沖縄ももじゃら大学コミュの～古（いにしえ）の日本文化が残る沖縄～

沖縄に残る日本の古語

１．休息万命

民話「くしゃみとクスクェー」の「クスクエェー」。
原形は、仏教用語「休息万命（くそくまんみょう）」

沖縄の古辞書混効験集
　「くそくはい」：童子のはなひる時まじなふ詞

⇒「徒然草47段」　くさめくさめ
　くしゃみの語源は、「くさめ」
　くしゃみをすると、鼻から魂が抜ける　⇒　呪文

２．かなさんどー

忘んなよーや　忘んなよ
我ね思とんどーかなさんど

⇒　「かなさんどー」：愛してます、愛しいです。
⇒　古語　「かなし」：かわいい。いとしい。（現代語と異なる）

３．チャービラサイ

チャービラサイ　「ごめんください」

⇒「チャービラ」：来侍ら（きはべら）　チム「肝」　トゥチ「時」[ki]⇒[chi]
　　　　　　　　　　　「侍り」：　あり　の謙譲語　お控え申し上げる
　　　　　　　　　　　　　　　　　あり　の丁寧語　おります。あります。
　　　　　　　　　　　　　　　　平安時代のへりくだり丁重言葉。

チャービラサイ　⇒　来てある　のへりくだり丁重表現

４．イミソーレー

イミソーレー　「おはいりください」

⇒「イミソーレー」：入り召し御座（おわ）れ
　　　「イ」：入る　＋　「ミソーレー」：召し御座れ
　　　（動詞＋ソーレー）動詞に付く謙譲語
　　　「書チミソーレー」・「読ンミソーレー」・「立チミソーレー」

琉球方言は、日本祖語から枝分かれした兄弟のような存在。
３世紀から６世紀頃、稲作文化が広がった時代に、沖縄にも原日本語から分かれた言語が琉球列
島全体に広がったと考えられている。

沖縄の方言は中国からきているもの？と思っていたのですが、
紐とくと、実は日本の古語からの派生が多い事に驚かされました。