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In Step with DHコミュの歯科最新情報(2012年)

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恩師である安田先生から,毎日のように歯科最新情報が送られてきます.
安田先生も選別されての情報提供ですが,
管理人は,さらに興味のある記事のみアップすることにします

ここにアップしておくことで,情報を共有化できたらと思います.

2012年も続きます手(チョキ)

コメント(12)

【歯科インプラント 「続く痛み」相談増加】2012.1.10 07:24 産経新聞

欠損した歯に土台(人工歯根)を埋め込み、人工の歯を作るインプラント治療(自由診療)で、痛みや腫れが続くなど、健康被害を訴える相談が増えている。

国民生活センターによると、歯科インプラント治療の健康被害に関する相談は、昨年11月までの5年間で343件。平成18年は38件だったが、22年には82件。痛みや腫れ、人工歯根の破損、化膿(かのう)や炎症などを訴える人が多く、症状が続いた期間が分かっている204件のうち、4割以上が1年以上と答えた。

岡山県に住む60代の女性は、1本13万円と比較的安価な医院をインターネットで見つけ、5本の歯をインプラントにした。しかし、治療後の痛みが取れず、他の病院で診察を受けたところ、5本のうち2本と別の歯1本を抜いてやり直すことになったという。

同センターは「医療機関や歯科医師によって、治療水準に差がある恐れがある」と分析している。また、インターネットやチラシに不適切な広告があるとして、消費者に注意を呼びかけるとともに、関係機関に対し、十分な情報提供や治療のガイドラインを定めるよう要望している。
【インプラント不具合 各地で訴え】1月18日 5時37分 NHK

あごの骨に金属を埋め込んで人工の歯を取り付ける「インプラント治療」について、治療後に不具合を訴えて、歯学部のある大学病院などに診療に来た患者がこの2年半で全国で2700人以上に上っていることがNHKが行ったアンケート調査で分かりました。

インプラント治療は、「入れ歯などよりも強くかめて自分の歯に近い感覚を持てる」として普及が進んでいますが、歯科医師の技術が不十分なことなどから治療後、しびれや痛みが残ったり、炎症が起きたりするトラブルがあとを絶ちません。
NHKは先月、全国の歯学部のある大学病院などにアンケート調査を行い、38施設のうち76%に当たる29施設から回答がありました。その結果、治療後に不具合を訴えて大学の医療機関を訪れた患者は、この2年半で2762人に上っていることが分かりました。
このうち、神経を傷つけたなどの重症事例は合わせて406件に上り、年度別では昨年度が156件で前の年度137件より14パーセント増えました。トラブルの要因として医療機関側の課題は何か、複数回答で尋ねたところ、
▽事前説明など患者とのコミュニケーション不足が97%と最も多く、
▽歯科医師の技術・知識不足が86%、
▽治療が難しい患者への無理な治療が76%となりました。

この結果について、インプラント治療に関する国の研究班の班長で、広島大学歯学部の栗原英見教授は「正確な情報が患者に提供されていないことと事前の検査が十分行われていないことが問題だ。研究班として、より安全に治療を行うためのルールを作りたい」と話しています。
【虫歯菌で大腸炎リスク4倍 難病治療に期待、大阪大】
共同通信社 3月27日(火) 配信


虫歯の原因となる「ミュータンス菌」の一種に感染すると、腹痛や腸内出血などを繰り返す難病の潰瘍性大腸炎となるリスクが4倍以上になることを、大阪大や横浜市立大、浜松医科大などのチームが突き止め、26日付の英科学誌サイエンティフィック・リポーツ電子版に発表した。

潰瘍性大腸炎の原因は、体内の免疫異常などとされるが、はっきりしていない。大阪大の和田孝一郎(わだ・こういちろう)准教授は「原因の一つが分かったので治療法の開発につながるかもしれない。一部の患者では口を清潔に保てば症状が改善する可能性もある」としている。

チームは「コラーゲン結合タンパク質」を持つなどする特定のタイプのミュータンス菌を、薬剤で軽度の腸炎を発症させたマウスに注射した。すると腸炎が悪化し、注射しない場合の生存率が約7割なのに対し、注射すると約2割に減った。
 注射したマウスを調べると、肝臓に菌が取り込まれ炎症に関連する物質が作られていた。免疫異常の引き金とみられる。

潰瘍性大腸炎患者98人の調査では56人がミュータンス菌に感染。うち約14%が特定タイプで、発症リスクは健康な人の4・55倍になった。
 この菌をマウスの口から与えても影響しないが、比較的少量でも血中に入ると腸炎が悪化し、生存率が下がった。歯磨きでできる小さな傷にも注意が必要という。

※潰瘍性大腸炎
出血性の下痢や腹痛などを繰り返す炎症性疾患。難病情報センターによると、国内に11万人以上の患者がおり、毎年8千人ずつ増えている。腸内細菌や免疫の異常、食生活の変化などとの関連が指摘されている。ステロイド剤などの薬剤で炎症を抑える治療が主。重症の場合は大腸の全摘出などの手術が必要になることもある。
【歯科のX線検査、脳腫瘍の発症に関係か】米研究
2012.04.11 Wed posted at: 17:47 JST

(CNN)歯科医でX線検査を受けたことがある人は、そうでない人に比べて髄膜腫と呼ばれる脳腫瘍を発症する確率が高いとする調査結果が医学誌に発表された。因果関係は裏付けられていないが、歯科のX線検査をめぐってはこれまでに、甲状腺がんとの関係を示唆した研究もある。

米エール大学公衆衛生校の研究チームは、髄膜腫で手術が必要になった20〜79歳の患者1433人(平均年齢57歳)について、髄膜腫にかかっていない1350人のデータと比較した。

その結果、上下の歯を噛み合わせた状態でX線撮影する咬翼(こうよく)法と呼ばれる検査を年に1回以上の頻度で受けていた人が髄膜腫を発症する確率は、年齢によって1.4〜1.9倍の高さになることが分かった。

さらに、顏の周りを1周してすべての歯を1枚の画像に写し出すパノレックスと呼ばれる検査を10歳になるまでに受けた人の場合、髄膜腫を発症する確率は4.9倍になるという結果が出た。

ただし今回の調査対象者は米国の特定地域に住む白人が大半を占めることから、研究チームでは今後、別の層も対象としたフォローアップ調査を予定している。

この調査結果について脳神経外科の専門医キース・ブラック氏は、たとえ必要がない場合でも、歯科医は年1回の定期検診でX線検査を勧めることが多いと指摘。歯科医はX線と腫瘍との関係に関する研究にもっと注意を払い、患者は今後の検査を受ける際にこうした研究結果を念頭に置くことが大切だと話している。

一方、米歯科医師会はこの調査について、X線検査を受けた経験について患者の不確かな記憶に頼っており、信頼できない可能性があるとの談話を出した。
2012年4月23日 12時0分 更新 Medical Tribune

【歯周病と心臓病の関連に確証なし】米学会が声明
専門家委員会が500論文を精査

多くのエビデンス(根拠となる研究結果)が報告され,医療者の間では常識化しつつある歯周病と心筋梗塞などの心血管疾患(心臓や血管など循環器の病気)との関連。ところが、米国心臓協会(AHA)は4月18日、両者の関連を否定する声明を同学会の機関誌「Circulation」(電子版)に発表した。声明によると,専門家委員会が500件の論文を精査した結果,歯周病が心血管疾患を引き起こしたり、発症リスクを上昇させたりする確固たる証拠は見いだせなかったという。また,AHAでは同日付で別のプレスリリースを発表し,歯周病の原因としてあるタンパク質が関与している可能性について,関連合同学会での報告を紹介している。
http://circ.ahajournals.org/content/early/2012/04/18/CIR.0b013e31825719f3.abstract


“事実をゆがめた情報発信”に懸念
歯周病と心血管疾患との関連については,歯周病の治療により血管機能の改善が認められたとする米医学誌「New England Journal of Medicine」(2007; 356: 911-920)に掲載された論文を含め,数多くの研究成果が報告されている。 これについては,すでに医療者の間では“常識”として受け入れられており,日本歯周病学会発行の「歯周病の検査・診断・治療計画の指針」でも歯周病と関連する全身疾患の1つに心血管疾患が挙げられている。また、同学会公式サイト内にあるコーナー「歯周病Q&A」でも、歯周病と関連する病気として呼吸器系疾患や糖尿病などとともに心疾患(心臓病)が並べられている。

AHAは今回、心臓病や感染症の専門医、歯科医による専門家委員会を設置し,歯周病と心血管疾患との関連について,これまで発表された関連論文500件を評価。その結果,歯周病と心血管疾患との関連を指摘する研究はあったものの,歯周病が心血管疾患の危険因子または発症リスクを上昇させる原因と断定できる確証は見いだせなかったと結論付けた。

声明の執筆を担当した米カロライナズ医療センターのPeter Lockhart氏は「大半の論文では両者の関連について矛盾があり,関連を検討するには大規模かつ長期的な研究が不可欠」と主張。「一部の医療者により,歯周病が心筋梗塞の直接的な要因であるなどと事実をゆがめた情報発信がなされており,医療現場では混乱が生じている」と懸念をあらわにした。

「CD36」が歯周病の原因か
またAHAは、同日付で歯周病について別のプレスリリースを発表している。それによると,AHAの関連合同学会で報告されたマウス実験で,「CD36」という血液細胞内の特異タンパク質が血管狭窄(きょうさく)を引き起こし,歯周病を発症させる可能性が確認されたという。
 
通常のマウスと遺伝的にCD36を生成できなくしたマウスに高脂肪食を与えたところ、前者では歯周病を発症し、口の中の血管内に血管狭窄の原因となるプラーク(脂質などの塊)の蓄積が認められたが,後者では歯周病を発症せず,新たなプラークの発現も確認されなかったという。
【"治る虫歯"の診断基準 】 (2012年06月07日 NHK生活情報ブログ)

高血圧の人がなぜ薬で血圧を下げるか、ご存じですか? そう、高血圧は血管に負担をかけ心臓病や脳卒中など命に関わる生活習慣病の引き金になるので、そうならないために「入り口の段階」で治療しておこうというものですよね。

では、虫歯も“歯に穴が開く前に”わかったら・・・。実はそんなことが世界の歯科医療では主流になっていて、日本も追いかけようとしている、というお話です。


取材に訪れたのは、千葉県八千代市の歯科医院です。この歯科医院、一風変わった虫歯の診断基準を使っています。


これまで、虫歯は学校で検診の時に使う診断基準として、虫歯を指すCと数字を組み合わせて、
 C0(虫歯になりそう)
 C1(表面に穴が開いた)
 C2(虫歯が中まで到達)
 C3(虫歯が歯の神経まで到達)
 C4(虫歯で歯が崩壊)
となっていました。

しかし、この歯科医院は違います。


まず、歯をきれいに磨いた上で、空気を吹き付けます。その上で、歯の表面に異常がないか7段階で診断します。
 コード0(健康な歯)
 コード1(空気で乾燥させると表面が白濁する)
 コード2(目で見て白濁している)
 コード3(穴が開いている)
 コード4(歯の内部にも虫歯の陰がある)
 コード5(歯の奥まで穴が開いている)
 コード6(コード5が更に拡大)

注目されるのはコード1とコード2です。


歯に穴が開く前の初期の虫歯を診断し、この時点で治療を開始します。実はこの段階だと、表面のエナメル質が修復される「再石灰化」によって健全な歯に戻すことができるのです。

今の診断基準はどういう状態を「初期」とするかがあいまいで、ほとんどの場合、歯に穴が開いてから治療を始め、ドリルで周辺を削り、樹脂や金属の詰め物をしています。新しい基準は、「虫歯が治る段階で発見し治療してしまおう」という、歯科医療の大転換なのです。

この医院の杉山精一歯科医師によると、虫歯で歯を失っていく典型的なパターンは、以下の通りです。
(1)10代に虫歯で詰めものをする
(2)20代で詰めものの周辺が虫歯になり、神経を抜く
(3)30代で再発
(4)40代、50代でどうにもならなくなり、歯を抜く。
思い当たりませんか?
私にも(3)の段階が1本あります。


特に10代から20代前半は永久歯が生えたばかりで虫歯になりやすく白濁する傾向が顕著にあらわれるということで、若い段階で予防することがきわめて重要なのだそうです。

では初期の虫歯の治療は、というと、▼フッ化物の塗布、▼歯磨きの励行、▼食習慣の改善で、再石灰化が促され、半年程度で元の健康な歯に戻っていくケースが多いそうです。実際私が取材した10代の女の子は、4か月後にはコード1が健康な歯に、コード2はコード1になっていました。


虫歯の予防などを専門とする日本口腔衛生学会によりますと、国際的にはこうした診断基準が主流になりつつあるそうで、学会としても今の基準を変更して、虫歯の初期の症状をより明確に定義する方向で検討を始めたということです。


削って詰める時代から、早期に診断し健康な状態に戻す時代へ。こうした予防的な歯科医療に取り組む歯科医院は、徐々に広がっているそうで、私も子どもにはこうした治療を受けさせたいと思います。

(参考)
新基準=ICDAS。
新基準を導入している学会=「日本ヘルスケア歯科学会」。


ちなみに,当歯科診療所でもICDAの方針を取り上げています.
豊島歯科医師がガイドラインの策定に関わっています(東京医科歯科大学研究).
【歯垢の長期にわたる付着、がんで早期に死亡するリスク上昇か】

6月12日(ブルームバーグ):歯垢が付着した状態が長期にわたって継続すると、がんで早期に死亡するリスクが高まる可能性があるとの研究報告が、英医学誌BMJオープンに掲載された。

スウェーデンで実施された24年間にわたる追跡調査によると、被験者のうち、がんで死亡した35人の歯垢の付着水準は他の1365人と比較して高かった。カロリンスカ研究所(ストックホルム)のバージッタ・スーダー名誉教授(予防歯科)が中心となってまとめた研究報告によると、人口統計データでは女性は13年、男性は8.5年長く生存できる可能性が高かったため、これらの患者の死亡は早過ぎると考えられる。

歯垢は細菌でできており歯の表面を覆っている。虫歯や歯肉炎の原因になるとみられている。研究者らはこの調査について、歯垢とがんの関連性が観測されたにすぎないとした上で、歯垢の毒素が血液中に侵入し「潜在的な全身作用の結果」、体内の他の部分に広がる可能性があると指摘した。

研究報告は「歯の表面や歯肉ポケットの細菌負荷が長期間にわたって高い場合、発がん作用の一因となる可能性があるのは確かだ」と説明。「ただ、観測された関連性について因果関係を示す何らかの要素があるかどうかを判断するにはさらなる研究が必要であることは明白だ」としている。

記事に関する記者への問い合わせ先:London Makiko Kitamura mkitamura1@bloomberg.net
【野田首相の前後援会長が社会保障費21億円を不正請求】2012.07.25 18:00

野田佳彦首相の後援会長だった寒竹(かんたけ)郁夫氏が実質的なオーナーである医療グループ「DSヘルスケアグループ」(以下、DSグループ)が社会保障費を不正に請求していることが、週刊文春の取材でわかった。

寒竹氏は訪問歯科診療をサポートする「デンタルサポート株式会社」(DS社)の社長であり、DS社は医療法人郁栄会など12の医療法人とともにDSグループを構成している。

元DS社幹部など複数の証言によると、3年前、DSグループ内で不正請求額の試算を行ったところ、年間21億円にのぼったという。証言によれば、訪問歯科診療の保険点数は診療時間が20分を超えるか否かで大きな差が出るが、同グループ内では実際には20分を超えていなくても、超えたことにして高い点数を不正請求するケースが横行しているという。

2008年には大阪府警が、診療時間を偽り、約20万円を不正に請求した詐欺容疑でクリニックの実質経営者と勤務医を逮捕している。今回のDS社の場合も今後刑事事件に発展する可能性がある。

DS社の社長である寒竹氏は、野田首相と船橋高校の同級生で、1999年から2009年まで「野田よしひこ後援会」の会長を務めており、政治資金収支報告書によれば、これまで905万円を野田氏に献金している。また、野田氏は首相就任後、寒竹氏を天皇、皇后両陛下主催の秋の園遊会に首相枠で推薦し、寒竹氏は出席している。

また、野田氏が衆院選に落選した1996年以降、野田事務所の複数の秘書が当時、寒竹氏が理事長を務めていた郁栄会に籍を置いていたことも明らかになった。その中には、現在、首相秘書官を務める河井淳一氏、現政策秘書の竹口由利人氏も含まれている。

寒竹氏は週刊文春の取材に次のように回答した。
「ドクターが患者に麻酔を打って効くまでの10分間をずっとその人の前で待っていることはない。その間に他の患者さんを診れば、1時間に5、6人は診られる。素人はこのカラクリがわからないから、20分だと大騒ぎする。法律が間違っている。不正はない」

また野田氏が浪人中、秘書たちを、郁栄会で雇っていた件については、
「接点はありました。その話をすると、総理に迷惑がかかるので、ノーコメントですが、あったとしても月々5万、10万の世界です。河井や、あと何人かいました。竹口とか」

訪問歯科診療を所管する厚労省は次のように回答した。
「同時に患者さんを診る、という状況は想定していません。別々です。訪問診療の場合、患者のリスクは、外来の患者に比べて高く、手間隙もかかるため、診療点数を高くしている。あくまでもつきっきりできちんと診療をやっていただく。その結果として20分あったのか、なかったのか、ということです」(保険局医療課)

野田事務所は河井秘書官が対応したが、「昔の話が多く、締切までに回答するのは難しい」とのことだった。

前後援会長に社会保障に関する疑惑が浮上したことで、税と社会保障の一体改革に政治生命を懸ける野田首相が、参議院での関連法案の審議で厳しい追及を受けるのは必至だ。

文「週刊文春」編集部
2012年8月6日

【 〜最新の大規模疫学調査 厚生労働省「歯科疾患実態調査」 からみる国民のお口の実情〜】

歯の長寿化が進む一方、歯周病などの口腔トラブルが増加傾向に
日本人の歯周病、なぜ減らない

〜歯みがきだけでなく口内細菌を意識したケアが重要〜
慶應義塾大学 医学部歯科・口腔外科教室 教授 中川種昭先生が解説!
ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 コンシューマー カンパニー(本社:東京都千代田区、代表取締役 プレジデント:柴田 透)では、2012年6月、厚生労働省が6年ぶりに発表した「平成23年歯科疾患実態調査*1」の結果に基づき、日本人の口腔状態の最新事情を考察するため、慶應義塾大学 医学部歯科・口腔外科教室 教授 中川種昭先生に本調査について解説をしていただきました。
厚生労働省の調査では、80歳以上で自分の歯を20本以上持つ日本人が増加し、残存歯数も増えたことで、日本人の歯の長寿化が進んでいる状況にあることがわかりました。しかし、特に高齢者層においては歯周病の割合も増加しており、残存歯数が増加したことによる口腔トラブルも増加傾向にあることが明らかになりました。

「平成23年 歯科疾患実態調査」の主な結果概要は以下の通りです。

1. 8020運動*2の達成率が初の30%超え、80歳での1人平均残存歯数も13.9本と前回調査より増加。

2. 一方、中〜高齢者の間で歯周病などの口腔トラブルを抱えている割合が上昇。
3. ブラッシングによる日常ケアが定着し、毎日の歯みがき回数は依然増加傾向。
上記結果について、中川先生は臨床現場でのご経験も踏まえ、以下のようにコメントされています。

【中川先生解説TOPICS】
■ 歯みがき習慣の改善、近代的な歯科医療、インプラント治療の増加により、今後も日本人の残存歯数が増加し、それと同時に歯周病のリスクも高まっていく。歯周病などは、口内細菌が原因となっており、それをコントロールすることが重要。
■ 特に高齢者は、唾液の分泌量減少や口内細菌に対する免疫力低下、ブラッシングが以前より上手にできなくなるなど、様々な歯周病罹患のリスクにさらされている。高齢化の進む日本では、今後しばらくは歯周病は増加傾向を示すと考えられる。

*1 厚生労働省が6年ごとに行っている日本人の歯科疾患に関する調査。2012年に結果の概要発表が行われた本調査では、1歳以上の全4,253人(男1,812人、女2,441人)を対象に調査を実施。
*2 1989年、厚生省(当時)と日本歯科医師会が提唱して開始した「80歳になっても自分の歯を20本以上保とう」という日本人の口腔環境改善運動。
8020運動の達成率が初の30%超え。今後も日本人の残存歯数は増えていくことが予想される。
今回の調査では、80歳で自分の歯を20本以上持つ日本人が初の30%(推計値38.3%)を超えました。40歳以上の全ての年齢層で前回調査(平成17年)から増えており、特に75〜79歳では20ポイント以上と優位な上昇が見られました。また、80歳の1人あたりの平均残存歯数も13.9本と増加しました。

#9の続き

【中川先生コメント】
前回の調査から比べると大変改善された数値となりましたが、安定した噛み合わせが可能な「上歯10本、下歯10本」を基準とすると、今回の80歳での平均残存歯数13.9本が20本により近づいていくことが望ましいです。しかし、歯みがき習慣の改善など口腔ケア意識の高まりや近代的な歯科医療により、今後も日本人の歯の残存数は増えていくと考えられます。そう遠くない未来に、8020の目標値は達成されるでしょう。
ただし、歯の残存数が増えるのに伴い、ますます歯周病が増え、毎日のケアが重要となります。
若年層と高齢者層で歯周病(歯周ポケット4mm以上)の割合が上昇。依然減らない日本人の歯周病。
中等度の歯周病と言われる歯周ポケット4mm以上の人たちは、高齢者層(65〜69歳、75歳以上)及び若年層(20〜24歳)の間で前回調査より増加しました。特に80〜84歳の人たちは、前回調査より9.3ポイントと大幅な上昇が見られました。

【中川先生コメント】
日本人の残っている歯が増えているということは、当然のことながら、歯周病のリスクも高まります。特に高齢者は、唾液の分泌量減少や口内細菌に対する免疫力の低下、さらに、ブラッシングが以前より上手に行えなくなるなど、様々な歯周病罹患のリスクにさらされています。高齢化の進む日本では、今後しばらくは歯周病は増加傾向を示すと考えられます。
また、若年層(20〜24歳)で歯周病が増えたのは、自立して親の関与から離れたことで、歯みがきなどのセルフケアがずさんになってしまっていることが要因として想定されます。
歯みがき回数は依然増加傾向に。歯みがきだけのセルフケアでは不充分。
毎日2回以上歯みがきを行う人が7割以上になりました(1日2回48.3%、3回以上25.2%)。さらに、3回以上磨く人は前回調査時より4.4ポイント増加しました。

【中川先生コメント】
日本人の口腔ケア意識は格段に向上しました。歯みがきを1日に2回〜3回以上行う方が増えているというのも良い傾向だと思います。しかし、1日3回以上歯みがきをする人はまだ25%程度ですから、まだまだ多いとは言えません。さらに、歯周病や虫歯などの口腔トラブルを減少させるには、歯ブラシだけでは充分なケアとは言えません。歯ブラシの届かない歯間部を掃除するデンタルフロスや、口内細菌を殺菌するマウスウォッシュなどを組み合わせることが重要です。そして、歯科の定期検診に加えて、予防意識を持って日常のオーラルケアを行うことが何よりも大切だと考えます。

【日本人がこれからオーラルケアで留意すべきポイント】
■ 歯みがきの回数が増えることも重要ですが、それに加えて、口内を殺菌することが重要です。
■ セルフケアには、歯みがきだけでは落としきれない口内細菌をコントロールするマウスウォッシュや 歯間部の汚れを落とすデンタルフロスなどの併用が大切です。
■ 毎日のセルフケアだけでなく、歯科での定期健診を受けましょう。

■オーラルケアの日米比較
日常のオーラルケアの実施状況を日米で比較すると、ブラッシング回数はほとんど同じなのに対し、フロッシング(歯間部清掃)とマウスウォッシングは、実施率に大きな差があり、日米間で高齢者の残存歯数に明らかな違いが生じています。これは、日常のセルフケアの違いが1つの要因として考えられます。

■ブラッシングで除去できる歯面のバイオフィルム*3は約3割
歯並びが悪い人はもちろんのこと、そうでない人の場合でも、ブラッシングをしても口腔内には6割以上のバイオフィルムが残存しています。ブラッシングでケアできる歯の表面積は、口腔全体の一部に過ぎません。歯面以外の口腔部分(粘膜、舌、咽頭部など)にバイオフィルムが残ってしまうことになります。ブラッシングによる歯面の物理的バイオフィルムコントロールに加えて殺菌力のあるマウスウォッシュを使い、口腔全体を殺菌することが必要です。

【私立歯科大の4割が2年連続定員割れ】…文科省調べ
2012年8月17日(金) 14時28分 リセマム

http://resemom.jp/article/2012/08/17/9320.html

2012年度 各大学歯学部の入学状況および国家試験結果

2012年度 歯学部歯学科入試結果
文部科学省がまとめた2012年度の各大学歯学部の入学状況によると、全国に17校ある私立大学歯学部のうち、4割にあたる7校が2年連続で入学者数が募集人員を下回る定員割れしていることが明らかになった。そのうち6校は3年連続で定員割れしており、定員の2割に満たない大学もあった。

同省では、各大学歯学部の入学状況と国家試験の合格率を集計し、定員割れしたり、国家試験の合格率が思わしくない大学の定員削減計画を行っている。

全国の大学歯学部29校のうち、国公立大学11校はすべて定員割れしていない。私立大学で定員割れしているのは、北海道医療大学(入学定員に対する入学者数:67.5%)、岩手医科大学(61.4%)、奥羽大学(16.7%)、神奈川歯科大学(81.0%)、鶴見大学(65.2%)、愛知学院大学(91.4%)、福岡歯科大学(99.0%)の7校。

定員割れしている大学はすべて国家試験合格率が7割に満たず、厳しい状況が伺える。
【超売り手市場!2013年新卒<歯科衛生士>学生の就職内定率調査結果】
発表:株式会社クオリア・リレーションズ

就職活動に苦戦する学生が多い中、引く手あまたの「歯科衛生士」。2013年卒業予定の四大生の就職活動は終盤戦となりますが、「歯科衛生士学校生」の就職活動状況はどうなっているのか、歯科衛生士学校に、就職内定状況の電話調査を行いました。

歯科業界に特化した求人広告サービスを手掛ける、株式会社クオリア・リレーションズ(所在地:東京都豊島区、代表取締役:中山 豊)は、2013年新卒の歯科衛生士学校生の就職内定率の調査を実施しました。

<調査結果>地域別 歯科衛生士学校生 内定状況

毎年、実質内定率100%を維持している「歯科衛生士学校生」。歯科衛生士学校には例年多くの求人が寄せられ、学生1人あたりの求人数が10倍以上の学校もある。その状況から、衛生士学生は、就職活動を急ぐ必要性を感じておらず、2013年卒業予定の学生の就職活動がようやく秋から始まったところである。3月末の100%内定に向かって段々と内定者が増えていくが、まずは滑り出し状況について調査を行ったところ、例年よりさらに就職活動及び内定時期が後ろ倒しになっていることが明らかになった。

◆関東(全37校中 有効回答34校)
【卒業予定者1,541名中 内定者65名(内定率 4.2%)】
まだ就職内定者はわずか。ちょうど求人情報の収集や見学に動き始めたところで、就職活動自体がこれから本格化する、という学校が大半であった。今後の予定については、年内にほぼ就職が決まるという学校から、年明けがピークという学校、さらには、3月の国家試験後に動く学生がほとんどという学校もあるという結果だった。

◆東海(全18校中 有効回答17校)
【卒業予定者688名中 内定者99名(内定率 14.4%)】
東海地域は関東・関西地域と比べ就職活動の動きが早く、内定者が出始めている学校が大半となり、内定はしていなくても、就職活動自体は始めているという学生がほとんどという結果であった。学校側も、学生自身も、年内めどで内定を取りたいと考えているようである。

◆関西(全19校中 有効回答17校)
【卒業予定者881名中 内定者36名 (内定率 4.1%)】
関西も関東と同じく就職内定者はわずかで、これから就職活動自体が本格化するという学校が大半であった。一部、内定者が多数出ている学校があるが、学校側の指導の影響と考えられる。

<まとめ>
就職活動自体をまだ開始していないという学生も多く、これから本格化していくという時期であるため、内定者は少ない状況であった。例年、就職活動時期が他地域に比べて早めである東海地域においても、活動の遅滞が見られる。四大生の一般的な就職活動と比較すると、ほぼ1年遅れの就活スタートとなり、「就職しようと思えばいつでもできる」という「歯科衛生士」の就職に対する意識の低さが伺える。また、就職活動の時期は、地域や各衛生士学校の就職指導方針に左右されているという傾向も見受けられた。

<調査概要>
調査目的:歯科衛生士募集を行うのに適切な時期を知るため、その就職活動の動きを把握すること
調査対象:歯科衛生士学校74校(関東・関西・東海地域)の就職課等の担当者(有効回答数:68校)
調査期間:2012年10月17日(水)〜2012年10月22日(月)
調査方法:電話調査

<株式会社クオリア・リレーションズについて>
設立:2006年5月18日
本社:東京都豊島区北大塚1-16-6大塚ビル5F
事業内容:歯科業界に特化した求人広告サービス
TEL:03-5907-6810
FAX:03-5907-6815
私ども株式会社クオリア・リレーションズは、人材確保に悩む歯科医院様をお手伝いすべく、歯科業界専門の求人サービス「クオキャリア」を7年前より展開しております。他の求人サービスにない下記のような特長をご支持いただきまして、年間1,000以上の歯科医院にご利用いただいております。
 特長1 日本で唯一“歯科衛生士専門”求人誌を発行
 特長2 学校求人票、WEB、モバイル、求人誌を融合させたクロスメディア戦略

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