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藤原肇コミュの『さらば、暴政 自民党政権−負の系譜』藤原肇(清流出版 2009年7月)

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『さらば暴政』藤原肇:著 日本でも政権交代が頻繁に起こっていれば、亡命内閣が出来ていただろう。 2009年08月11日 | 書評 株式日記と経済展望



ある韓国人が「ロスに住む同胞だけで内閣が作れます」と笑っていたが、
日本でも政権交代が頻繁に起こっていれば、亡命内閣が出来ていただろう。


2009年8月11日 火曜日



◆『さらば、暴政 自民党政権−負の系譜』藤原肇/著

満州がミニアチュア化しているロスで得たヒント

ロサンゼルスは俗称でロスと呼ぶ奇妙な空間で、関東平野に相当する広大な平野は大ロスと呼ばれ、自動車がないと日常生活が成り立たない点が、都市の機能と構造上の最大の欠陥になっている。
しかも、壮大な高速道路網が発達しているのに、午後二時を過ぎると高速道路は渋滞してしまい、交通マヒで動きが取れない毎日が続く。
おそらく二十年後における関東平野の生活環境が、今の大ロスで観察できると考えることにより、都市計画のシミュレーションが可能になるし、アメリカ的な大都市の持つ問題点が明確になる。

移民指向が強い朝鮮系コミュニティは強力であり、幾つものコリア・タウンが平野内に存在しているし、閣僚経験者や元KCIAの幹部をはじめ、在日朝鮮系で日本語が達者な人が多い。
韓国では政権交代があると汚職の摘発があり、反対党による旧悪の追及を恐れて逃亡し、気候と生活環境が快適なロスに集まるようで、それは台湾系の中国人社会でも同じらしい、ソウル出身のある韓国人が「ロスに住む同胞だけで内閣が作れます」と笑っていたが、日本でも政権交代が頻繁に起こっていれば、元大臣たちの自民党村が出来ていただろう。

日系人でも米軍の情報関係で働いた人をはじめ、定年医師や元弁護士の体験談を聞くことは、歴史の証言や裏話の収集として価値がある。ある意味でロスは現代版の満州と呼べるので、情報を組み立てて絵にするのが趣味の私には、得難い情報に出会うことが時たまだがある。
かつての満州は流れ者が沢山住み着いたが、ロスにも統一教会や創価学会で元幹部だったが、今は関係を絶っている人がいたりするから、茶飲み話に経験談を聞いてオヤと思うような経験ができる。(P78〜P79)

第4章 世にもお粗末なデモラル内閣(自民党のデモラル党としての汚れた歴史

自民党のデモラル党としての汚れた歴史何冊かの拙著の中に書いていることだが、英文で日本の政治について論じる時の私は、自民党の略称としてDemoral Partyを使ってきた。
自民党の名前自体が自由民主党の略記であり、自由がリベラルで民主がデモクラシーに由来するので、これは民主の頭と自由の尻尾を組み合わせた言葉だ。
デモラルは英語の辞書に出ていないが、Immoralが不道徳や不品行を指す言葉だし、Amoralが道徳と無関係を意味するから、接頭語のデによってデモラルは反モラルの印象を持つのである。

私は別に反自民党でも反政府でもない江戸っ子で、政党の枠にはまるほど自分が小さくないと考え、日本の将来を誠実に考える人に対しては、専門知識や経験で得た知恵を提供したし、衆知を集めて考えることに協力してきた。
現に政治家たちの中に多くの知人がいるし、銀行や商杜の幹部を対象にしたゼミをはじめ、自民党や民杜党議員たちの勉強会では、国際石油政治について何度も講演している。
だが、そうした作業を二十五年前に打ち切ったのは、人材の質の低下が余りにも酷くなり、相手にする気がしなくなったせいである。

テレビや週刊誌に登場するのを止めたのも、およそ同じ時期の二十五年くらい前であり、愚劣な連中が登場する舞台に一緒に出れば、その仲間と見られるのが不愉快だからだ。
ニーチェの言葉に「長い間、深淵をのぞき込んでいると、深淵もまた、君をのぞき込む」というのがあるが、中国人も「良禽は樹を選ぶ」と言っている。

大正デモクラシーに起源を持つといわれる、オールド・リベラリストに属しているつもりの私は、国際派の自由人であるのを誇りに思い、賎民(パーリア)資本主義の砦である大衆劇場を避け、山の高みや宇宙の果てから眺めることで、稼いものには触れないで観察だけを試みている。

このようして眺めた歴史と目の前で動く政治は、感染した実験用のモルモットや鼠に似て、さまざまな形の症候群を観察するのに役に立つ。
しかも、腫瘍や疾患として現れる病状の進行具合や原因だけでなく、遺伝子や血統の流れも歴然とすることにより、それを自民党の個体発生と優生学で捉え直すことで、デモラル党の生理と病理が一目瞭然になるのである。

第一に明らかな自民党の誕生史としては、児玉誉士夫が朝日新聞社機で上海から持ち帰った隠匿貴金属が、右翼の辻嘉六の手を経由して、政党設立の財源になり自由党が誕生している。
その辺の経緯は吉原公一郎の『腐蝕の系譜』(三省堂)や、板垣進助の『自民党疑獄史』(現代評論杜)に詳しい記述があるが、最近はこの種の本を書く筆者が少なくなり、歴史の証言が日本の出版界から姿を消したために、ゾンビ政治家がこの世の春を調歌している。

岸信介の多重人格の遺伝子と「傀儡肉腫」の肥大

第一章で触れたように反共工作用のCIA資金が、岸信介の手で自民党に持ち込まれたために、HIV感染の輸血と同じ効果を生じたので、自由と民主主義が生命力を喪失して、自民党がゾンビ症候群を発現してしまい、「生きた屍」になった病跡学は興味深い。
初期の感染時に岸がたどった経路の記録が、ティム・ワイナーの『灰の遺産CIAの歴史』に詳述されており、『ニューヨーク・タイムズ』の辣腕記者の調査記録は衝撃的である。

東条内閣の閣僚として開戦の詔勅に署名し、「鬼畜米英」の旗振り役をした岸信介が、戦後になってCIAの手先になった足跡は、病跡学的には多重人格の特徴を示しており、これは右翼の対米追従派に共通する病理現象だ。
それを自覚するのは容易なことでないが、弱点を隠蔽しようとする傾向が強いために、これまで多重人格に関する問題については、日本ではその病症について論じられなかった。
だが、米国政府の情報公開のお陰で秘密の扉が開いたので、安倍の祖父の疾患が自民党に伝わって、「死の病」に結びついたことを実証できるのであり、ワイナー記者の記述に従うと次のようになる。

CIAの協力者として巣鴨拘置所を出た岸は、『ニューズ・ウイーク』誌のハリー・カーン東京支局長や、米国大使館の情報・宣伝担当官のビル・ハチンソンの手引きで、熟練CIA要員によって工作員の特訓を受けてから、一九五五年にダレス国務長官に面通しを許された。
東京での岸担当はCIAのクライド・マカヴォイであり、情報提供の名目で岸に支払われたカネは、佐藤栄作官房長官の手で自民党に流れ、政治家たちの選挙資金として使われた。

一九五五年十一月に保守合同で自由民主党ができて、首相になった岸はワシントンからの指令に従って、憲法改定を政策の最優先課題にした。
また、マッカーサー二世大使が東京に赴任してからは、岸は恒常的な活動資金の提供を受けて、それを自民党は選挙資金の原資に活用したことで、長期単独政権を維持する基盤が固まった。

岸の実弟の佐藤が八年の長期政権を維持したのは、CIAの秘密作戦が効果的に機能したからであり、岸が敷いた米国の属領路線に従って、佐藤から福田へと政権の引き継ぎが行われる仕組みが完成した。
だが、田中角栄の登場で番狂わせが起きてしまい、反共路線を金脈政治にドッキングさせた形で、航空疑獄のロッキード事件が仕組まれている。

この事件で児玉誉士夫がなぜ主役になり、再びハリー・カーンが登場したのかについては、CIA人脈に注目すれば一目瞭然であるが、日本のメディアは「木を見て森を見ない」欠陥を持っていた。
だから、防衛庁を舞台にした航空疑獄はすりかえられて、全日空による民間機の購入にまつわる汚職に綾小化され、主役だった中曽根康弘は安全地帯に逃げ込み、代わりに田中角栄が首相の犯罪として起訴された。

岸の多重人格は福田派に遺伝子として定着し、途中に中曽根内閣による幕間狂言を経て、小渕首相の不可解な死に至るまでの期間は、デモラル政治における深層海流として、文部省を根城にした愛国運動が足場であった。
汚職で腐敗の度合いを強めた金権政治は、現状批判の声が盛り上がるに従って、過去を賛美する懐古趣味で勢いづくから、改革を求める大衆の熱気を巧妙に利用するのが、ファシズム運動における典型的なノウハウだ。
それを活用したのが中曽根と小泉の改革路線だが、大衆の人気を集めて支配を続けるには、指導者の大衆選挙と国民投票の利用が定石だから、中曽根と小泉は首相の公選を主張した。

プリンスホテルでの密室における談合において、伏流を表層流にする工作で森総裁が生まれたのだが、その後は小泉、安倍、福田と自民党の総裁を清和会が支配し、結果としてゾンビ政治が殷賑を極めたのである。(P159〜P163)


(私のコメント)

昨日の「たけしのTVタックル」で民主党政権の役割はパンドラの箱を開ける事だと言っている人がいましたが、自民党には隠されているタブーがかなりあるのだろう。
非核三原則でも密約があるようですが、戦後の日本の政治は密約だらけだ。
国民に対してはきれいごと言って誤魔化しながら、裏では国を売ってみずからの利権につなげている。

昭和の妖怪である岸信介元総理も戦前戦後と政治指導しながら進駐軍と密約を交わして政界に復帰して総理大臣にまでなっている。
ナチスドイツに例えればシュペーア軍需大臣が西ドイツの首相になったようなものであり、岸信介は東條内閣の商工大臣として入閣した。
戦況悪化で商工省は軍需省となり次官を勤めた。

この岸商工大臣が戦後において総理大臣になったのはドイツと異なり戦前の日本政府と現在の日本政府は繋がっていると言う事だ。
ナチスドイツはヒトラーの自殺によって消滅しましたが、日本は日本政府として敗戦を受け入れた。
戦後になっても岸信介は不起訴となりましたが、CIAの手先となることで罪から逃れたのだろう。

自民党はCIAとヤクザによって作られた政党であり、現在においても自民党はCIAとヤクザの影がちらついている。
岸信介に弟の佐藤栄作はCIAから金をもらって国会内でばら撒く事で7年に及ぶ長期政権を維持しましたが、旧社会党もソ連のKGBから金をもらって政治をしていた。
外国から賄賂をもらって政治をする事は国家反逆行為なのですが、日本には国家反逆罪が無い。

地獄の沙汰も金次第と言いますが、国会の沙汰の金次第であり、国会審議がストップするたびにハマコ−先生は官房機密費から金を引き出しては社会党などの野党にカネをばら撒いて法案を通させていた。
国会は政治ごっこの場であり、国民に政治が行なわれているように見せながら国会議員はカネを稼いでいたのだ。
闇資金だから税金も支払う必要も無い汚いカネで政治をしていたのだ。

だから国会議員のガラの悪さは今も昔も変わらないのであり、国会議員の人相の悪さはヤクザも顔負けだ。
昔ならCIAが金を出してくれたが今では自分で稼がねばならなくなり、ODAのカネをキックバックさせたり、公共事業を回す代わりに建設会社から政治献金をさせて懐に入れている。
馬鹿をみるのは税金を納めている国民であり、国予算が無駄な事に使われている。

自民党政権が60年近くも続いてきたのは自民党が反共の楯となってきたからであり、冷戦の崩壊で自民党の役割は終わったのだ。
アメリカも冷戦の崩壊で対日政策も変わり、日本経済の収奪にかかり始めた。
保護者であったアメリカが突如として数々の要求を突きつけるようになり、年次改革要望書を突きつけられて日本が受け入れるような事になっている。

郵政の民営化も年次改革要望書によるものであり、自民党は必要以上にアメリカに従属的になるようになった。
自民党は反共の楯からアメリカの手先となり現在まで生きながらえている。
この意味において自民党は決して保守政党ではなく親米政党であり、日本の国益よりもアメリカとの友好を大事にする政党だ。

その点でドイツと異なり、ドイツはソ連崩壊後は東ドイツを併合して統一して、EUを作りユーロを作ってアメリカとの対抗軸を作り、外交政策もアメリカとは一線を画するようになった。
エネルギー外交もロシアからのガスパイプラインを築いてアメリカの圧力を受け付けない体制を築いた。食料の自給率も高めたし戦略的に動いているが日本はそのような動きが無い。

日本としても衰退しつつあるアメリカに従属する事は日本にとってマイナスであり、食糧安保やエネルギー安保や情報安保政策を打ち立てるべきなのですが、親米政党である自民党では無理だろう。だから自民党に代わるべき保守政党が必要なのであり、郵政民営化で反対した国民新党のような保守政党が必要だ。

8月30日の衆院選挙では自民党は大敗北して野党になるのは時代の流れであり、アメリカの支援は無いだろう。
民主党としては食料やエネルギーや情報の戦略を打ち立てるべきですが、国防戦略でもアメリカ一辺倒ではなくヨーロッパからの戦闘機を導入すべきだろう。
今のままではアメリカの兵器体系が遮断されたらイージス艦等は無用の長物に成ってしまう。
アメリカのGPSの代わりにEUのガリレオも使えるようにしておけば、情報の多元化が図れる。


◆中国:EU「ガリレオ計画」に参入、米GPSに対抗 2004年9月17日 サーチナ

EU(ヨーロッパ連合)が進める欧州独自の衛星測位システム「ガリレオ計画」に、中国が本格的に参入する。16日付で中国新聞社が伝えた。

  「ガリレオ計画」にかかる総費用は34億ユーロ。そのうちEUが32億ユーロ、中国が2億ユーロを負担。中国は、研究段階から、技術開発、地上設備、ユーザーサービスなどすべてのプロセスに参加する。

  EU欧州委員会は、中国との提携について「技術上の提携は政治面での友好関係構築にもつながる」と双方の利益になることを説明し、中国の参入を歓迎した。

  「ガリレオ計画」は現在、開発段階。今後は、年内に衛星2機を試験的に打ち上げ、2006−07年までに地上システムなど最終調整を進める。08年には完全に運営ができる状態を目指していく。

  米国のGPS(全地球測位システム)のライバルにあたるこの計画は、正確な定位、サービスの充実、低価格などの優勢を持つことが特徴。これまでGPSの市場寡占状態が続いていたが、今後は市場の急拡大が見込まれる。また、08年の北京五輪開催時には、一般市民へのサービスとして展開されると大きな期待がかかっている。

  中国はすでに、有人宇宙飛行に成功しているため、人工衛星の発射、観測など技術面での豊富な経験が、「ガリレオ計画」の進行に大きく貢献するとみられている。


(私のコメント)

藤原肇氏が「さらば暴政」を出版しましたが、本屋で見かけることは少ない。
普通は新刊書は平積みで置かれるのですが、本棚の隅にこの本を見つけた。
アマゾンでも直ぐに品切れになって変えなくなるだろう。
日本のマスコミも腐りきって質が低下したのは藤原氏も指摘している。
国会議員の二世達が六本木で高級クラブのホステス達と覚醒剤で遊びまわっているのに記事にするマスコミはいない。
そんなのが世襲議員として総理大臣になれば日本はどうなるのだろうか?



自民党も民主党もマニフェストで食糧安保やエネルギー安保や情報安保をもっと具体的に打ち立てるべきだ。
アメリカの手先である自民党では自主独立戦略は無理だろう。
民主党も戦略が曖昧だ。民主党政権が出来たら密約だらけのアメリカとの関係のパンドラの箱を開けるべきだろう。
そうなれば自民党は再起不能のダメージを負うかもしれない。
そうなれば政界再編されて腐った部分が暴きだされるだろう。

そうなれば小泉純一郎や竹中平蔵はアメリカに亡命して、ロス郊外で韓国や中国のような亡命政権が出来て、小泉氏が亡命政府の首相になるのだろうか? 
タイのタクシン元首相はタイから亡命して世界を彷徨っていますが、国を売る政治家の運命は哀れなものだ。


http://blog.goo.ne.jp/2005tora/e/aec6900741bb0aba9b64929b4b83206c


『さらば、暴政―自民党政権 負の系譜』藤原 肇(清流出版 2009年7月)
http://mixi.jp/view_item.pl?id=1304360
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4860293053/




コメント(5)



■清流出版HP


【内容紹介】

無能と狂気に支配された日本の政治を、一体、世界はどう見たのか。


【目次】

第1章 狂乱状態を呈した二十一世紀冒頭の日本の政治(二十一世紀は石油から気体燃料の時代へ
果たして資本主義は生き残れるのか ほか)
第2章 ネオコン内閣の誕生と日本の満州化(安倍首相の誕生と人材の枯渇
誠意も胆識も不在になった時代 ほか)
第3章 批判精神の健在が一国の活力を生む(ネオコン崩落の予兆を告げた中間選挙の結果
言論の威力によるラムズフェルドの更迭 ほか)
第4章 世にもお粗末なデモラル内閣(自民党のデモラル党としての汚れた歴史
岸信介の多重人格の遺伝子と「傀儡肉腫」の肥大 ほか)
第5章 意味論オンチの醜悪政治の破綻(日本批判の海外論調の津波
政治理念の欠如と裏工作担当の経歴 ほか)


http://www.bookservice.jp/bs/ItemDetail?cmId=4008908
藤原肇氏の新刊『さらば、暴政』が発売へ: わんわんらっぱー 2009-07-15



○藤原肇博士の新刊『さらば、暴政』が発売

 コイズミ暴政真っ盛りのころに『小泉純一郎と日本の病理』という糾弾本を出版された藤原肇博士の新刊が発売になるようです。
藤原肇氏は理学博士で、世界各地の石油開発に従事した本当のオイルマンです。
ノビー(落合信彦)の欺瞞を指摘した方でもあります。
天木直人氏の対談記事が掲載されています。必読です。


小泉内閣の亡国政治と外務省のデタラメ外交
天木直人(前レバノン特命全権大使)/藤原肇(フリーランス・ジャーナリスト)
http://www2.tba.t-com.ne.jp/dappan/fujiwara/article/amaki.htm
( http://fujiwaraha01.web.fc2.com/fujiwara/article/amaki.htm )


以下『さらば、暴政』あとがきから転載--


日本長期信用銀行の国有化に税金を八兆円使い、それを禿鷹ファンドに十億円で売り払ったし、「カンポの宿」の払い下げを巡る疑惑事件で、小泉内閣のペテン政治が日本の利益を損ない、小泉の正体がゾンビ政治家だと明らかになった。しかも、目玉の「改革」は単なる政治宣伝に過ぎなかったし、郵政民営化もいかがわしいものだったかは、国民は今になってやっと知るに至り後悔しているが、小泉が長期政権で君臨した頃は、誰もそのペテン政治を暴露して批判しなかった。

私が『小泉純一郎と日本の病理』を書いた理由は、小泉のペテン政治の実態を暴露することで、次の世代に歴史の証言を残すためであり、当時は小泉の「ヨイショ本」ばかりが、洪水のように氾濫している時代だった。日本で最初の小泉政治の批判書として、各種の妨害や嫌がらせの続発は予想したが、巧妙でソフトな妨害工作が功を発揮し、新聞や雑誌に書評や紹介がゼロという記録を生み、恐らくこれは日本新記録だと思う。

真実に触れた書は時代から黙殺されるし、著者の多くが弾圧され焚書されるものだが、この本は書評ゼロにかかわらず注目されて、インターネット上で大いに取りざたされ、何とベストセラーのトップに名を連ね、一ヶ月の間に四万部も読者を獲得した。これはタコ壷社会から排斥と黙殺された著者としては、何にもまして名誉なことであり、書評ゼロという数字は大切な記録として、永遠に保存して置きたいものだと思う。

日本ではこの本の改訂版は生まれないし、いわくつきの本は文庫本にもならないので、日本語版を大幅に内容を改めて、英語版を『Japan’s Zombie Politics』と題して作り、世界の読者のために送り出したと報告したい。小泉政治のペテンが露見した今の時点において、読まれて然るべき記事を含む内容であるが、日本語版は書店で入手できない状態が続く。

それはコンピュータで書名を見つけても、「品切れ」という表示が現れるようになっており、読
者が注文出来ないように仕組まれている。それが情報時代のソフトな出版妨害で、背後には真実を知られたくない権力がいて、それが笑顔のファシズムの正体でもある。

本書が同じような運命に見舞われてしまい、書評もないまま故国で黙殺されたとしても、
暴政が支配する国では当然のことであり、そうやって歴史は抹殺されて行くのである。
もしも、本書との出会いを持って読んだことで、歴史とは何かを理解して貰うことになれば、著者として一期一会の出会いを感謝して、それを大事にして行きたいと思っている。

 本文中に原文をそのまま引用した記事は、経済誌の「財界にっぽん」と「ニューリーダー」に掲載されたものであり、転載を快諾された両誌の編集長に感謝する。
 また、愚民政策で低迷している日本の出版界だが、本書を読者と結びつけるために勇気を持って決断された清流出版の加登屋陽一社長と臼井雅観出版部長の出版魂に、心からの敬意と感謝の気持ちを表したいと思う。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2491/1128613872/

転載終わり--

(続く)



[4] の続き






『小泉純一郎と日本の病理』というベストセラーに続く藤原記者の本が出るらしい
http://www.asyura2.com/09/hihyo9/msg/433.html

藤原肇の宇宙巡礼
http://www2.tba.t-com.ne.jp/dappan/fujiwara/mb/

http://jbbs.livedoor.jp/study/2491/

小泉純一郎と日本の病理 Koizumi's Zombie Politics (光文社ペーパーバックス)
http://www.amazon.co.jp/product-reviews/4334933688/ref=dp_top_cm_cr_acr_txt?ie=UTF8&showViewpoints=1

落合信彦 オイルマン伝説の終焉
http://www2.tba.t-com.ne.jp/dappan/fujiwara/mb/board/ochiai.htm

小泉Jr進次郎に大ブーイング
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=897614&media_id=


http://d.hatena.ne.jp/Takaon/20090715

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