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陰陽師@二次創作小説コミュの妖怪小話其之八十四【山伏】

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※この小話には平安絵巻陰陽師アプリに出てくる式神は一切登場してきません。

【山伏】
これは去年の6月私が実際に体験したお話です。
夜の11時頃、我が家の最寄りの交差点で信号待ちをしているとパシャリと水溜まりを踏んでしまいました。
今日は雨も降っていないのにおかしいなとよくみるとアスファルトには電灯の光を反射して細かな硝子が散らばって、暗い中で見た水溜まりは僅かに赤みのかかったような色をしていました。
事故多発区域。
ここの交差点は年に10回ほどは必ず事故が起こるので
「あぁ、またか」と思ってそのまま帰宅。
仕事疲れで靴を洗う気力もなくすぐに寝てしまいました。

翌朝は朝の5時に家を出て、明けたばかりの日の光が景色をうす蒼く映し出すのを清々しい気分で眺めながら例の交差点にさしかかりました。
早朝だとはいえ、他に信号待ちをしている人もおらず、車もまばらで妙に静な朝でした。
そのときは完全に事故のことは頭から抜けていて
信号をわたって、昨日水溜まりの在った場所を踏みつけて、ふと手向けられた新しい花に気がついて初めて
「あ、ここ昨日事故があった場所だ」
と気づいたほどでした。
花束から視線を上げると向こうから一人の男の人が歩いてきます。
何故だか無償に変だなという気になりました。
よくみると男の人しているマスクに目が止まりました。
半円を描くようなよく見る立体型マスクをしているのに、そのマスクの色が真っ黒なのです。
そして白木の杖を手にしています。
飾りも突起も何もない杖でした。
何かを背負っているかのように背中は膨らみ、それを覆うように黄土色の皮なのか布なのかよくわからない素材でできた服を着て、足は足軽のような服を着ています。
(山伏!?山伏なの?なんで山伏がこんな下町歩いてるの!?)
なんだかびっくりしているとすれ違いざま耳元へ

「どうぞ、お気をつけて…」

とだけ囁いて山伏は交差点の向こうへとあるいっていってしまいました。

何?血の付いた靴洗わずに事故現場るんるん気分で踏んづけたから私なんか憑いてるのΣ( ̄□ ̄)exclamation & question

パニクりながらもそのまま職場へ。
幸い特に変わったことはなく1カ月ほど後になって霊感があるという人にその山伏の話をしたら
「良かったですね…その人この世の人じゃないですよ」と言われました。
あの山伏は一体何だったんでしょう。
今でもすごく気になります。

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