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ありがとう♪親野 智可等さんコミュの親野先生の童話です。素敵なので読んでみてください

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このようなメールをいただきました^人^

活用例を送ったことさえもすっかり忘れていましたが(申し訳ない適当で)











いつもお世話になっております。

先日は、図鑑活用例をお送りいただき、

まことにありがとうございました。



おかげさまで『親子で楽しむ! 頭がいい子の図鑑の読み方・使い方』

が刊行の運びとなりました。

さっそく発売すぐに重版となり、大きな反響をいただいております。

(中略)



いただいた活用例、親野先生と、とても楽しく拝読いたしました。



お礼の意味を込めまして、

親野先生がお書きになったオリジナル童話をお送りいたします。











ららとのの(童話)
                                                   親野智可等 作

ある星の出来事です。
のどかで平和なくうくう村に、二人の兄妹が住んでいました。
お兄さんは12才で、名前はらら。
妹は11才で、名前はのの。

ららとののには、お父さんもお母さんもいません。
まったくの二人きりの兄妹です。
二人は、村の人達の靴磨きをしてもらったお金で、パンを買って食べたり、そして、時に
は、ほんの少しぜい沢をして、イチゴミルクとかチョコレートパフェなどというものを買
って、二人で仲良く食べたりもしていました。

くうくう村の人達も、みんな、この兄妹を可愛がって、ハイキングとかお花見などにもつ
れて行ってくれたりしました。

ところが、ある夜のことです。
ららとののは、夢を見ました。
真っ白いひげをはやしたおじいさんが現れて、こう言ったのです。

「二人とも、今すぐ出発しなさい。
南の方に、お前たちの本当の幸せがあるのじゃ。」
 
夢からさめた二人は、急に自分達の今のくらしがみじめなものに思えてきました。
二人は、その夜のうちに南を目ざして旅立ちました。

二人がある村の入口にさしかかった時、小さな子がおぼれているのを見つけました。
いそいで助け上げたところへ、その子の両親がかけつけて来ました。

「本当にありがとうございました。
あなた方は、この子の命の恩人です。
どうか、いつまでも、私達の農場でお過ごし下さい。」

この人は、村一番の大きな農場の持ち主だったのです。
ららとののは、すばらしいごちそうでもてなされました。
見たこともないような料理、例えようもなく良い香りのスープ、とろけてしまいそうなフ
ルーツ。

二人はお腹のはち切れるまで食べ、そして、ベッドに入りました。
あのおじいさんの言った事は、本当だった……と思いながら。
さて、それから、ららとののは、毎日毎日おいしい物を食べ、夜はぐっすり眠りました。

一週間たち、二週間たち……
四週間たったある夜、ののは、自分の目の前に並べられた料理を見て、ゲップをしてしまいました。

それを見ていたららが、言いました。
「のののお腹は正直だ。
今夜、この村を出て行こう。」

 二人が、あるにぎやかな町を歩いていると、小さな子が二人の目の前に落ちて来ました。
ららとののは、その子をしっかり受け取り、抱きかかえました。
そこへ、その子の両親がかけつけて来ました。

「本当にありがとうございました。
あなた方は、この子の命の恩人です。
どうか、いつまでも、私達のビルでお過ごし下さい。」

この人は、町一番の大きなビルの持ち主だったのです。
ららとののには、さっそくすばらしい洋服が着せられ、体中が美しい宝石で飾られました。
高価な洋服と輝くばかりの宝石に、ららとののは、もう、うっとりするばかり。
あのおじいさんの行った事は、本当だった……

さて、それから、ららとののは、毎日毎日高価な洋服と宝石で飾られ、大勢の人達が、ら
らとのののすばらしい姿に見とれました。

一週間たち、二週間たち……
四週間も過ぎた頃、ららは、段々落ち着かなくなってくる自分の心に気付きました。
でも、理由はわかりませんでした。

そして、ある夜、手からすべり落ちた宝石を、ららは、思わず力一杯踏みつけてしまいま
した。
それを見ていたののが、言いました。

「ららの足は正直だわ。
今夜、この町を出て行きましょう。」

二人が、ある森の入口にさしかかった時、落とし穴に落ちている小さな子を見つけました。
二人がその子を助け出した、ちょうどその時、森の中から、四人の子供が走って来ました。

「そそを助け出してくれてありがとう。
僕はささ、6才。
こっちがしし、5才。
すす、4才。
せせ、3才。
そそ、2才。」

「僕達兄弟は、お父さんもお母さんもいないけど、五人で力を合わせて、この森で生きて
いるんだよ。」
「そそは、小さいから、僕達が作った落とし穴に自分でかかっちゃったんだよ。
ねえ。」

その日から、ららとののは、そそ達とこの森でくらすことになりました。
ららは、森の木を切って日が当たるようにしたり、その木で家を建てたり、畑をたがやし
て種をまいたり、川から水をくんで来たり。

畑の土をひっくり返しながら、ららは、自分の汗の心地良いにおいをかぎました。
「あのちびちゃん達のために、今度は、何を植えようかな。」

ののは、みんなの食事のしたくをしたり、ちびちゃん達の着る物を作ったりしました。
ののは、みんなのために心を込めて、自分のできる限りの工夫をして、精一杯の料理を作
りました。

「今度のせせの誕生日には、ポテトのケーキが良いかしら、かぼちゃのクッキーが良いか
しら。
ウフフ……。
あの子達の喜ぶ顔を見るのが、私の一番の楽しみなの。
あのおじいさんの言ったことは、やっぱり本当だったわ。」

 



あっこです


子供でも誰かのために働く事はとっても必要なんだと思います
お手伝いのすすめ〜ですね


そしてたくさん喜んでもらう事が大切なんだと思います
心の肥料になるんだと思います


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