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福岡でマンガを読むコミュの伊藤潤二「憂国のラスプーチン」

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この作品は、原作・佐藤優、脚本・長崎尚志、作画・伊藤潤二と、
三人の名前がクレジットされている、珍しいマンガです。
こういう場合、誰の作品として紹介すればいいのかわかりませんが、
僕にとっては、伊藤潤二が絵を描いているということが最重要です。

ちなみに、原作の佐藤優さんは、
このマンガの主人公、憂木衛のモデルであり、
元外務省の分析官で、鈴木宗男事件の時に起訴され、
執行猶予付きの有罪判決を受けた人です。

脚本の長崎尚志さんは、元小学館の編集者で、
浦沢直樹さんと組んでの仕事が多かったという、
ヒットメーカーだそうです。

そして作画の伊藤潤二さんは、
「ネムキ 眠れぬ夜の奇妙な話」などの、
ホラー系の雑誌で活躍していた漫画家で、
その、あまりにもオリジナリティーのあり過ぎる世界観と、
細密で美しい絵が評価されて、
小学館のビッグコミックスピリッツで連載を持つようになり、
「うずまき」「ギョ」などの作品で、
メジャー誌の読者をも魅了した、実力派の漫画家です。

内容は、鈴木宗男を失脚させようと目論む「誰か」が、
検察を動かし、検察が事件のシナリオを作って、
鈴木宗男の外堀を埋め、逮捕して有罪にする過程で、
その外堀のひとつとして逮捕された佐藤優の、
検察との戦いが描かれています。
現時点では起訴されるところから取り調べの様子までが描かれており、
そしておそらく今後は裁判の様子も描かれるのでしょう。

僕にとって鈴木宗男というのは、
初めて名前を聞いた時点ですでに「悪い人」として報道されていたので、
そういう先入観というか、とにかく、「悪い人」として名前も顔も覚えたので、
未だにそんなにいいイメージはありません。

何の事情も知らない僕がこんな「判断」をするくらいですから、
これが検察によるマスコミを利用した「謀略」だったのだとしたら、
それは「大成功」しているわけで、もしこれが嘘なのだとしたら、
鈴木宗男にとっては大変迷惑なことですよね。
というか、「迷惑」なんていうなまやさしいものではないと思います。

たしかに松山千春みたいな人が、
タレント生命を賭けて鈴木宗男を弁護する姿なんかを見て、
これは単なる利害の問題を越えているんじやないか、
もしかしたら鈴木宗男ってそんなに悪い人じゃないのかも・・・
と思ったりもしましたが、かといって、
わざわざ色々なことを調べてまで、
鈴木宗男がシロかクロかを知りたいとも思いませんでした。

つまり僕にとっての鈴木宗男とは、
さほど興味のない人で、
なんとなく「悪いことをした人のようだ」という程度の認識で、
顔なんかを見ても、人は良いかもしれないけど、
それほど好感のもてる人ではないな、といったところです。

政治家という職業から考えて、
鈴木宗男がまったくの無罪ということはないと思いますが、
国会で「疑惑の総合商社」と
つるしあげられなければならないほどの
大罪を犯した人ではないかもしれないとは思います。

検察が色々インチキな取り調べとかをしているようだ、
ということは昔から言われてきたことですが、
村木厚子さんの事件によって、それが事実だったことが明るみに出て、
それならば鈴木宗男の事件だって、そうだったのかもしれない、
と思うのはごく自然なことだと思います。

そして、その、検察や外務省のような「伏魔殿」を描くにあたって、
作画に伊藤潤二を抜擢したというのは、
さすがにヒットメーカー長崎尚志のセンスは冴えていると思いました。

いかに検察というものがインチキなものか、
そして、外務省などの官僚が、
どのくらいどうしようもない人たちなのかを知るには、
とてもいいマンガです。

本当は伊藤潤二のことは、
本来のホラーマンガで紹介したかったのですが、
むしろこんなマンガを描くことのほうが特殊なことなので、
これはこれでいい機会だったと思います。

コメント(2)

村木さん事件の後なら

宗男事件も検察が無茶をやったと言われても不思議じゃないですね。

当時は思いもしませんでしたが・・

とても興味が湧きました。読んでみようと思います。
コメントありがとうございます。

機会があったら読んでみてください。

できれば他の伊藤潤二の作品も・・・・

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