意味がわかると怖い話。コミュの都市伝説ｰ魔女狩りｰ(自作．前編)

こんばんは？こんにちは？
とにかくゆーとです！(*´∀｀)

意味怖風都市伝説！
第六夜《魔女狩り》

もう都市伝説関係ないですね笑

最終的には意味が分かると切ない話に
なってしまうかなと思いますΣ(´□｀;)

こんな作品ですが
ごゆるりとお楽しみ下さい(^-^)



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魔女狩り……。
のちにそう呼ばれる事となる
あの惨劇……………
恐らく俺が住む小さな孤島で
代々語り継がれていく事だろう
……しかし
本当の真実を知っているのは
俺だけだ…………。

《都市伝説＊魔女狩り＊》


「今日はお前達に転校生を紹介する」

この担任の一声から始まった
この日の朝のホームルーム。

俺の住む島は本土から離れた場所に位置している為
人口が少ない………
それ故、学生の数も少なく
一つの学校に色々な学年が寄せ集まっているという
本土の人々から見たら奇妙な現状の中
学生生活を送っている

だから、俺は正直、先生の第一声に耳を疑った
こんな何にもない孤島
出ていく事はあっても、入ってくる事なんて
滅多にないからだ
しかも、将来抱える学生が………

「お前ら！良かったな女の子だぞ！」

そんな俺の疑問を他所に先生は話を進める

自分含む高校生組は、人数八人。
その中で女子は二人しかいない

だから、俺自身…疑問は在ったものの……
先生の一声により他の男子メンツ同様
心踊り始めたのも確かだ
しかも、
《憧れの本土》→《都会》→《女の子可愛い》
という式が成り立つ俺達にとって今回の
転校生に対する期待はそれは高いものであった…


……ガラガラ……。

しかし、扉を開けて入ってきた転校生は
見事にその期待を裏切ってくれた

ボサボサに乱れた髪は腰まで伸び
服装に関しては
制服の発注が間に合わなかったのか
汚れで所々黒ずんだワンピースを着ていた

クラスのボルテージがみるみる
薄れていくのが分かる

《天海神奈(あまみかんな)》
それがその子の名前だった……


その日から数日経つ頃には神奈の存在は
空気のようになっていた

そして時同じく島に異変が起き始めた
突然島の人々が謎の症状を訴えるようになったのだ

高熱、吐き気、下痢…………
症状は人それぞれで、島に一つしかない診療所は
毎日のように患者で埋め尽くされ
医師も異例のその症状の原因が掴めず手を焼いていた


また少し経つ頃には
とうとう学校でも吐き気などを訴える
生徒が現れ始めた……

その頃くらいからだろう
転校してきた時期と謎の病気の発祥時期が
近いという理由で神奈は虐めにあうようになった


ある日の掃除の時間
俺はいつものように割り振られた役割である
トイレ掃除をこなしていた

「きゃぁぁぁぁぁぁ！」


突然女子の叫び声が校内に響き渡った
俺はすぐさま その発信源へと向かった……
そして現場に到着した俺は
そこにあった光景に言葉を失った………


尻餅ついたまま一人の男子学生を睨む神奈
神奈の周りには高校生組の女子二人が
駆け寄っていた
よくみると神奈のおでこから血が滴り落ちている
のが分かる
そして両手を前につきだす男子学生
気のせいか表情があまり優れないように
見える

……察するに男子学生が何らかの理由で
神奈を突き飛ばしたのだろう

俺はすぐさま、野次馬の中にいた知り合いの元へ
駆け寄り状況を聞こうとした

………その時だった
神奈の右腕が空に舞い男子学生を一直線に指差した

そして小さい声で何かを呟いた
しかし、周りの雑音で何を言ったのか
聞き取る事は出来なかった……


その後……先生達の介入により
その場は納められた

その光景を眺めていた俺は
なぜか嫌な予感がしていたのだった





「今日はお前達に悲しいお知らせがある……」

この担任の一声から始まった
この日の朝のホームルーム



先生の口から告げられたのは
この学校の生徒が一人亡くなったというモノだった

そしてその生徒が
あの騒ぎの時に神奈を突き飛ばした学生だったという
情報を俺がてに入れるまで
そう時間はかからなかった


その日の放課後
俺は一人の女子生徒に呼び出されていた
その相手とは高校生組の
貴重な女子の一人である《冴島》であった

以前から色々な相談を持ちかけられている冴島から
の呼び出しだった事もあり
今回もその類いだろうなと推測しながら
冴島の元へ向かった

しかし、冴島の口からは
思いもよらぬ言葉が発せられた

「わ、私……聞いちゃったの
あの日神奈ちゃんが突き飛ばした子を指差して
言った言葉を！………」


夕日の光が射し込む放課後の教室
ゆっくりと歯車が動き出す



＊＊＊＊＊next＊episode＊＊＊＊＊＊＊