ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

意味がわかると怖い話。コミュの【人面樹】(自作)

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加


僕は今、真っ赤な果実を実らせた有名な木の前に立っている。

その木の名前は人面樹。

人面樹とは、
木の幹に人の顔の様な模様、穴などが見られるモノを言い、昔から気味悪がられている。

これは、その有名な人面樹にまつわるお話し…。



今から半世紀前、
西洋の国の古い洋館の庭に有名な木があった。

その木の幹には人の顔ソックリな模様があり、今年になって初めて真っ青に熟れた果実が実った。

その果実はとても甘くて美味しく、噂を聞きつけた人々が毎日のように果実を貰いにくる程でした。

ある日、1人の青年が
『こんなに美味い果実は初めてだ!でも、こんなに美味いんだから売ればきっと良い金になるのに…』

と、その木の主に言った。

しかし、木の主は、

『皆様が喜んでくれるだけで満足なんですよ…良かったらまた来てくださいね…』

と青年に返した。


なんて良い人なんだろ…
と青年は心で思い、木の主にお礼を言って自分の家に帰った。

が…次の日事件が起きる。

昨日の晩、ある男が洋館に入って行ったきり行方不明だという…。
その男は友人に

『あの果実を盗ってくる!』
と言って洋館に向かったとの事。

すぐに洋館を警察が捜したが痕跡はなく、木の主も男の侵入には気づかなかったと言う…。

木の主は、その時の警察の事情聴取に対してこう言っていた。

『私に行ってくれればいくらでも果実を差し上げましたのに…
そうだ…警察の方も一つどうです?丁度さっきあの木の
子供木から取れたばかりで、珍しく真っ赤に熟れたんですよ』

と…。

子供木…?
そういえば、あの美味しい果実が実る木の横に新しく小さい木が立ち、真っ赤な実をつけている。

『昨日あんな木あったっけ…?』

青年がつぶやくと

『…どうしたんだい?』

木の主がいきなり後ろから話しかけてきた。

青年は少し不気味に感じオドオドしながら言った。

『昨日、あの子供木…ありました?』

すると木の主は、

『…昨日はまだ小さくて目に付かなかっただけですよ。君も一ついかが…?真っ赤に熟れた珍しい果実だよ…。』


青年はそうだったっけ…と思いながら、今回は果実を受け取らずに帰った…。


しかし、この日を境に毎日何人もの人が行方不明になり、未だに謎は解決していない。


…。



そう…今、僕が目の前に立っている木が噂の木。

今話した物語の少し後、洋館は大火災に被われて何十本もあった木と共に全焼した。

…じゃあ何故この木は残ってるのかって?


さあ?それはまた別の話…。



『…真っ青に熟れた美味しい果実はいらんかね。』


おっと。一つ貰おうかな…。




…長い長い僕の話もこれでお終い。

楽しんでくれたかな…?


それじゃ、話はまた次の機会に。

皆さん今夜も良い夢を…。














『真っ赤に熟れた美味しい果実はいらんかね…』

コメント(9)

高橋葉介とか諸星大二郎とかでマンガにしたら似合いそうですね。
手塚治虫の「火の鳥」には母乳を出す植物が出て来てたような。
筒井康隆だったかに「佇む人」とかいうタイトルの短編(ショートショート?)がありましたかね。
ストーリーは全然違うのですが、何だか思い浮かべた風景がそんな感じでした。
ただの個人的な感想でした(^_^;)
リッキィ†2012.05.16さん→リッキィさんヽ(;▽;)ノ!多分それジェネレーションぎゃっぷヽ(;▽;)ノ!俺、わかりません(>人<;)(笑)
でも、感想ありがとうございます(^^)
> たけさん
あまりものジェネレーションギャップにゾッとしましたげっそり
リッキィさん→あはは(^^)そっちですかΣ(゚д゚lll)(笑)
まだ考えてくれてる人いますか(^^)?

そろそろ解説いれた方がいいですかね?(^^)
お待たせしました! 
それでは、解説です(^^)! 

まず、このストーリーのキーワードから整理して行きましょう! 


今から半世紀前、 
→【今から50年前】 


その木の幹には人の顔ソックリな模様があり、今年になって初めて真っ青に熟れた果実が実った。 

その果実はとても甘くて美味しく、噂を聞きつけた人々が毎日のように果実を貰いにくる程でした。 

→【中毒性がある為、一度食べたら毎日貰いにきた】 


『あの果実を盗ってくる!』 
→【貰いにくる人が増え、受け取れない人も… 
中毒による禁断症状で盗みに入る程に。】 


子供木…? 
そういえば、あの美味しい果実が実る木の横に新しく小さい木が立ち、真っ赤な実をつけている。 

『昨日あんな木あったっけ…?』 

→【男が行方不明になった時期と子供木が現れた時期が重なる】 
→【普通の果実と違い赤い果実。】 


しかし、この日を境に毎日何人もの人が行方不明になり、未だに謎は解決していない。 

→【男と同じようにいきなり行方不明者が増える】


今話した物語の少し後、洋館は大火災に被われて何十本もあった木と共に全焼した。 

…じゃあ何故この木は残ってるのかって? 

→【木が何十本にまで増え、人面樹は大火災により全焼】 
→【しかし、人面樹はまだ残っていた】 


『…真っ青に熟れた美味しい果実はいらんかね。』
『真っ赤に熟れた美味しい果実はいらんかね…』 

→【果実を配る謎の人】 

です! 

では、上のキーワードを見ながら解説をお読みください! 


まず、話に出てくる人面樹。 
この木からなる青い果実には中毒性があるとお考えください! 
普通のただ美味しい果実があったとしてもわざわざ盗みに行くなんて考えられませんよね、この果実は繰り返し食べる事で禁断症状が起きる程の強い中毒性があったのです! 


そして、果実を盗みに行った男が洋館に忍び込んだのは夜中。 
灯りがないまま真っ暗な中で手に取ったのは赤い果実。 
この赤い果実、実は青い果実を食べ、禁断症状が出てから食べると食べた人の中で胞子が繁殖し一瞬にして人間を媒体にした木になります! 

これが子供木の正体です! 
そして、人から生きたままの養分を吸いあげ、血を栄養とし、赤い果実がいくつもできます! 

それから、禁断症状が出る人が増え、赤い果実を食い、何十人も子供木へと姿を変え行方不明になりました。 

ただ、1人その異変に気づいた青年はもう犠牲者が出ないように洋館に火を放ちます。 

しかし、人面樹、子供木が燃えて果実が燃え始めた頃、飛び散った胞子が火を付ける為その場にいた青年の体内に入ってしまいます! 

そして、子供木へと姿を変えた青年は、50年の時を経て、立派な人面樹へと成長しました! 

最後に果実を配っているのは、50年前の木の主で、今は老婆へとなっています…

しかし、ファンタジーモノは先にストーリーが出来てしまうので、話を考える立場としても難しいです(>人<;)

こんな駄作を読んでくださってありがとうございました(>人<;)!
HOLY NIGHTさん→そうですよね(⌒-⌒; )(笑)
ファンタジー系の意味怖は話が膨らみすぎて上手く纏めれないです(⌒-⌒; )

これからの自分の課題です(^^)!
読んでくださり、ありがとうございました(^^)♪

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

意味がわかると怖い話。 更新情報

意味がわかると怖い話。のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング