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児童手当を欧州並みに!学費撤廃コミュの古代ローマの少子化対策は帝国を長らえる原動力だった

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ローマの少子化対策について、その法律があります。
ユリウス正式婚姻法というもので、皇帝アウグストゥスが
少子化によりローマ人の人口が減少することで帝国が
衰退することを予測し、先んじて手を打ったと言われる政策です。

主なところは、

25-60歳未婚男女は所有資産制限。
子供三人以上は税額を減額または免除


です。

以下に、これについて述べたブログがありましたので、転載しました。


以下、転載です。

歴史は繰り返す−ローマにみる少子化対策  日本では、やっと集団的に稲作をすることに慣れ、クニグニが連合して原始政治的社会を形成していく弥生時代のことです。日本から遠く離れたローマ帝国において、おそらく世界最古の徹底した少子化対策として「ユリウス正式婚姻法」が制定されました。
カエサル亡き後、長く続いた内乱もアウグストゥスによって収められ、市民は平和を享受するとともに快適な人生を過ごしていました。当時のローマは文化的にも経済的にも地中海世界で唯一の超大国でした。
しかし、平和で快適な生活によって人生の楽しみ方に多様性が生まれた一方で、未婚化とそれに伴う少子化が徐々に進行していたのです。
こうした問題は、時代を問わず先進国に共通する現象なのかもしれません。

そんな中、紀元前18年に「ユリウス正式婚姻法」が制定されました。アウグストゥスは少子化の進展は帝国の発展にとって無視できない問題であると認識し、深刻化する前に対策を打ったのです。塩野七生著の「ローマ人の物語− パクス・ロマーナ 」から主な内容を要約します。

・ 子がない独身女性は、50歳を超えるといかなる相続権も認められない。
・ 裕福な独身女性は、結婚するまで男にはなかった直接税を収め続けなければならない。
・ 結婚し、第一子が誕生することで女の相続権が認められ納税の義務は解消される。
・ 公職への登用は婚姻の有無、子供数の多寡が考慮される。
・ 三人の子供を生んだ女は、家父長権から解放され経済上でも男と同等の権利を持つ。

この法の制定によって、独身者や子を持たない者は社会面、税制面、そしてキャリア面でも不利になりました。とくに女性に厳しい内容となっていますが実際に子を産むのが女性だからということもあったのでしょう。また、当時のギリシャ・ローマ社会は完全な男優位社会でした。そんな時代にあって、子供を3人生んだ女性に経済上では完全に男と同等の権利を与えたというのはやはり画期的な政策だったと思います。

この「少子化対策」はこのあと300年続きます。一つの社会政策がこれだけ長期にわたって続くというのは尋常ではありません。たとえると、江戸幕府の8代将軍吉宗が打ち出した「倹約令」が今の日本でも生き残っているようなものです。
ローマはこのあと西暦96年から180年かけて国家の絶頂を迎え(五賢帝の時代)、西暦476年に滅亡するまで生き長らえることができましたが、その要因の一つにこの少子化対策があったのは間違いありません。

現代の日本を含めた先進国はアウグストゥス当時のローマよりも深刻な少子化に悩まされています。ローマから二千年の歴史を経てもまた繰り返す少子化という大問題に唯一絶対の解決策は存在しないのだと思います。また、時代と共に人々の婚姻や子供に対する意識、そして男女観が大きく変わったため、当時の政策をそのまま実行することはできません。ですが、過去の事例に学び現在に生かす方策を考えることは無駄ではないでしょう。

最後に、ローマ人の物語の著者の塩野七生氏が2005年の元旦に日経新聞に掲載した提言を引用します。  パクスロマーナと呼ばれる平和な時代になると、特に指導者層がだんだん子供をつくらなくなる。・・・少子化を懸念した初代皇帝アウグストゥスは未婚の女性にいわば『独身税』を課したり、能力が同じなら、子供が多い男性を優先的に公職に採用したりして結婚と出産を奨励した。まだ、少子化がそれほど深刻でなかったにもかかわらず手をうったのです。
 結果的にこの制度は300年近く続き、抑止力として相当な成果をあげた。...少子化問題に本気で取り組むなら、子供を持つ家庭に徹底的な経済支援をすべきだ。税金の控除のような中途半端なものでは駄目。子供が4人いれば、手当だけで食べていけるぐらいの徹底的な援助をすることです。
 そしてアウグストゥスにならって、キャリア面でも子持ちの人が得をする制度をつくる。子育て家庭に手厚い経済的援助をしている欧州でも、職場での優遇策まではやっていないでしょう。日本はまもなく総人口が減り始める事態に立ち至っているのだから、先べんをつければいい。

出典
http://stockkabusiki.blog90.fc2.com/blog-entry-869.html

コメント(1)

奴隷制が基本に存在するローマと現代の日本は簡単に比較対象ができるものではありません。しかし、軍事大国を目指す自民党、民主党などの大政党を説得するには、軍事大国ローマの事例も役に立つかなと思い、掲載しました。皆様はどのようにお感じになりますか?

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