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陰陽師@二次創作小説コミュの対極の戦陣・後日談・二(ひさりんver.)

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前回で終了の予定でしたが、ちょこっと続編です(笑)。

* * *

 「対極の戦陣」の騒動も収束。謹慎中の天空は、寮で手持ちぶさたに霊鳥の世話をしていた。そこへひさりんが。

「天空、良いかな?」(ひ)
「ひさりん様、すぐ閉めて!」(天)
「え?」(ひ)

 開けた御簾からヒナが逃げようとするのを、慌てて天空が術で止めた。
「籠の中じゃストレス溜まるから、放してたんです」(天)
「ちゃんと面倒見てるんだ」(ひ)
「鳥の世話もできないと、バカにされたくないですし」(天)

 霊鳥が宙を一巡りして、天空の肩に止まる。天空が無愛想な顔にほんの少し笑みを見せて、ヒナを籠に戻した。

(笑ってる!明日暴風雨かも)(ひ)
「何すか、人の顔ジロジロと」(天)
「いえ、何も」(ひ)

 相変わらず敬語に無理がある。これでも一応「主」として立ててくれているのだ。苦笑しながら、ひさりんは円座に座った。

「様子見に来たの。でも天空、変わったね」(ひ)
「何処がです?」(天)
「トゲトゲ感が減った。前は自分が何して良いか分からず苛立ってる感じだった。でも今回の戦いで一皮向けた」(ひ)

「そりゃどうも」(天)
 天空がフイと横を向く。図星を指された時の仕草だ。これまでは天将として己の技量に不安があったかもしれない。六合が他に関心を向けている事にも苛立っただろう。

「仲間と戦って、十分やれる自信が持てたんじゃない?自分の邪心とも戦って、心の強さを得た気がする」(ひ)

 戦いの最後、真理洞と戦陣を閉じる時。空間の力が天空の中に入り込んだ気がした。でももう天空は邪念に負けなかった。陰と陽、相反する力を止揚(しよう)した時、天空は確かに変わった。

「七水晶、晴明様が君に与えるって」(ひ)
「俺に?」(天)
「『今の天空なら使いこなせる。真理洞の力を得て先に進みなさい』だってさ」(ひ)

 ひさりんが水晶を渡す。戦場で死霊を宿した水晶。負の力を正に転じれば、更なる進化も可能だ。
「次の演武会、中核で戦ってもらうよ」(ひ)
「また無駄に熱い戦いやるのか…」(天)

 天空が不敵に笑う。いつものひねくれ加減が戻ってきた、これで落着だ。ひさりんは頷いて、袖からPSPを取り出した。

「それと天界でソフト作ってもらった。また六合と戦いたくなったら、代わりに攻略して」(ひ)
「はあ?」(天)

 ひさりんが出て行った後、天空はPSPを起動した。オープニング画面には。
「『ドキドキ天将学園・恋の秘密』…?」(天)

《完》

コメント(2)

騰蛇「おい、影・天空がまた増殖したみたいだぞ!」

青龍「おっかしいなぁ。絶対うまく行くと思ったんだけど」

六合「ヌシ…一体何のソフトを渡したのじゃ」

↑という会話が頭を過ぎりましたww

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