「play a role」のplayをどのように捉えるかは僕も悩んでいるところです。役割を「遊ぶ」か「演じる」か「ふるまう」か。とりあえず一般的な訳をあてて「役割演技」という言葉を使ってみましたが、たしかに「演技」というのはちょっとおかしいですね。少なくとも俳優のやるいわゆる「演技」とは決定的に質がちがいますから。ただこの「play」を何と考えるかは、それほど本質的な話ではない気がします。ロールプレイングゲームが、基本的には何かしらの設定(ルール、制限、縛り)のもとでプレイヤーが一個のキャラクタの役割を担い、そのまさに「義務的縛り」のもとでの振る舞いに快感を見出す遊びだとすれば、その義務性に焦点を当てるのが「役割を果たす」という言い方であり、その義務ないし模倣によって導かれる快に焦点を当てるのが「役になりきる」という言い方であると考えられるのではないか、つまり観点・立地点がちがうだけではないかということです。そういう意味では、「方言のようなもの」というご指摘は的を得ていると思います。
「ロールプレイする」という風に表現をしたりしますが、その主体は何なのか。
それは「I(私)」であり、RPGの本来の意味どおりに考えれば「I play a role.」でしょう。
役割役割と議論されていますが、役割を果たしたり演じたりするのは、
すなわち舞台に立っていなければならないのは、他ならぬプレイヤー「I」であるはずなのです。
コンピュータRPGでは、確かにプレイヤーの操作を反映するべきキャラクターがいますが、プレイヤーそのものが舞台に立っているわけではありません。