詩の休息所コミュの公演感想―「かのかま。」

今は解散した劇団「激団しろっとそん」の芝居「かのかま。」の感想をmixi日記から省略しながら転記します。省略部分は他作品を引き合いに出しての感想部分。正式名称は、「彼女に鎌を下ろすとき」。

日記1つ目。簡易感想です。また感想を書くかもしれません。高校時代の劇のリメイク再演。俺は2日前と今日に観た。１回目と２回目で観た印象はだいぶ違った。１回目の時が(俺が寝不足で)眠かったせいもあったかもしれない。台詞もいくつか聞き逃した。２回目の時は、2日前よりかは眠たくなく、台詞を全て聞けて、かつ話が心の中に全部入ってきたから、個人的に良かった。

友情ENDと未来ENDの、それぞれの劇途中の台詞が少し変わってたと思ったのは、俺の気のせいなのかな？台詞を聞き忘れてたこともあったから俺の勘違いかもしれないけど。具体的には、エリがモエに気持ちを吐露するシーンで、エリが気持ちをはっきり言ってた。それによって、どうしたらいいのかが伝わった。他にも、今はっきり思い出した。１回目の時は"ただいまおかえり"の台詞があったはずだけど、２回目はすり替わっていた。あと２回目は、死神ミルキーが追加されていた。

一人一人の演者が、確実にレベルが上がってる。役柄を掴むのが上手く、それぞれの人の為にその役があったのかというくらい。片方観ただけではテーマがわかりづらい。俺の場合、死神に感情移入してたから。２回観た印象は、裏表のような作品で、優しさと明るさを感じた。

カーテンコール、あったらいいのになあ♪小劇場系でもそこまでの拍手が続くことが増えたらいいのになあ♪俺がこの作品を観て、作者にとっての特別な作品だと感じたのは、おそらくは作者にとっての原点の作品かなと感じたため。眩しすぎるくらいに明るく、観て羨ましく思ったよ。とても青春してる作品。作者にとっては、宝物なんだと思う。観て、とても元気づけられたよ。ありがとう。

日記2つ目。些細なことを。かのかまという単語にぴんとこなかったんですが、最近ようやくわかりました〜。さて伝え忘れたことがあるのでこのタイミングで書きますね。またこれ以外に、本格的な感想を、余裕がでてきたら書きます。俺が率直に思ったのは、昔の俺なら、死神の行動を責めた。けど、今の俺は、死神を責めることはできない。そういう意味で死神の救済の道はないんかなあって考えてた。ほんで今日思い出した、死神は自分で、やったんだって。だからあのままやったんかなと、ぼんやり思った。別ENDで救済の道を示してないあたり、手厳しいなって思った。今の俺は、彼女の行動を責めることはできない。

とあるシーンは、三つの意見を書きますね。
1.俺はそれが必要か不必要かという観点から見ていません。
2.正直、不快だった、本気で。ただ、俺がつらかったのは、独白も。
3.正直、そういうシーンなら、演劇観てるとあちこちに散見されますよ。
演劇って、本来はドロドロしたものですんで。
忌避されてることとか、様々なことを描けるのが演劇です。

だから驚きはあったけど、別段それがどうこうとは特に思いません。もう一つ別の話で。あることは、暴力だけではないよということも書いておきます。あとはこれが、卒業前に書かれた作品だということ。だから俺は、とても良いな〜って思った。青春してるなって。卒業前の、最高の贈り物で、最高の宝物。だから俺は、その大切な領域に踏み込むことはできない。本人たちが引出しにしまい、大切にしてたら、それでいいと思う。初回に観て思ったのが、過去を変えることはできない。楽日観て思ったのは、気持ちを届けることはできる。楽日のは、台詞が少し違うことで、人物たちがお互いに良い影響を与えて、それが連鎖していったような気がした。

では、また本格的な感想を書くこともあるかもしれません、が、ないかもしれません。それでは〜♪

コミュニティに掲載する上での追記。
終演後バラシの時までに動かなかったのはアンケートを書いていた為です。後不愉快部分について詳細を話します。僕の友だちに虐待を受けて育った方がいらしゃったのですが、皆が見てる前で自罰的な行動を取っていました。それは本人もそして周りも幸せにできない行動です。だから田辺エリが自罰的な行動を取ったシーンで不愉快になりました、役として動いてるのは承知の上で書くのですが、もっと自分を大切にしてほしいと思います。自分を大切にすることが、周りの人を大切にすることにもつながるはずです。後劇団員の方々からのコメントありがとうございました。願わくば、激団を解散した後にも友情が続きます様。