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六命+一揆 営業日誌コミュの《Melntese》17日目

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【Eno.1149 九】

大所帯になって3日目の夜。

「・・・・・・そういえばさ、営業日誌どうしたっけ?」

寝返りを打ちながら、九が聞いた。

「えー、荷物に入ってるよー、たぶん。」
「どこ?なんかオレ書きたい気分!」
「契約数ボクより少ないくせに書くことあrいたいたいいたい!」
「たわごとはどうでもいいから早く営業日誌!」

引っ張られた耳をさすりながらねこっぱちがしぶしぶと荷袋をのぞき込む。
ぽいっと投げるように渡された真黒な表紙の薄いノート。

「あー、懐かしいな。これだよこれ。じゃちょっと書くから待ってて。」
「・・・イチジク、前の任地じゃ、せっかく書いた一日分も破って捨てたくせに、懐かしいとか・・・」

ため息をつきつつ、ねこっぱちは地面に座って待つ。


そして10分後。


「はい、できました♪」

九は寝転がりながらノートを開く。

「じゃ、みまーす。」

どれどれ、と横からのぞき込む。

////
メルンテーゼ16日目、天気良好。

3日前より、団体行動を行うことになる。
この中から手っ取り早く契約者を確保するためである。
この団体は若い女性が多く、男性は3名。

ということで、男性3名の所感を述べてみる。

まず、天津国氏。
学生服を着ているから、たぶん学生なんだろう。
帽子を目深にかぶっているから人相はよくわからないが、鋭い目線が猛禽類を思わせて少し不安感をあおる。
さらに、口元を隠しているので、いろいろ想像を掻き立てる。ひょっとすると口裂け女系かもしれない。しかし、口裂け男の存在を確認したことがないので、そこは疑問は残る。
なんにせよ、口調が軽薄そうなので、契約することは問題ないと察する。

次に鉄の男氏。
鉄の男と呼ばれているのは見た目が重厚そうな鉄の鎧でおおわれているためか。
物静かで、いまだ言葉を発するところを見ていない。
実はものすごい甲高い声だったり、聞くと呪われる類の声だったりするのであろうか。
その場合はわが社の『株式会社魔界スーパー耳栓君』の販売とセットで契約を取る方向で行くべきであろう。

次にカオツ氏。
勝雄氏と呼ばれているようだ。確かにそちらの方が呼びやすいので、我々も前例に従いそう呼ぶべきであろう。
氏の実態はまだよくわかっていない。ナナという赤毛の少女とは懇意にしているようだ。
これから要観察して契約確保の攻略方法を考えるべきであるが、いずれにせよ契約するのは容易そうだ。

女性陣については次回述べる。
以上。
////

「どうよ、オレの観察眼!」
「イチジクは男を見る目だけはあると思ったんだけど、まだまだだなぁ。」
「どういう意味だ、おい!」
「まぁ、ボクは相当可愛いから仕方ないのかな。」
「なんでそこで自画自賛なんだよ!ってかオレのほうが可愛いっていつも言ってるだろ!いい加減にしろ!」


騒がしい夜はまだまだ続く・・・・・・。

コメント(1)

【Eno.1148 ねこっぱち】

突然営業日誌とか持ち出すなんて、イチジクはとっても気まぐれだなあ。
でも意気揚々と書いたというんだから、見てあげようじゃないか。
とっても親切なボク!(*˘︶˘*)

なになに……まずは天津国氏、と。

「ねえ、九、このー、『学生服を着ているから、たぶん学生なんだろう。』っていうのはさあ、
ちょっと安直なんじゃない?固定概念にとらわれているというかー。
もうちょっとひねって考えたらどう?」

「はあ!?ひねる!?どうしてそこをひねる必要があるわけ!?」

「うーん、そうだな……。きっと黒い服が好きなんだよ!
ボクだってやっぱり黒い毛皮じゃないと落ち着かないし。黒い色が落ち着くんでしょ!
それで間違いなし。」

「はあああああああ!?!!??ひねれって言った結果、黒が好き!?
なんだよそれ!それだったら学生服である必要ねえだろ!このばかねこっぱち!」

「そして、ボクなら『帽子を目深にかぶっている』ってところにももっと注目するね!
うーん、……角!角が生えてる!
『口裂け女系』で『口元を隠している』ってところには気づいたのに、ここを追求しないなんて残念だな〜。」

「なんでおまえに残念がられなきゃいけねえんだよっ!!!」

「次に鉄の男氏。ふんふん。彼はミステリアスだよね。
そうだなあ。
ボクなら、耳栓くんだけじゃなくて、「声のお薬、変わるわよんハート」も一緒にオススメしたいね。
あれ飲むと、劇的に変わるよ!
ただし、声の種類がランダムなんだよねー。
パーティの余興用だから、10分ごとに変わっちゃうから実生活では使いにくいかなあ。」

「なんだそれ、そんな薬どこで使ったんだよ。」

「なんかね、忘年会の余興用にって会社のヒトたちがお試ししてるのをみかけたんだよね。
知らないヒトだったけど、次々に声変わるからびっくりして見ちゃったw」

「へえ、おまえ意外と変なのに遭遇してんのな。」

「次にカオツ氏。ね。
おっと、ここは聞き捨てならないな!
カオツだけじゃなく、ボクだってナナとは親しくしてるんだからねっ!
『ナナはねこっぱちとも懇意にしている。』って書き足しておくからねっ!」

「ちょ、バカ、ヒトの日誌になに書いてんだオイ。」

「あと、ボクがさっき指摘したこと、書いておくからね!」

「余計なことすんな!オラ!返せっ。」

「あと、この契約取る相手はもちろんボクだよねえ?」

「オレに決まってんだろ!!!!!」



ボクのおかげでずいぶん営業日誌の完成度があがったなあ。
イチジクはボクに感謝するべきだね。

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