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詩の休息所コミュの公演感想―「ユメリア」

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今は解散した劇団「激団しろっとそん」の芝居「ユメリア」の感想を消してしまったので、再度執筆し、上げ直します。この芝居はとても変則的で、結末が変わる、つまりある瞬間から物語が分岐する形式を取っており、stage毎にどちらの結末にするか設定されています。1つは明確なBADEND。もう1つはTRUEEND。この形式にしているのは選択が人生を変えるという主張をしたいが為。主要キャラは6名。主人公格のカズネ役を演じるのは激団の座長であり主宰の大牧ぽるん。

ある時2つの国に争いが起こっていた。「ユメリア」と「アイメート」だ。戦争そのものを映し出すその原平野の奥底には、戦争時であっても学校に通う生徒がいた。この物語は学園パートと戦争パートを行き来しながら語られていく。両パート通して1人2役をこなす役者陣。BADENDだと将校たちが殺し合いをして終わり、かと思いきや、学園パートと戦争パートの登場人物は同一人物だと明かされる。だからこの戦争での殺し合いはカズネの在り得た未来。この芝居で特筆すべき点は、結末分岐以前に2つのシナリオではカズネの性別が変わります。その設定をした意図は恐らく戦争が絡む為、徴兵されるかどうかを意識した結果だと思う。

1つ駄目だしをするとすれば、芝居の最中、カズネが役ではなく役者の素を出してしまった時があった。他の役者のミス、多分小道具の出ハケをミスったのだろうと思う。それに対し主宰として小言を言ったんだと思うが、反して言えばそれだけ責任感があるとも言える。唯、それが素を出していい理由にはならない。まだ確か2本目の芝居だったと思うから、大目に見てもいい部分だとは思う。

公演後パンフレットを購入。読んだところに「世の中には取り返しの付かないことがあるから気を付けよう」的なことが書かれていたが、僕の主張は一貫して「世の中に取り返しの付かないことなんてない」。僕はこの言葉で誰かを元気付けることが可能であれば、僕が主張することそのものはありだと思います。

戦争放棄和平賛歌。それがこの芝居のテーマであることは揺るがない。TRUEENDのカズネと同級生のラストシーンの台詞「ただいま」「おかえり」がすべて。とても印象に残ったいい芝居だった。

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