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一生勉強、そして努力 コミュの[娯楽/名言] 良い話しをするには、別に雄弁を必要としません

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[娯楽/名言] 良い話しをするには、別に雄弁を必要としません
朝日新聞2010年2月22日版、磯田道史のこの人、その言葉より

○よい話しをするには、別に雄弁を必要としません (徳川 夢声)

話すのが苦手という人は多い。この国最高の話術の達人、徳川夢声(とくがわ むせい)が「ハナシ」の極意を『話術』という本に書き残している。夢声はもともと無声映画を解説する活動弁士。ラジオやテレビで活躍しその話術は日本中を魅了。「話術の神様」とまでいわれた。
若い世代にはなじみがないが、「彼氏」という単語もこの夢声の造語。
1930年ごろ、彼がラジオでひろめた(『明治大正新語俗語辞典』)
夢声はいう。ハナシはコトバの材料で建てる建築。上手に話すには<豊富なるコトバの整然たる倉庫>になれ。
本の音読や落語や他人の会話をきき、声調・口調・間の取り方を工夫するのもいい。
しかし夢声は冒頭のように、雄弁は絶対条件でないという。
ハナシも最後はその人の人格に行き着く。
<ハナシは人格の表識。故に、他人から好意を持たれる人格を養うべし。あえて聖人たれとは申さず。ハナシには、個性が絶対必要なり>。
良い心と強い個性を養うことが話上達の極意と断言した。
彼は人と会話するときの「座談十五戒」も残している。

「一人でしゃべるな。黙り石となるな。(威張って)反り返るな。馬鹿丁寧になるな。お世辞屋になるな。毒舌屋になるな。(愚痴の)コボシ屋になるな。自慢屋になるな。ほら吹きになるな。知ったかぶるな。賛成居士(よく考えもせずに賛成ばかりする人)になるな。反対居士(反対ばかりする人)になるな。軽薄才子(薄っぺらな賢人)になるな。朴念仁(融通がきかない堅物)になるな。敬語を忘れるな」。
すべて他人への配慮である。
言葉は人の心を温めるためにある。それさえ押さえておけば、話術なくとも、みんな話の達人だ。この話術の神様が死に際に発した最後の言葉は妻へのもの。
「おい。いい夫婦だったなあ」であったという。
(歴史学者・茨城大准教授 磯田道史)

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