだ?これは?』

木々は燃え、大地は窪み、岩は砕かれ…

『ぼさっとするでない!』

村長の言葉に、動き出す村人!

消火やマリアンの治療、カノンの面倒までみてくれた。

村長がナハトに歩み寄る。
突如、ナハトの身に変化が…

全身の痙攣をはじめ、勢いよく倒れる。

『ナハト!おい!誰か担架…』

ナハトに聞こえたのは、そこまでだった。



いつからだっただろう?
独りではなく、仲間と狩りに行くようになったのは?

いつからだっただろう?
どんな時でも心が満ち足りてると感じているようになったのは?

パーティーを組むことも家族の暖かさも
皆で狩りの喜びを分かちあうことも、

頭の中がぐるぐる回
教えてくれたのは彼女だった!!
初めて合った時からぐいぐい俺の中に入ってきて!
兄のデビルを呼び!仲間を増やし、なのはとマリアンを拾ってき!カノンまで授かってくれた!

『前に何故?』ときいたことがある!答えは
『あんた!寂しそうだったから』
と彼女はいった。

頭の中がぐるぐる回る

足は地についてないような感覚。上下左右がわからない…

身体の中身をえぐりとられたような感覚!


走馬灯のような夢から覚めたのは、あの日から3日後のことだった。


『がっ!』

身体に激痛が走る!!

『村長!ナハトさんが…』
なのはがナハトに気付く!
『ナハト宅の中には、沢山の人でごった返していた。

『ほぉ〜!良かった。だいじょ…』

村長をはねのけ、男が割り込む!!
先ほど帰ってきたばかりのデビルだった。

『てめぇ!リオを…

しかも逃がしただと!!マリアンまでこんなにしやがって!!』

デビルの声は震えていた。
『やめようよ!ナハトさんだってこんなんなんだよ!』
なのはとベガが止めに入る。
『うるせぇ!俺はナハトと話つけてんだょ!!』
振り払うデビル!!

『あぁ!行くよ。奴に…』
ナハトが声を振り絞る。
『しかし、あなたの体の状態宜しくないですね。
…わかりました。
私も同行しましょう!』
誰かが会話に入り込む!『ムスカ?てめぇ、俺が先だ!』
デビルがその胸ぐらを掴む。
ムスカと呼ばれた男の背は高く細身、知的な顔立ちでハンターというより学者が似合うような出で立ち!!
ムスカ大佐といえば、討伐より捕獲が得意で、モンスターの生態、研究の第一人者で有名なハンターである。
また、おのん、ブーといった有名なハンターの師匠として、沢山のハンターを生み出しているのでも有名だ!!

『デビル君と同じ体質の彼とは、この方でしょ。いつもブーから聞いてますよ。お初にお目にかかります。以後宜しく!!』

しれっと言うとバッグの中から薬を渡すムスカ!
『飲みなさい。少しはましになるでしょう。
多分港で話題になってるリオレウスですね。ソイツ。縄張りを持たないタイプ!!数々のハンターが失敗し、行方がわからなくなっていた奴ですよ。おそらく!!』

『てめぇ、俺が言おうとしたことを…』

とデビル!!
『後一人ですね!誰か?』
とデビルを軽くあしらい話を進めるムスカ!

『俺がいこうか!』
手を上げたのは、大剣使いの潤だった。
『決まり!』
ムスカが言う。

『てめぇがしきるなや!おぃ!ムスカいつもいつも』
激昂するデビル!


そんな中ナハトがベッドから起き上がる。

『おい!何する気だ!』とデビル!!
『奴も手負いだ!すぐ行く。』
ナハトは体を引き摺りながらいてもと違う防具を掴んだ!!

バンギスXだった!



続く
その防具は、ナハトが独りで狩りをしてた頃に愛用してた物であり、目立つスキルといえば、早食い、闘魂位である。

しかし、ナハトとの相性は抜群であった。

そのゴツい防具に身を包み!リオの刀(ナルガ太刀)を握る!!

『…』

デビルの目頭に涙が少し浮かぶ!!

弔い合戦。
ハンターには、これしか出来ない。


デビルはガンランス!
この重い武器を軽々と扱う!!

学者風のムスカは顔とは不釣り合いなこれまた巨大なスラシュアックスを背負う!2つのモードを使いこなすのが難しい武器である。

潤はその名の由来通り、巨大な大剣を背負う。

ふらつくナハトに気遣いながら4人は、あのシルバーリオレウスを探索にでるのであった。



辺境の村の奥に潜む×の傷をもつ怪物も、大量の肉を喰らい、回復をはかっていた。
ナハトとの再戦の為に!


続く
霧の立ち込める森の奥深く、奴はいた。

いっぱしの巣を作り、周りには食べ散らかした無数の骨が散らばっていた。
その骨の残骸の中には、クルペッコ、アオアシラといった中型のモンスターの亡骸まである。
なんと人骨も…

ムスカがいう。

『やはり、コイツは数年前から各地の生態を著しく壊していく(白銀の悪夢)と呼ばれるリオレウスだ!』

『あのハンターが何人も敗れたといういわくつきか?』
と潤!!

『何でも構わねぇ!!
よくも俺様の妹にぃぃぃ』

デビルはすで戦闘モードに入っている。

また、シルバーリオレウスも後ろ足で土を掻き、やる気マンマンの状態だ!!

それぞれが武器を構える。
ナハトだけが構えもせず立ち尽くす。

シルバーリオレウスを睨むナハト!!

シルバーリオレウスもナハトを見る。

まるで会話するかのように!!

(何故? リオを?)

ナハトが胸中で訴える。

『ナハト!!ぼーとするな!!』

デビルが叫ぶ!


レウスが翼を拡げ、

(は?理由なんかないぜ!ただ単に殺りたいだけ!ただ単に狩りたいだけ!ただ単に本能のままに!)

そう答えるように、まるで笑うかのように、口を開く!!


『うおりゃー』
デビルが突っ込む!!

羽ばたいたまま軽く後ろに下がるレウス!!

つかさず火球を吐き出す。
デビルはガードすることなく回避する。

その両脇から一斉にムスカ、潤の抜刀斬りが決まる!
『てめぇ、初撃は俺の専売特許だろ!』

二人とも、それには答えず、続けざまに横に薙ぎ払う!

デビルが正面から上方砲撃を入れる。

たまらず顔が仰け反るレウス!!

再び×の傷から流血が滴る!!
レウスの咆哮!!

それぞれは距離をおき、咆哮をやり過ごす!!

『ナハト!どうした?』デビル!
『やはり無理か?』
ムスカ!
『ここまで来れただけでも奇跡か?』
と潤!

ナハトはピクリとも動かない!!
視線だけは、レウスを追っていた。

レウスもまた、回復しきれてないようだ!!

なおも3人の一斉の攻撃をくらう。

のけ反りよろける。

勢いよく飛び立ち!仕切り直しと回りを一周する。
更に勢いをつけて一堂に突っ込んでいく。
潤とデビルはガードし、ムスカは難なく回避する様、斧から剣へとモードを変える!
デビルもガンランスの彈倉を入れ換える。

潤も一旦剣を納め、次の体制を整える。
上空からの火球もかわし、降り際を狙う3人!
さすがのシルバーリオレウスもこの面子には、分が悪いと思ったのか?

急に向きを変え、ナハトに狙いを変える。


『ナハトーー!』


その叫び声に対抗するかのようにレウスも吼える!!

怒り狂うレウス!!

その瞬間、ナハトの気が満ちていく。闘魂だ!!
キレるレウスに逆ギレのナハト!

互い猛ダッシュ!!

更にナハトが発動する。『バースト!!』

ナハトの動きが急激に加速していく!!


交わる二つの軌道!!
3人が息を呑み込む!!
『あっ!』



続く!!
『あっ!』


ナハトとレウス!
両者はぶつかり合いの末!血だらけになった。その刀も折れていた。
ガクッと片膝をつく。

『いかん!!』
3人は慌てて、レウスの追撃に入る!

いち早くたどり着いたムスカがそれに気付く!!
頭をたれた銀竜の頭は二つに割れ双頭の竜となり、息絶えていた。首の根元には、折れた太刀の鋒が深く食い込んでいた。
『何だよ!嚇かしやがって!!』
デビルが一息つく!

ゆっくりと崩れ落ちていくシルバーリオレウス!

おもむろにナハトが絶えた銀竜に歩み寄る!
『そんなに焦って剥ぎ取りしなくても大丈夫だよ』
デビルが冗談めかして言う。

『…〆仝●◆〓∈ヱΘ』
ナハトは折れた太刀を振りかざし銀竜の頭をメッタ斬りにする。

止めに入るデビル!!

ギャリーン!

潤がデビルの前に入り込みナハトの一閃をガードする。

しりもちをつくデビル!
『てめぇ!』

執拗なまでに斬りつけるナハト!刀は原形のない銀竜の頭に深く刺さり、鍔元で折れる。

折れた太刀を捨て、飛び上がり銀竜の腹に素手で殴りかかる。

『なんと!凄まじい。

これは人の業ではないな!!』

ムスカが静かにその様子を見定める。

その一撃はレウスの腹を突き破り、何かを掴み引き摺りだした。

『やむを得ないですね!』

ムスカがスラアクを剣モードにし、構える。

『うまく加減出来るかな?』
突き出した斧剣は小刻みな振動をはじめ、それは、次第に大きくなっていく!!

《属性解放》だ!
ナハトの目の前のレウスの腹で炸裂する。

その衝撃でナハトは吹き飛ばされ、ナハトの暴走は止まった。
『てめぇ!何しやがる!』とデビル!

『大丈夫、ちょっと気失ってもらっただけです。』

『…』

3人はナハトを抱えて村に戻っていった。


ナハトが掴み離さないでいたそれは、皮肉にも、ナハトがずっと追い求めていた!《火竜の天鱗》だった。



続く
銀竜を討伐した一向は、無事?に村に戻る。
それぞれの思いを秘めながら…

ナハトが意識を戻す前に、早々に帰る支度をするムスカ!

『何だよ、てめぇ!もう帰るのかよ!』

とデビル!

『はい!用は済みましたし、噂の《バースト》も見れましたしね!早く続きの研究をしなければ!』

かえすムスカ!

『てめぇ、あんなの俺が教えた《バースト》じゃねぇ!!馬鹿にしてんのか?』

『おいおい!』
潤がなだめる。

『はい、違いますね!ナハトさんは、使い方を間違ってます。それを知りたくなったら私を訪ねるよう伝えて下さい。では、いずれ!!』


ムスカは颯爽と帰路にむかう。
潤も
『では、私も…
今回は貸しにしときますね!お大事に!伝えて下さい。』

これまた、スッと帰る。
『ありがとよ!』

デビルが小さく言うと、二人は振り向きもぜず、手を上げ去って行った。

それから5日が過ぎた。マリアンも意識を取り戻し、松葉づえで歩く位まで回復した。

しかし、彼はもう、ハンターとしての身体能力は失われていた。
それでも、いつものようにハシャギ回る。

ナハトも意識を取り戻すが、一言も喋らない。


痺れを切らしたデビルが言う。

『ナハト!お前の《バースト》は未完成だ!!早く回復して修行するぞ!』

すると、ナハトは小さな声でこう言う。

『もういい!』

『あ¨っ!』
『てめぇ、なんて言った?』

マリアンが中に入る。
『デビルさん!まだ早いよ!ねぇ、ナハトさん!』

『…』
答えないナハト!!


『なんでだよ!また一緒に狩りに出ようよ!皆で!!やだよ!こんなの!』

マリアンが叫びが響く!

『不甲斐ないな!てめぇ!!お前なんかに《バースト》教えるんじゃなかったよ!リオも浮かばれねぇ!!』
涙ぐむデビル!


『アバヨ!!』
デビルは眠るカノンを抱き抱え出て行ってしまった。
ベガもそれについていく。

『止めなきゃ!ナハトさんナハトさん!!』

泣きじゃくるマリアン!
『今はそっとしておけう!マリアン。
行こう!』
『ナハトさん俺、マリアンといつでも待ってますから…』
となのは!

ナハト邸から一人また一人と去っていく。

ただ窓の外を眺めるナハト一人残して…
ベッドの脇には、きらびやかな天鱗が虚しくその輝きを放っていた。



狩り場にナハトの姿は、見えなくなった。
彼女が訪れる日まで…!


おしまい。

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