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意味がわかると怖い話。コミュの理想の世界へ!(自作)

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また書いてみました〜ペン
ひょっとしたら自分では気付いていない誤りや矛盾があるかもしれませんが、読んでいただけると嬉しいです。

あなたはすべての意味怖が分かるでしょうか?


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


俺の名は佐我亜 邦夫(さがあ くにお)。20歳、無職だ。悪いか? ウチのじいちゃんが金持ちだから、生活には困ってねぇさ。

趣味はギャルゲー、エロゲーだ。オタクと言ってくれても構わない。
リアルの女? 三次元の女には興味ないね。俺にとって恋愛対象になり得るのはゲームの中の女性達だけだ。
二次元少女こそ理想の女性達だ。彼女達とならエッチなことだってもちろん、一緒に悪者と戦ったり、ファンタジーやSFの世界を旅したりもできる。素敵な世界じゃないか。

俺には夢がある。この腐った現実世界を飛び出し、二次元世界へ行くことだ。二次元世界の主人公になり、少女達とハーレムを築く。それ以上の幸福などありはしない!
最近、ますますその思いが強くなってきた。なんとしても二次元世界へ行きたい!

そんな熱意をじいちゃん・佐我亜ヒロシに伝えた。
ヒロシ「ワシじゃよ」(ニヤリ)
邦夫「そのネタはもういいから。で、二次元世界へ行ける機械はないの?」

世間にはあまり知られていないが、じいちゃんは優秀な発明家だ。他人の声を自在に出せる変声機や、他人を瞬時に眠らせることができる麻酔銃、蹴る力を強化するドーピングシューズ、超小型盗聴器などを開発している。そういった発明品を必要としている人々にこっそりと売ってボロ儲けしているのだ。
家事もすべて、優秀なメイドロボット・マリアにやらせているから、二人暮らしでも何ら不自由はない。マリアは美人な人型ロボだ。ま、三次元に違いないから、俺の興味の対象じゃないが。

ヒロシ「あるぞ〜。二次元へ行ける機械」
邦夫「マ、マジか!?」
思いもかけない返事に、俺は飛び上がる。

ヒロシ「実はお前へのプレゼントとして、何年も前から開発を進めていたのだよ」
邦夫「おお〜〜」
メチャクチャテンションが上がる。まさか夢が実現するなんて。
ヒロシ「早速試してみるか?」
邦夫「もちろん!」
リアルはクソだが、唯一の肉親であるじいちゃんだけは優しいんだよな。幼い頃に両親を失った俺を育ててくれたし。それは感謝しなきゃ。

地下の研究室にデカイ機械が置かれている。人1人が入れるカプセル状になっている部分があり、これに入れば二次元世界へ行けるという。
ヒロシ「どのゲームに入ってみたい?」
邦夫「とりあえず『とらぶるdays』がいいな。多種多様な美少女が揃っているし。エッチなイベントも多いし♪」
ヒロシ「オッケー」
じいちゃんに促され、俺はカプセルに入る。じいちゃんが機械を操作する。
ヒロシ「よ〜し、行って来い。楽しんできな!」



気が付けば、俺は二次元世界の主人公になっていた。何もかもが俺の大好きなゲームの設定どおり。

それから1週間。大勢の少女達に囲まれ、モテまくってハーレム状態。まさに俺が望んだ状況だ。
だが、俺はこの世界に来たことを激しく後悔していた。少女達とのデートイベントも、エロイハプニングも、エッチなシーンに突入しても、まったく嬉しくない。美少女相手でも性欲がそそられない。いや、そもそも相手が美少女なのかも全然分からない。

何より凄く窮屈だ。色気と無縁の衝突事故に遭いそうなこともしばしば。道ですれ違うだけでも声をかけ合わないと。
他人と会話はできるが、日本語のはずなのに文字は読めない。階段の上り下りすら不可能。
なにもかも不便すぎて頭がおかしくなりそうだ。
……元の世界に帰りたい。



自分を選んでくれたと、とても満足そうなマリア。ヒロシとマリアは熱い抱擁。もうすぐ佐我亜家に新しい家族が加わる。
邪魔を排除した分も、3人で贅沢に暮らしていこう…

コメント(6)

まさかアガサ博士が、本名じゃなかったとは…(笑)
それにニートな孫がいたのも驚きですwwww

メイドロボのマリアの設定は、わかりませんあせあせ(飛び散る汗)あまり名探偵コナンは、詳しくないのであせあせ(飛び散る汗)あせあせ(飛び散る汗)

でもマリアが妊娠している可能性を考えると、マリアはロボではなく、人間…しかも愛人(?)あせあせ(飛び散る汗)あせあせ(飛び散る汗)

マリアがヒロシの子供を身籠ったのが、邦夫にバレると、邦夫が何するかわからないのを恐れたヒロシは、邦夫を2次元に幽閉したと、考えられますね。

そして、2次元の生活って、まるでセル画の様な状態になってしまうのではないか?
と思われます。
>>[1]

素晴らしい。ほぼ正解です。
あ、「名探偵コナン」ネタは気にしないでください。
いろんな発明ができる博士ということが分かれば十分なのでウッシッシあせあせ(飛び散る汗)

解説はのちほど。
>>[2]

死んだわけではないので、そこまで深読みしなくていいですよ。
でも、むしろ死ぬより怖いかも…たらーっ(汗)
解説です。
「名探偵コナン」のパロディがありますが、それは無視してくださいあせあせ

メイドロボのマリアは完全にオリジナルキャラです。
そう、マリアはロボなどでなく人間です。ヒロシの愛人で、ヒロシとの間に子をもうけました。同居したかったものの、邦夫の目を気にしてロボとして振舞っていました。
が、いつまでも誤魔化しきれない。そこでヒロシは邦夫の排除を企てることに。
結果、巧みに二次元の世界に送られてしまいました。帰る方法はありません。

ここからが怖いところの肝。数学的な意味の二次元の世界がどういうものかを軽く説明しましょう。
まず0次元の世界。これは「点」の世界。距離の概念はまったくありません。この世界の住人は自分以外の存在を認識できません。
一次元の世界は「線」の世界。奥行きはありますが、横幅や高さという概念はありません。住人はすべて並んでいる状態。すれ違うこともできません。もちろん、見えているモノは全て点。

さて、問題の二次元の世界。横幅という概念はありますが、高さというものは存在しません。もちろん階段なんてありません。この世界の住人は、すべての物体が線や点にしか見えません。文字ももちろん線。相手が美少女であろうがおじいさんであろうが、すべて線です。相手の体型を把握しにくいので、よく人や物にぶつかります。
当然、邦夫の欲望が満たされることはありません。
三次元の住人がこの世界に閉じ込められてしまったらと思うと…ゾッとしますね。

這いよる混沌さん、正解おめでとうございます!
(;´Д`)
す、すごい内容ですね…。

二次元の世界に行きたがるオタクの方々にこの理論を説いた所で、リアルな話は彼らには通用しないでしょうね…。

初っ端からエロゲ好きな主人公というしょーもなな設定に騙されましたよw

こんなに奥が深い怖さは、読んでいて気持ちがいいですね。
(^^)

長文失礼しました。

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