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詩の休息所コミュの公演感想―劇団千年王國「贋作者」

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:2010年02月02日11:26

1/30に私は、劇団「劇団千年王國」の公演「贋作者」を、大阪のin→dependent theatre 2ndで観た。

この劇は、昨年の11/12〜11/23に北海道の生活支援型文化施設コンカリーニョでも上演された。


劇団千年王國さんは、主に北海道で活動している劇団さん。

この劇は再演

フライヤーより抜粋、
"舞台は文明開化華やかなりし頃の明治日本。
江戸の文化は急速にすたれつつあり興隆を誇った日本画・狩野派も後ろ盾を失って偉大な父の才能を受け継いだ、兄・清一郎がかろうじて支えているにすぎない。
その一方、遊郭の一室に篭り、ニセモノ師としての天賦の才を発揮する弟・鴈次郎。
謎のブローカー、ミツコが売りさばく鴈次郎の贋作は西洋に渡ると法外な値段で売れると言うが、それが兄には許せない。
伝統を守る兄とそれをせせら笑う弟の確執は、やがて一つの悲劇を生む。"

パンフを参考に登場人物を書いてみる。
・河鍋鴈次郎
・河鍋清一郎
・河鍋清
・吉野
・弥市
・雅朝
・井上ミツコ
・安藤信枝
・紳士
・太鼓持ち


観て良かったと思った劇の一つ


まずは、遠路遥々大阪にお越し頂きありがとうございました。
しばらくの間ではありますが、どうぞゆっくりしていって下さいませ。
またお会いしたその時は、よろしくお願いしますね。

話の理解力が足りなくて申し訳ない……
上演台本も入手しましたので、また後でじっくり読まさせて頂きますね。


声がすごい良かった。
ちゃんと通っていて、すごく聞き取りやすかった。
声もよく出ていた。

声に関連して、その溢れんばかりのエネルギー。
見てて本当に清々しかった。
それはまるで爆発!
この爆発に接することができたのは、久しぶりな気がする。

音響は大胆な時もあれば静かな時もあり、音響そのものが一つの世界観を作り出していた。
水音のような静けさから、はじけた曲まで。
あの多彩さは、音量だけでは説明が付かないような気がする。

衣装はほぼ全員着物。
それも模様が実に多彩で派手でかなり印象に残った。
カラフルだった。

そして何より舞台美術。
この劇で一番美しいと思ったのが舞台美術だった。
移動式の舞台装置3つの裏側には、溢れんばかりの工芸品の数々。
湯呑み、花瓶、扇子、お盆などなど。
そして全編を彩る掛け軸。
「贋作者」という劇をやるにあたってのこだわりがすごく見えた。


劇団千年王國は10周年。
劇場の「in→dependent theatre」も10周年。

劇団千年王國の代表の人が初めて大阪を訪れたのは13年ほど前。


某所で劇場の人が書いていた通り今思い返してみたら、私も自然と涙を流していたね。
そして彼の言葉通り、魂の込められた劇だと思った。


私が、この劇を観れて良かったと思い始めたのは劇の後半から。
何かこう、言葉に表すことはできないが、とても心を動かされた。

感が動じると書いて感動。
文字通り、心が動いた。


話の全ては把握できていないが……
清一郎と鴈次郎の兄弟関係。
女郎である吉野の、愛の飢餓感と鴈次郎への想い、そしてある決意。
清一郎の、鴈次郎への言葉。
鴈次郎の、清一郎への言葉。
ある記者の奔走。


印象に残った台詞は、

清一郎から鴈次郎への言葉、
"本物を描け"
鴈次郎から清一郎への言葉、
"二人で一人"的な台詞


タイトルである「贋作者」(がんさくもん)には、重大過ぎる程のある意味が込められている。

また観たいと思った劇。


溢れ返るエネルギー

絵師
そこから紡ぎ出される筆
一心同体


"贋作者"

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