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東北大震災:PTSD&ストレス管理コミュのPTSDについて正しい認識を。

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臨床心理士のペイブホークと申します。以下の内容を日記に書いたので転記します。参考資料としてご利用くださいm(__)m

PTSDに関しても風評や誤った情報が出回っているようなので一応は専門職の端くれとして自分の知る限りの専門知識をここに掲載しておこうと思う。

そもそも誤解なのは、PTSD(心的外傷後ストレス障害)は災害を受けてから数時間や数日で出てくることはない。

誰もが経験する災害直後の混乱状態は「急性ストレス障害」とされ、やはりフラッシュバック(恐怖体験の記憶が突然蘇ること)や感情の鈍磨(喜怒哀楽が不明確になること)といった症状が現れるが、それがPTSDとはならない。PTSDと診断がつくのは被災後2週間が経過しても急性ストレス障害の症状が改善しなかったり、悪化した場合である。

急性ストレス障害はほとんどの被災者が陥る一過性の精神障害(危機状態)だが、大抵の場合は2週間程度で治まる。

これは時間が重要なのではなく、被災後の生活に一通り慣れて、事態を冷静に見つめることができるようになるのにおおよそ2週間かかるという意味合いである。ほとんどの人はここで次第に日常生活に戻り、災害の記憶はだんだん過去の出来事の一つとして薄まってゆく。

ところが2週間が経過してもまだ被災の瞬間の記憶を引きずったままその世界から抜け出せない人がおり、それがPTSDの根幹である。言わばその当時のまま精神の時計が止まっている状態だ。

物理的な生活や周囲の環境は落ち着いて元に戻りつつあっても精神だけが被災当時のまま取り残されているので、日常生活の随所でその記憶に侵襲される。

治療はかなり専門的なカウンセリング機関で受けることが望ましいが、引きずっている恐怖の記憶と現在の日常を切り離し、必要以上に侵襲されないように折り合いをつけてゆくことが基本である。


一部でPTSDの症状を出にくくする薬というのが出回っているそうだが、現在のところそのような薬で効果が実証されているものはない。

※フルオキセチンもしくはパロキセチン系の薬物が使われる場合があるが、これらはSSRIというセロトニンの再取り込みを抑えることによってうつの症状を改善するもので、PTSDの治療薬ではない。

PTSDは非常にその人の精神によって予後が異なるので一慨に効果がないとも言えないが、高度に精神的な問題であるだけに新興宗教への入り口となる危険性がある。

PTSDの人はアルコールの過剰摂取などの嗜癖行動に走りやすくなるが、新興宗教にのめり込むことも結局これと大きな違いはなく、根本的に止まったままの世界から抜け出すことにはつながらない。

以下http://www.mhlw.go.jp/kokoro/disease/ptsd.htmlより転記

>「PTSD」とは

・PTSDは、とても怖い思いをした記憶がこころの傷となり、 そのことが何度も思い出されて、恐怖を感じ続ける病気です
このページを訪れたあなたは、過去にとても怖い思いをした経験があるのではないでしょうか。PTSDとは、命の危険を感じたり、自分ではどうしようもない圧倒的な強い力に支配されたりといった、強い恐怖感を伴う経験をした人に起きやすい症状です。その怖かった経験の記憶がこころの傷(トラウマ)として残り、さまざまな症状を引き起こしてしまうのです。

・人によって、怖い経験は異なります
どんな経験がPTSDの原因になるかは人によって違いますが、大地震などの天災、火事・交通事故などの偶発的な事故、殺人未遂や強盗およびレイプなどの犯罪被害、また、子供の頃の虐待などがPTSDのよくある原因として知られています。
また、直接脅威を受けたのでなくても、殺人や事故の現場を目撃しただけでPTSDになることもあります。

・こころの弱い人がPTSDになるわけではありません
しかし、このような経験をした人が全員PTSDになるわけではありません。同じ事故にあっても、PTSDになる人とならない人がいます。
では、PTSDになる人はこころの弱い人なのでしょうか?実際にはそんなことはなく、屈強な男性がPTSDに悩まされている例もたくさんあります。どんな人がPTSDになりやすいのかはわかっていません。PTSDは、誰がなるかわからない障害です。言いかえれば、誰にでもその可能性があるのです。

いつまでもこころの傷を克服できないからといって、自分を責めないでください。とても怖い思いをしたあなたにとって、PTSDは自然の反応ともいえるのです。

・その症状がPTSDだと気がつかないこともあります
生命の危機に直面するほどの体験をしていても、今悩まされている症状とその体験を結びつけることができないこともあります。
原因がわからないまま、こころの不安定な症状が続くと、原因がわかっている時以上に本人も周りの人もつらく、疲れてしまいます。それが過去の体験に関係していると気づくことができれば、それは回復への第一歩となります。

・「PTSDかもしれない」と思ったら、どこに行けばいい?
その体験が犯罪被害の場合は、犯罪被害者の会や支援組織など、多くの相談窓口が用意されています。
地震などの大きな天災の時は、救護チームの中にカウンセラーが派遣されることもありますので、救援スタッフに尋ねることも一つの手段です。 その他、地元の精神保健福祉センターや、精神科や心療内科など、PTSDに知識のある専門医やカウンセラーのいる施設もあります。 とはいっても、性的被害や家庭内の虐待などは人に相談しにくく、特に女性や子供など立場の弱い人の中には誰にも相談できずひとりで悩み、がまんしている人が少なくありません。

※ご質問、ご意見等ありましたら可能な限りお答えしますので、書き込みをお願いします。

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