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小俣現代美術(OmataModernArt)コミュの(パフォーマンス)おしっこパフォーマー

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 久しぶりに、町を歩いてみた。町の中でぶらぶらと一人で散歩する人は少ない。大概は、誰かと一緒だったり、狼の末裔を紐で繋いでいたりする。
 よく見ていると、今の狼の末裔たちは、お行儀がよろしい。むやみやたらに、電柱状のものにおしっこをかけているものは少ない。
 人間たちと共存するうちに、「おしっこはトイレでする」という人間界のマナーが、狼の世界にも浸透したのかもしれない。
 かたや、人間はといえば、すすんで狼の世界の伝統を自らに導入していこうとする人たちもいるようだ。古くは、ネイティウ゛アメリカンや、古代の人類が、狼(犬族)の霊力にあやかろうと、狼の毛皮を被ったり、白い狼の末裔を土中に埋めて首を切ることで一族の繁栄を約束させる儀式を行ったという話が有名である。
 しかし、最近になって、一部の人類が新しい霊力の導入に力を入れていることを知った。
 それは、狼の末裔の結界を築く能力を身につけることである。
 つまり、マーキングである。
 
 私は、足利市内で、2度ほど私の車にマーキングを行われたことがある。
 その人物は、私の良く知る人なのであるが、なぜか、他にはない素晴らしい「おしっこパフォーマンス」を行っているのに、一度もDMを送ってくることも、一般公開もおこなっていないのである。
 おそらく、彼の本業のパフォーマンスは、時に優しく、そして激しく、彼自身が制作した“organ”(楽器)を弄ぶことであり、彼自身の本当の“organ”(性器)を弄んで、黄色か白の絵の具を他人の自動車にほとばしらせて描く絵画ではないらしい。
 そうでもなければ、一定数以上の作品が、まだ完成していないので、発表を控えているに違いない。DMも作らず、一生懸命、暗がりで頑張って、発表の機会を狙っている彼の姿に、私はつくづく、「作家とはこうあるべき」という姿勢を感じ取り、いたく感銘を覚える。
 私以外には女性の車にかけたというパフォーマンスは、人間の原始的(プリミティブ)な営みをコンセプトにした、大変素晴らしいパフォーマンスと作品だったと、高い評価をしている。
 そうであるにもかかわらず、写真も動画も記録という記録が残されていない。
 いや、単なる嫌がらせと勘違いさせて、すぐに作品を消去させてしまう気持ちを相手に起こさせる計算の高さは、まさに作家としての経験の深さを感じさせないだろうか。
 人間の感情を逆撫ですることで、あたかもランドアートのごとき、消滅の美も表現しているのだろう。
 こんな素晴らしいパフォーマンスを知らなかったのが、悔やまれる。

 今度、お会いする機会があったら、「会場を準備するので、公開して欲しい」とお願いしたいと思っている。彼が粗末な“organ”を披露するのが、嫌ではなければ。

(もし、記録をお持ちの方がいらっしゃいましたら、アップロードをお願いいたします。)

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