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意味がわかると怖い話。コミュの碧色の満月【自作】

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六作目

意味怖とゆうか
ちょっとした推理モノです。

犯人はなんとなく分かると思いますが
その謎の理由を答えてもらえると嬉しいです。


では




ある夜、一人の男が暴漢に襲われた
ナイフで腹部を三ヶ所も刺された後に、入院先の病院で息を引き取った。

当時、重症を負った彼はなんとか自力で病院にたどり着きこう言った


『紙とペンをくれ…』



〜意味が分かると怖い話〜
【碧色の満月】

病院から通報を受けた警察が駆け付けた頃には、もう既に彼の息はなかった。

不審すぎる刺し傷から『殺人事件』と断定した警察は、病院の職員に聞き込み調査を行った。

すると
一人の看護婦が
『彼が死ぬ前に描き残したモノです。』
と裏側に若者の顔の絵が書かれた再利用コピー用紙を渡した。

それは素人が見てもかなり巧い写実画で、線画で描かれた顔のパーツに色の指定がされていた

金髪で青い目をした青年だ。


『おそらくこれは犯人の顔の似顔絵だろう』
と判断した警察は、この似顔絵を元に容疑者を割り出した。

するとこの事件時刻にアリバイのない青年が二人捕まった。

二人とも面識は全くないが
何故か二人とも全く同じ顔をして
似顔絵にそっくりだった。

一つ違う点を言えば
一人はまさに似顔絵の指示通り
『金髪で青い目をした青年』だったが
もう一人は
『碧髪で茶色い目をした青年』だったのだ。

警察は、迷うことなく『金髪の青年』を容疑者として取り調べを行おうとしたが、

若い警官が突然口を挟んできた。


『ちょっと待ってください!!』


ーーーーーーーーーーーーーーーーー

身元不明だった被害者の名前は
ジェロム.R.B

幼い頃に脳検査を受け
『先天性の色覚傷害です。』
と診断を受けた23歳
フランスの若手画家である。

その傷害により
『健常者とは異なる色が見える』事で奇抜かつ繊細な色彩感覚の絵を描く天才と評され。

代表作『碧色の満月』や『桃色の大海原』等、彼の描いた作品は高い評価を受けた

その世界では知らない人のいない新進気鋭の大スターだ。


と絵画鑑賞が趣味である若い警官が申し出てきた。


つまり、彼の色彩感覚は我々健常者とは全く違う色の世界だから

金髪の青年が犯人ではない

と主張した。


二人の容疑者は、本当に接点の無いただの他人の空似である事は調査済みだ。

専門の医療期間に問い合わせた所
過去のデータから被害者の最近の脳検査の結果も出てきて
被害者の『色彩感覚異常』は現在も発症中である事が明確になった。

被害者は一人で旅に出てきていたらしく、地元(アメリカ)の人間とは接点はない。


以上の事実を踏まえ警察は
『碧髪で茶色の目をした青年』を逮捕した。


裁判で犯人は、無罪を主張し続けたが
似顔絵の正当性が決め手となり
死刑となった。


一連の騒動が済んだあと

『金髪の青年』は仲裁してくれた若い警官に礼をいった。

『ありがとう、危うく僕が死刑になる所だったよ、彼の事知っててくれて本当に助かったよ。君、絵がすきなんだろ?今度僕のアトリエに招待するから是非見においでよ♪本物を見せてあげるから♪』



おしまい







コメント(14)

被害者は贋作を描く人で、金髪の人が本物の画家…かなぁ?と思いました。
私も被害者は贋作描きで、ダイイングメッセージは「犯人はこの顔で金髪の青い目の人」と伝えたかったという事?と考えました。
それに金髪の人が「本物を云々」と言ったのは、被害者を贋作描きと知っていて、被害者と金髪は顔見知り?
つまり、真犯人は金髪の人?
>>[1]
金髪が画家なのは正解ですが、

被害者も本物の画家ですよ

贋作ではなくオリジナルです。

彼の才能は本物ですよ。
>>[2]
ダイイングメッセージは「犯人はこの顔で金髪の青い目の人」と伝えたかったという事?

それ自体は正解です。

が、何に対して『本物』なのか?がこのヒントの核になっています。


>被害者を贋作描きと知っていて、被害者と金髪は顔見知り?

本文中にもありますが、
金髪と被害者に接点はありません
ゆえに被害者は金髪の事を知りませんし、会ったこともないです。
が、金髪の方は被害者を知っていたのは正解です。


> つまり、真犯人は金髪の人?
ぶっちゃけ、それも正解です。

ではなぜ?犯人はつかまらなかったのか?

が問題なんですね

この話の事実には一つの矛盾があります。

その矛盾に気付けば、謎は解けると思いますよ。

多分、被害者の画家は、自分が見えている色が、実際は何色なのか理解していたのだと思います。
>>[5]
あ〜おしいです。

結局そうゆう方向性なんですが、
どうやって色の違いを判断するのでしょうか?

それがこの話の矛盾点になります。
>>[006]

比喩的表現を用いていると考えました。

金髪…つまり、金色と満月が同じ色だとすると、被害者から見れば犯人の頭は碧色に見えていたことになります(碧色の満月より)

もうひとつ、桃色の大海原から察するに、被害者から見た青(碧?)は桃色…つまりピンクに見えていると考えられます。


被害者視点からはそのような色に見えていたとしても、被害者は自分の見えている色が、実際に何色なのかは理解していると仮定。真犯人は似顔絵の通り、『金髪で青い目をした青年』ということになります。

が、青色をピンクと認識していたはずの彼。実際にピンク色の目をした人なんて…いませんよね?ここが矛盾かなと。


つまり、被害者の画家というのは、本当は病気など患っていない(もしくは完治した?)
そして、最後に真犯人の彼が警官に言った『本物』という言葉についてですが、実はその真犯人こそが色覚障害を患っていた…ということでしょうかね?
>>[7]
おお、もうほとんど正解です。


金髪が色覚異常者である事も正解です。

90点です。
もうほとんど正解なので解説に入ります。

解答編です。



結論から言えば

被害者を殺した真犯人は
皆さまお察しの通り『金髪の青年』でした。

では何故
色覚傷害の彼が犯人の正確な色を指定できたのか?

この話の矛盾点はここにあります。


例えば

アナタがこの『色覚障害者』だったとして

目の前に『赤い林檎』があります。

しかし貴方の目にはこの林檎が
『青い林檎』に見えていたとします。

では今からこの林檎の絵を描いてみてください。

アナタは何色の絵具を手に取りますか?

もちろん『青い』絵具ですよね?





実際は『赤い』色の…



何が言いたいかと言うと

色の刺激が脳に入力される時に、差異が出るのなら
当然、出力時には、元の色に戻らなければおかしいのです。


赤色を青色だと認識していた人間には
赤(青)い林檎を指して『これは赤(青)い林檎だ』と言って当たり前なんですよ。



つまり

天才画家であった被害者が見えていた世界は、
実際に『健常者と違う色覚だった』のですが、
それを表現した場合、それは結果『健常者となにも変わらない色覚』に戻るのです。

つまり、彼の作品は、
実は彼の見えている世界を描いたモノではなく

彼が意図的に色覚を変えて描いた作品だったのです。


『碧色の満月』は自分が『実際は黄色だが碧色で描いたモノ』だと理解していなければ着かないタイトルでしょ?


しかも、自分が障害者である事を利用し、それを売りにしたプロデュースをした(本当は結果健常者と何も変わらない事を隠して、これが色覚異常者の世界だと嘘をついていた)為に、異端の才能として持て囃されたのです。



しかし、彼の本当の才能は、
画力は元より、実際に人々を魅了したその偽りながらも大胆で奇抜な色彩センスだったと言えるでしょう。

以上の理由から彼は彼自身がこの事に気付いていました。

皆さんが気付かなかった様に
この秘密は彼以外にはバレないはずでした。


しかし、彼が結果健常者と何も変わらない色覚である事を知っていた人物がいました。

それが『金髪の青年』です。

何故彼は、被害者が嘘をついているのを見破ったのか?と言うと

実は彼も『先天性色覚異常者の画家』だったんですね

しかし、彼には被害者の様な才能はなく

同じようなモノを描いても見向きもされなかった。

全く同じ境遇で評価は天地の差がある事に逆怨みした金髪は

嫉妬心から被害者を殺害した。


負傷した被害者は、自分の事を誰も知らない異国の地で『違う人相』を描くわけにも行かず、『実際の色彩』で犯人の似顔絵を描いた。


しかし、運悪く

マイナー世界のルーキーである自分を知っている若い警官と
犯人の金髪にそっくりな別人が現れてしまい。

事態は逆転してしまった。


とゆうお話でした。


金髪最期の台詞の
『本物』とは
『本物の色覚異常者が描いた普通の絵』の事だったんですね。


以上がこのお話の解説になります。






いかがでしたでしょうか?

しかし実は

今回の本当の意味が分かると怖いポイントはここからになります。


この話を踏まえて

例えばもし、

これを見ているアナタの見えている色彩と
俺を含めた他の全人類の見えている色彩が全く違っていたとしたら…

どうします?


しかし結果、誰もその事に気付けないのなら
結局、アナタの異端な色彩世界も
我々の健常な色彩世界と何ら変わらず
死ぬまでその事に気付けないまま一生を終えるのです。

さらにこの話は色彩だけに留まりません

アナタが感じている匂いや味や触覚等の五感全ては



果たして本当に我々と同じ世界なのでしょうか?

>>[009]

本当に碧に見えているなら、『碧い満月』なんてタイトルは相応しくない……矛盾点はそこでしたか。
犯人は金髪。これを最初から肯定されていた状態でしたので、そこは盲点でした。


色彩はわかりませんけど、同じ物を食べて自分は美味しいと感じるが、友人は不味いと感じたり…と、他人と違う感覚はいくらでもありますよね。

昔、事故の影響で生死をさまよい、奇跡的に生還した主人公であったが、後遺症として、彼の目に映る世界が一変した…という内容のゲームをやったことがあります。
ちょっと、グロテスク☆ですが(笑)
>>[10]
後天的な障害ならその差異に気付けるかもだけど、
先天性ならこの話はあり得ないんですよね

碧の月とゆうタイトルもだけど、
そう付けた矛盾に対して誰も気付かないのもおかしいし

誰一人気付かずに可哀想に一人のなんの罪もない青年を冤罪で死刑にしたり…

それが通るのがあり得ないんですよねww

元ネタは、ちょっと前にチャンピオンで載ってた新人の読み切り漫画で、この話同様

産まれながらに異端な色覚感覚を持った画家の話だったんですけど

いや論理的にあり得ないでしょ?
と思ったのがキッカケでした。



>>[12]
実際の色盲障害は
色彩の相違→違う色覚が見えるのではなく
認識できる色彩の範囲が落ちるだけらしいですよ
赤とオレンジの見分けがつかなくなるみたいな


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