意味がわかると怖い話。コミュの都市伝説−テケテケ−『後編』（自作）

こんばんは
ゆーとです
(>_<｡)

テケテケ
完結です
変に延ばしてしまい
すいませんでした
m(_ _)m


意味が分かると……
というよりは
謎が解けると……
的な感じですが
楽しんで貰えたら
書いた甲斐があります
(^-^)


『前編』
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=72676458&comment_count=22&comm_id=6037562&guid=ON

『中編』
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=72683208&comment_count=0&comm_id=6037562&guid=ON

ツッコミどころ満載だと思いますが
ごゆるりとお楽しみ下さい(>_<｡)



∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞



kyosuke＊yuina＊side

二階で起きた惨劇より
時間は少し遡る



「な……なぁ結菜」
「ん？何？」
「その……ほら旧校舎に出るって噂流れてるやつ……信じてる？」
「え？……あぁ！
テケテケの事ね」
「あ、あぁ……そうそれ」
「ん〜どうだろう……
あ、聞いた話によるとね？テケテケって一体だけ特殊なタイプのがいるんだって」
「……特殊？」
「うん。普通のテケテケは人間を殺して食べるだけなんだけど特殊なテケテケはね大きなハサミを持っていてね。それで体を真っ二つにされちゃった人は上半身だけが動きテケテケになっちゃうんだって」
「……んなバカな」
「で!!ここからが凄いの!その特殊なテケテケは人間に擬態出来るらしくて今人間社会に溶け込んでるらしいよ？怖くない？」
「……もしかして俺を怖がらせようとしてる？」
「……………」
黙って頷く結菜
「だって……私だけ怖い思いしてるの不公平だから」


……どういう理屈だ


俺だって一応は恐怖感を多少なりとも感じているそれと同時に日が暮れて来たのか旧校舎内を照らしていた微かな光が段々と消えていくのも感じられた



それから暫く歩いた二人
しかし特に収穫はなかった
「もう日が暮れるし
そろそろ終わりにするか」
「……そうだね」
「にしてもあいつら
どこまで行ったんだろう」
「物音一つしないって事はかなり遠くまで行ってるよね」
若干結菜の笑顔が引きつっているように見えた
……やっぱ…無理してんのかな………


カチカチ……

すると京介の見ていた視界に異変が生じた
京介が持っていた
懐中電灯の光が点灯し始めたのだ

「きゃっ!!な、何!?」
結菜の方を見ると
結菜の持っている懐中電灯の光も点灯していた


そして数秒もしないうちに京介の視界は真っ暗になった
「結菜!!大丈夫か！」
必死に暗闇に手を伸ばし
結菜を探す
しかしさっきまで結菜が
いた場所に手を伸ばしても空を切るばかり……


テケテケ………!!
………ﾃｹﾃｹﾃｹﾃｹﾃｹﾃｹ

「っ!?」

すぐ近くで何かが動いた音が聞こえた……
しかし音は段々と遠ざかっていく


……嘘だろ……


「結菜ぁぁぁぁぁぁ!!」

精一杯叫ぶ
辺りを見回ろうと
歩き出した京介の足に
何かがぶつかった


段々と目が暗闇になれ
次第にぼんやりと
『何か』が見え始めた



うっすらだが
それは誰かの足のようだった………




………!!
急に色んな事が起き混乱している思考を何とか働かせ一つの推測に至った


あの怖がりの結菜だ……急に懐中電灯の灯りが消え視界が真っ暗になったら恐怖のあまり気絶して倒れてしまうかもしれない………
だとしたらこの足は……

そう思った京介は
目を凝らして足から上を確認する事にした

太もも辺り………

腰……………









チカカッチカ



すると急に手に持っていた懐中電灯に光が戻り
驚いた京介は心臓と一緒に飛び跳ねた




「っ!?」


そして京介は見たのだ
手に持っていた懐中電灯が示した光の先に在ったモノを……………



人間の下半身だった



そしてそれが結菜のモノだと気づくのにそう時間は掛からなかった




「うわぁぁぁぁぁ」
京介は必死に『それ』から離れ、喉の奥から込みあがってくる液体と破裂しそうなぐらい飛び跳ねる心臓を抑える




……何で!?
どうしてどうして!!
何が起きたんだよ！
どうして!!








「うわぁぁぁぁあ!!」
しかし抑えられるはずがない……!!
どうする事も出来なかった
疑問………恐怖
色んな感情や混乱が体中を支配していた




ドタンドド!!


そんな京介の耳に
大きな物音が飛び込んできた






………二階からだ



もしかして………



そして次に京介の耳に
飛び込んできたのは………叫び声だった



「裕二!!」

京介は必死に体を動かし
記憶と手に持つ光を頼りに階段目指して走った








ようやく階段を登りきった京介の息は上がっていた


「はぁはぁ………」



「裕二!!どうした!?
大変なんだ!!結菜が……」

返事はない………



すると前方から
何かが近づいてくるのが分かった



……ﾃｹﾃｹﾃｹ
………………ﾃｹﾃｹﾃｹ
………ﾃｹﾃｹﾃｹﾃｹ



近づいてくる三つの影




懐中電灯を前方に向ける
…………………
そして三つの影の正体を見た京介はその場から
動く事が出来なかった………
なぜなら…………














『私たちずっと一緒でしょ？』
















＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
「昨日の番組見た？
社会の裏に潜む影!!
都市伝説は本当に実在する!!だってバカバカしいよね」
「あはは、ホントだね」
「ってか怖がりのあんたが見るわけねぇーか……所でその太ももの怪我どうしたの？」
「え…………？
あ………コレ……？
えっと……登校中の自転車漕いでるとき何かで切っちゃったみたいで……」
「まったくそういうとこなんか抜けてんだから」「あ!!ひどーい」





ガラガラ……
「おら席につけ。出席とるぞ」


「やっべ!!んじゃまた後でね」
「うん。」







……………
……………………
「ぬぁ!?輪島
お前の後ろの席誰だ？」
「………え!?嫌だな先生ここの列は僕が最後尾じゃないですか」
「あ……あぁ？そうだっけか……ったく
今日は三つも机増えてやがる。
めんどいがこりゃ放課後の掃除見とかないとな………」










………………
……………………
…………………
「あらまた旧校舎の扉勝手に開いとるわ……
ったくいい加減にしてほしいものね」



……………ギィー




−the＊END−

…………………バタン………………