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現代中国小説読書サークルコミュの艾米 《竹马青梅》、《致命的温柔》

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マダムチャンさんから借りていた艾米の小説、『竹馬青梅』と『致命的温柔』 をやっと読み終わりました。

どの小説も作者自身の生活体験をもとにして書かれているのだろう。
この人の小説には沢山の共通点がある。
思いつくままに挙げてみると

1 国内で理想の結婚相手、あるいは結婚生活や仕事に恵まれなかったので、
新たな出逢いを求めてアメリカに留学に行く。

2 アメリカに行ってもアメリカ人との交流はあまりない。
現地の華人社会にどっぷりはまって中華料理を食べ、中国人と恋をする。

3 留学の目的はあくまで仕事を得るため、専攻選びも非常に現実的。
  研究そのものにはあまり興味がない。

4 母は娘に自分よりは幸せな結婚生活を送って欲しいと願うが、
  結局母と同じ道を歩んでしまう。

5 主人公の女性は、かなり重い「愛されたい病」にかかっている。

6 主人公の女性の恋する相手は、常に「白馬に乗った王子様」タイプ。
  優しくて女性に献身的に尽くす。
  日本人にはないタイプの男性だが、中国にはいっぱいいるの?

どの主人公も国内で安定した仕事についているし、両親の経済状況も悪くない。

もっと自分が幸せになりたいからアメリカに行く・・・そうどの主人公もよく言えば向上心が強い、悪く言えば強欲で「自己愛」が強い。

彼女たちの思う「愛」とは、相手に愛されて自分が良い気持ちになることらしい。

この気持ちわからないではないが、あまりにも愛に対する要求が強すぎて、ちょっとひいてしまう部分がかなりあった。

日本人の場合は、たとえ恋人同士や夫婦同士でもある程度の距離感があるつきあいが好まれている気がする。

普段は相手のことは意識しないで自分のやりたいことを自由にするけれど、
困ったときは家族内で大いに助け合う・・
少なくとも我が家はこんな感じだ。
それに比べて彼女の描く中国人同士の恋愛事情や結婚生活はなんとも重くて、
この社会は私は絶対無理だと思いました(笑)

この小説は主人公と幼なじみがくっついたり離れたりして、最後はハッピーエンドで終わる。中国の小説はどれも文革期の純愛のシーンがほほえましくて楽しい、それからどんどん社会の動きに会わせて主人公たちもどろどろしてくる。
変動を描くとどうしてもこんなパターンになってしまうのかな?
 この小説で言えば、まだ中国的などろどろした人間関係を築いていない主人公の娘たちの世代に変化を期待したい。


マダムチャンさん長い間お借りしてごめんなさい。本当に有り難う。
さて、次は何を読もうかな?

コメント(5)

どちらも読んでいないので恐縮ですが『致命的温柔』はドラマ化されてる?
確か土豆網で同名タイトルを見たような記憶があります。
(似た名前の別のドラマだったらゴメンナサイ)

ルッコラさんの指摘するような「強欲」、「自己愛」というのは確かにあると思います。
でも、日本でも言わないだけで結構あるのじゃないかという気がします。
まあ、でも確かに自分に対する要求をあからさまに言われたら負担になって重いかも知れないですね。

でも、そこらへんはアメリカ人などと一緒で「(どうせ駄目とはわかっているけど)とりあえず言ってみる」だけなんじゃないでしょうか。
また、フィクションゆえの誇張もあるのでは…。

…まあ、自信は無いですけど…。
青島様
確かに同じ作家の小説を続けて読んだら、どの小説も同じタイプの女性が描かれているので、なんとなくそれが中国人女性の代表みたいに感じてしまいました。
きっとこの艾米の世代(いま40歳代?)くらいから、アメリカに留学してそのまま就職して家庭を築く中国人が激増したのでしょう。
その中には、勉強があまり得意でない非エリート層もいて、その男性たちがまた女性に良く尽くす(笑)
毎日女の子の家に行ってご飯を作ってあげたり、力仕事を手伝ったり・・。
女性たちは、それを当然だと思っているところがあって、やっぱり日本と随分違うなあと思いました。
『致命的温柔』ドラマ化されているのでしょうか?
早速調べてみます。
ルッコラ様

日本への留学でも、事情はだいたい同じなのではないかと思います。
80年代の初期までは公費留学生中心で、本当にエリートという感じだったようです。
在日ジャーナリストの莫邦夫(名前あってます?)氏が留学したのも、この時期だとか。
当時、警官に職務質問されても「中国人留学生」と言ったら無実を信じてもらえたとか。
今からは想像できないようなエピソードですが、そんな時代もあったようです。

私費留学が急増したのは中曽根首相時代の「留学生10万人受入政策」以降だと思います。
日本語学校が乱立し、それに呼応して中国でも留学斡旋業者が増えたそうです。
「お金を払えば留学できる」なら「勉強があまり得意でない」人も留学しますよね。

まあ、ぶっちゃけ日本人の中国留学も一緒ですけど・・・。
青島様
この小説読んで、アメリカ社会やアメリカの大学って懐が深いなとつくづく思いました。
沢山の中国人、インド人を受け入れて、就学や仕事の場を提供しているんですから。日本よりも奨学金や科研をもらえるチャンスが多い見たい。確かに中国にいたり日本に留学するよりもアメリカやカナダに留学した方が勝ち組になるチャンスが多いのかなと思いました。
ルッコラさん

アメリカは移民で成り立ってる国ですから、移民することが魅力的でなければならないのでしょうね。
日本に留学にきた中国人留学生に日本留学の動機を聞いたことがありますが、積極的な理由は少なくて、「アメリカに留学できなかったから日本留学にした」みたいな人が結構いました。
それでも、留学で頑張って自己実現している人もいるようです。
私が以前通訳の仕事をしていた時、NHK、電通、東芝、NTTなどの会社の部長級クラスに、日本留学経験者がいました。

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