寺子屋小山台～第７期コミュの第一回「リーダーシップ論」

元日経新聞編集局長小島章伸氏を講師にお迎えし、寺子屋小山台第1回講座として「リーダーシップ論」につきディスカッションしてきました。

　小島氏は、日本人記者として唯一ＪＦケネディの大統領就任を直接取材し、日本経済界においては松下幸之助氏や本田宗一郎氏の深い知遇を得たジャーナリストです。

　いま問題の尖閣諸島については、1978年の鄧小平来日時に代表質問を行っていますが、「尖閣諸島には触れるな」という圧力のあったことを明かしています。

　触れるなと言われても、代表質問の最後の最後に質問したわけですが、そこで鄧小平は「次の世代は、きっと我々よりは賢くなるでしょう。そのときは必ずや、お互いに皆が受け入れられる良い方法を見つけることができるでしょう」と答えたわけです。その次の世代が今なのかもしれませんが、あまり賢くはなっておらず、事態は悪化しているようです。

　さて、第1回講座は小島先生の講義のあと、2つのチームに分かれてリーダーシップに必要な要件について議論を行い、結果発表とチーム相互間での質疑応答を行いました。
　期せずして2チームの結論は近いものとなりましたが、結論に至るプロセス（議論の流れ）は大きく異なったようであり、過程において挙がった「要件」にもそれぞれ異なるものがありました。私としては、常識的なものとなった結論よりも、そのプロセスにおいて消えた要件とその差異に興味が持たれました。
　個人的には、部分最適ではなく全体最適のために大局を見渡し、国民・民意に対しはっきりノンと言え、説明できる政治家の登場が待たれます

ひろたろうさん著