僕が柔整の学生の時、あるテーマパークでサイクリングコースを自転車で走っていました。途中で人だかりができていて、何だろう?と思い自転車を停めると、中年の男の方が倒れていました。よく見ると、顔から(少量ではありましたが)出血をしており、身動きもせず呻いていました。そばに寄ると、その友達の方がすぐそばにしゃがみこんでいて、周りの人は野次馬でした。パークの係員には非常電話ですでに連絡をしていて、係員はまだ到着していませんでした。倒れている人はすごい痛がり様でしたが、体はまったく動いてなく、力も入っていないようでした。授業での知識もあったせいか、それを見た瞬間、とても嫌な予感がしました。「まさか・・・。俺の目の前でまさかそんなことはないよな・・・。」正直そう思いました。 自分(以下I)「おっちゃん!大丈夫?どこ痛い?」 倒れている人(以下A)「うー!!!腕が痛い!!!」 I 「他は?」 A 「わからへん!腰から下がないみたいや!!!」 ・・・!!!???何ですと!? I 「おっちゃん、これ痛い?(手の甲を少し強くつねりながら。)これは?(こんどは足)」 A 「(手の甲)触ってるん?(足)・・・なんも感じへん」 ・・・。こんなやりとりの途中で係員到着。しかし、すぐ119番。(この見極めの早さには脱帽でした。)Aさんの友達に事故状況を聞いてみた。要約するとこう。 『スピードをつけてカーブを曲がろうとし、ブレーキをかけたら後輪が浮き、顔面から地面に激突し、そのまま1回転した』だそう。 明らかに頚部過伸展。+全体重+慣性の法則。 ・・・頚損だ・・・。;; とりあえず急いで、かつ冷静に頚部保持。ヘルメットをかぶっていたため、脱がせずそのままで保持。しかしAさんは路の脇の茂みに横向きにめり込んだ状態。とりあえずそのたいせいのまま保持。下手に動かすと怖い。しかし、Aさんは A「(下になっている腕が)痛い痛い!!上向きにしてくれ!!」 ・・・悩んだ。しかし仕方がない。僕は頚部保持したまま3人がかりで仰向けに。首が動いてしまうため、ヘルメットははずした。少し頭が浮いた状態で保持。少し楽になった様子。一安心。でもすぐに激痛が戻ったもよう。動くのは首から上のみ。痛がって首をぶんぶん振りだした。突然すぎて一気に動いてしまった。慌ててホールド。そんなことをしながら係員の人に状況を説明しながら「こう動かしてください。ティッシュとかないですか?血が鼻の中に入りそうなんで拭いてあげていただけますか?」などと操作。(今考えるとよく言えたな・・・)他の係員の方が野次馬を退かせ、そんなこんなで救急車到着。すぐに頚部保持の道具をはめてくれた。やっと頭を持ったまま動かないように保持する役から開放。大人の頭を動かないように、しかも浮かせた状態で持ち続けるのはかなりハードでした・・・。緊張が解けたら腕が痛くなってきた。 そしてそのまま救急車は行ってしまった。