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意味がわかると怖い話。コミュの真冬の旅館 Vol.15 [END]森口ジローラモver〜(リレー合作)

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m(;__)m
どうも、俺です。

遅ればせながら、リレー合作の
『真冬の旅館Vol.15[END]』
を作成させて頂きました。

皆様の最終話と比較すると、駄作極まりない終わり方になっていると思いますが、生暖かい目ん玉で読んでみて下さいw
(;^^)
では〜。


Vol.1
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=72970462&guid=ON

Vol.14
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=73090109&guid=ON


★★★★★★★★★★★★★★★



ガシャーーーーンッ!!





三人の視線が同時にドアへと向けられた。



しばらくの沈黙の後、翔太、李吹、彩香の三人は、お互いの顔を見やった。


李『…な…何、今の音…』

彩『何かが壊れた…音?』

翔『空耳、じゃ…無い…よな……』


三人とも、既に恐怖の感情はMAXになっていた。


翔『…和……。』


扉を見つめながら、翔太が自らの拳を強く握り締めていた。


李『…翔太、行って。』


わなわなと拳を震わせている翔太を見ながら、李吹は翔太に向かい声を掛けた。


翔『…和から、俺が李吹と彩香ちゃんを守るように頼まれたから…』


翔太が首を垂らすのを見た李吹は


李『バカッ!心配なんでしょっ!?何が私達を守る、よっ!!友達を見捨てるような奴に、守られる方が迷惑よっ!』

彩『李吹っ!』

李『だいたい、翔太はいつもそう。和くんから頼まれたから、あいつがそう言ってたから、だってあの子が……って。結局、怖いだけじゃないっ!!』

翔『……。』

李『自分の意見を言うと、周りがどんな反応をするか、いつもマイナスに考えて、勝手に決め付けて、人のせいにしてさっ!!』

彩『李吹…。』

李『そんな、なよなよしてる男、誰が好きになるってゆうのよっ!!』

翔『……。』

李『彩香は、私が守る。だから、翔太は和くんを見に行って。』

翔『李吹…。』

李『大丈夫、大丈夫。私、軟弱そうに見えて、結構強いんだからっ!!』


李吹は腕をまくり上げると、力こぶを作る仕種をし、ニコリと笑った。


翔『……誰が軟弱、だって…?この、怪力馬鹿力女がっ!!』

李『あっ、コラッ!女の子に大して超問題発言っ!』

翔『女の子??彩香ちゃん以外に女の子なんて居たかっ?』

李『バカッ!!さっさと行って来いっ!バカ翔太っ!!』

彩『ちょっと、李吹!』

翔『おー怖っ!!和ーっ、助けてぇっ!!怪力女に襲われるーっ!!』


そう言うと、翔太は扉のドアノブに手を掛けた。


翔『…サンキュな、李吹。お前のそうゆうところ、好きだぜ。』

李『えっ…?』

翔『和ーっ、何処行ったんだよーっ!!』



ドアノブを回すと、翔太は扉を開け廊下へと出て行った。



彩『好き、だって、翔太くん。』


彩香がわざとらしく李吹に向かって笑顔で呟いた。


李『ば、ば、バッカじゃないの、ま、まったく…。翔太……、気をつけてね…。』


李吹は翔太が飛び出して行った扉を黙って見つめていt

ガシャーーーーンッ!!



彩『キャッ、な、何っ!?』

李『嘘、嘘でしょっ!?翔太っ……』


またもや扉の外から聞こえて来たあの音……


ふらふらと立ち上がる李吹。
その姿を見た彩香は


彩『ちょっと、李吹っ!!落ち着いてっ!!』


彩香が李吹の服を掴み、李吹を止めようとするが


李『離して……、私、翔太……翔太が…』

彩『大丈夫だよ、きっと二人ともすぐに戻って来るからっ!!』

李『…私、見てくる…。』

彩『李吹っ!』

李『彩香は、ここで待っててっ!』

彩『李吹っ!!』


李吹は彩香の制止を振り切り、扉へと駆け寄るとドアを開け暗い廊下へと飛び出して行った。


彩『李吹……。』


小さな部屋に一人きりになってしまった彩香は、三人が戻って来るのを待つしかなかった。





翔太が笑顔で和也の肩に腕を回し、扉から部屋に入って来る。
その後ろから、李吹が怒りながらぶつぶつと文句を言っている




という光景は、どれだけ待っても彩香の目には入って来なかった。



いくら待っても、李吹はおろか、翔太も和也も戻って来る気配を見せなかった。


彩香は意を決すると、立ち上がり部屋から暗い廊下へと出ることにした。


シン…と静まり返る暗い廊下が、薄気味悪さを増長させる。

壁に手を付きながら、暗い廊下を一歩ずつ進んで行った。


廊下の中程まで来た所で、黒い塊が覆い重なっているのがうっすらと目に入った。

黒い塊に近付くにつれて、彩香の心臓は徐々に締め付けられていく。


黒い塊の前までやってきた彩香は、持っていた携帯の光をそちらに向けた。



彩『いやぁーーーーっ!!』



彩香が叫び出したくなる気持ちも分からないでも無い。

その黒い塊に見えていたのは……



『おや、まだ残っていらっしゃったのですか?』



ふいに背後から声を掛けられた彩香は、恐る恐る後ろを振り返った。


そこに佇んでいたのは、いつからそこに居たのか、あの老人、高嶋だった。


高『だから、深く関わらない方がいいとあれ程忠告しましたのに…』


高嶋から笑顔が消えた。


高『とても、残念です。』


彩『…いや……来ないで、来ないでっ!!』


彩香は高嶋から逃れようと、その場から離れようとしたが、黒い塊に躓き、後ろに倒れてしまった。


彩『きゃっ!!』

ピチャピチャッ


廊下に倒れた際、床に手を付いた時、彩香の腕に液体らしい物が付着したが、暗くてそれ処では無かった。

一刻も早くここから逃げ出さないと……


その思考が彩香を動かす原動力だった。


目の前には、暗い廊下に先程から同じ状態のまま微動だにしていない高嶋の姿があった。


彩『いやっ、来ないでっ!!』


手に付着した何かを服で拭うと、彩香は暗い廊下を走り出した。


高『どこに行っても無駄ですよ…。この場所に訪れた時点であなた様方は…いえ、あなたはもう元の世界には戻れないのですから…ふふふ……』



彩香は走り出したが、走っている内に徐々に異変に気が付いた。

この館内のレイアウトが来た時と変わっていたのだ。


曲がり角に差し掛かると、既に高嶋は立っていた。


高『無駄だと言ったでしょう。』

彩『…嘘…何で!?』



またもや、振り返り走り出す彩香。

その瞬間、館内のレイアウトはガラッと変わっていた。


嘘よ、何で…、どうしてっ



走りながら彩香はその状況に対して混乱していた。



高『現実を受け入れなさい。』


高嶋の姿は見えないが、高嶋の声はすぐ傍から聞こえて来ていた。



嘘よ、嘘よっ!!

お願いっ、夢なら早く覚めてよっ!!



高嶋『現実を受け入れなさい。ふふふ』



嫌っ、助けてっ!!
和也くん、翔太くん、

李吹っ!!!


彩香は、出口の無い館内をひたすらに走り回っていた。







『お嬢様はいつからこのような状態に?』

『はい…もう半年前です。皆でスキーをしに遊びに行って来るって出掛けた先で事故に遭って以来塞ぎ込んでしまいまして……。』

『交通事故、ですか…。』

『…はい。娘以外、即死でした…。』

『その後、お嬢様は?』

『なんとか大学にも行けるようになったんですけど、ある朝、中々起きない娘を起こしに来たんですが……。何度も起こしたのに起きなかったんです。』

『そうですか…。』


少しの沈黙。


『あの…、娘は一体、……どのような状態なのでしょうか…。』

『……そうですね…。良く言うのなら、長期睡眠障害、ですね。』

『……悪く言うと…?』


男性は、言葉に出すのを躊躇ったが、男性の目から必死さが伝わって来たのもあり、仕方なく男性に向かってこう言った。





『植物状態です…。』




白い壁で覆われた部屋の女性の眠るベッドの脇には、四人の若者が仲良く笑顔で写っている写真が飾られていた。









謎の男性『まったく、眠いネ。こんなときはグスリ眠れて、尚且つ楽しい夢見られるお香があたらナァ。どうしても欲しいゆうから売てやたけどモ。でも、あのお香使用すると、あのお姉さんもう…………。
ま、ワタシには関係ないネ。くくく、くーくっくっk、ゴホッ、ガハッ、ゴホッ…!!』





一人の黒い服に身を包んだ男性は、高笑いをしようとして咳込んだ。






―――真冬の旅館・完――

コメント(12)

お疲れ様です(*´∀`*)

陳さん(笑)

みんな彩香の幸せな
夢の中の出来事だったんですね…
(´;ω;`)
高嶋さんも夢の中の存在で…

リレー楽しませてもらってました╰(*´︶`*)╯
陳さんがみせた夢だったんですね…いい人なのかしら?笑
いやいやでも夢から抜け出せないなんて(>_<)

やはり、陳さん来ましたか(笑)

彩花ちゃんの夢だったとは・・・
みんな交通事故で死んで
現実逃避ですか?(。・ω・。)
リレー合作お疲れ様でした(^^)

無理矢理ねじ込んできましたね(笑)
てか松崎を登場させた本人が松崎スルーとは…
( ̄▽ ̄;)
>>[11]

え?
名前でてましたか?
すいません…

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