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連帯オール沖縄・東北北海道コミュの平和のためのコンサート第14thと芝田進午夫妻

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芝田進午・貞子ご夫妻は1980年に東京と広島でノーモア・ヒロシマ・コンサートを開始した。東京では1989年まで10年間、広島ではそれよりも長く持続された。
芝田氏は、広島大学に勤めるようになり、「反核文化」について考察し顕彰する。小説、詩、映画、音楽など多彩な分野に及ぶ。ノーモア・ヒロシマ・コンサートは、これらの反核文化研究と併行した実践の帰結のひとつである。

 哲学者・社会学者である芝田進午氏は、帝国主義的国際秩序を「旧国際秩序」、核時代の国際秩序を「ジェノサイド的秩序」と呼んだ(『核時代?思想と展望』)。これに対して民衆が作り上げるべき「新しい国際秩序」とは、あらゆる形態のジェノサイド(民族皆殺し)を廃絶してゆく秩序をさす。芝田氏は、そこで民族自決権のなかにある戦争発動権の制限を提起した。注目すべきは、日本国憲法の《一方的不戦宣言》《一方的軍備撤廃宣言》は、核時代における国家主権の在り方を示す先駆的なものであると位置づけている。

 芝田氏はさらに被害者側の苦悩を社会科学の対象として考察した。被爆者の「罪意識」についてアメリカの精神医学者R・J・リフトンの『死の中の生命―ヒロシマの生存者』(1967年朝日新聞社刊 原題Death in Life)と、被爆者問題で重要な研究を続けている石田忠氏の『原爆体験の思想化』『原爆被害者援護法』(ともに1987年未来社刊)の著作を紹介している。限界状況における行動の理論的解明に今まで未着手であることを課題視している。多彩で他寮域に及ぶ「芝田学」において、核時代における文化と思想の研究は、人間が人間らしくその尊厳を尊重されるための足がかりとなる広範で多彩な取り組みであった。芝田氏がご逝去されたのは、2001年3月14日のことであった。もしも先生が2011年3月11日の東日本大震災とそれに伴う福島第一原発事故をご生存中に体験なされていたら、現在反原発運動を推進している良心的な原子力物理学者や反原発運動家たちとともに立ち上がって共闘なされたことだろう。「核時代」と「反核文化」、「人類生存哲学の思想」は、さらに精緻をきわめ、実践のスケールを今以上に拡大する貴重な指針を、私たちに提起なされることはほぼ間違いあるまい。

 ノーモア・ヒロシマ・コンサートは、芝田進午氏逝去後は、夫人の芝田貞子氏を主催者として「平和のためのコンサート」として継承された。さらに、芝田進午氏が、「人生最大の闘争」として位置づけた予研(改称して現在は国立感染症研究所)との闘争が開始される。1986年から開始された予研=感染研との闘争は、芝田氏の哲学者・社会科学者としてのすべてのアカデミックな研究から芝田氏を遠ざけた。けれど氏は、闘争途中の2001年に胆管がんによってご逝去なされるまで、この大問題に取り組み続けて、この闘争の間で出版された書籍、雑誌、刊行物、パンフレット、チラシなど厖大な資料とともに取り組まれた。とくにバイオハザード予防市民センターとストップ・ザ・バイオハザード国立感染症研究所の安全性を考える会は、毎年このコンサートの後援団体としてコンサートを支えて具体的な運営への支援も惜しまず献身的に応援なされている。

今年2013年で14回目に及ぶことは特筆されるべきである。著作『実践的唯物論への道 人類生存の哲学を求めて』(2001年青木書店刊)の中で、芝田氏はご夫人が声楽家でなければ、ノーモア・ヒロシマ・コンサートは10年以上も運営できなかったと述べている。

 今回は、第一部で高橋哲哉東大大学院総合文化研究所教授が、『犠牲のシステムから平和の秩序へ―原発と基地問題を考える』のテーマで講演をひきうけてくださった。原発事故をめぐる国民から世界上の民衆の平和的生存が、戦後これほど深刻な課題となったことはなかろう。また、沖縄県を最大の被害者としてアメリカ軍による基地問題の無理難題がひきおこす深刻な被害は、日本の平和と日本国民の安全と幸福を危うくしてきた。

以下に第14回平和のためのコンサートのホームページやパンフレットで伝えられている詳細を簡潔に記す。
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第14回平和のためのコンサート
http://www.biohazards.jp/index-c.htm
2013年6月15日(土)午後2時 開演(1:30開場)
会場:牛込箪笥区民ホール
都営地下鉄大江戸線 牛込神楽坂駅A1出口 徒歩0分
東京メトロ東西線 神楽坂駅2番出口 徒歩10分
料金:2,200円(全席自由) 
   第一部〜講演〜
高橋哲哉
「犠牲のシステムから平和の秩序へ―原発と基地問題を考える」
   第二部〜コンサート〜 
重唱 アンサンブルローゼ         ピアノ=野本哲雄
   村の娘(ラツァロ作曲)
   モルダウの流れ(スメタナ作曲)、
   懐かしのヴァージニア(ブランド作曲)
   オーラ・リー(プールトン作曲) その他
        ソプラノ    : 岩淵裕子  高崎邦子  高橋順子
        メゾ・ソプラノ : 水谷敦子  山田恵子
        アルト     : 芝田貞子  嶋田美佐子
アルプス音楽団 楽しいアルプスの世界にようこそ
      狩人のポルカ、クフシュタインの歌   双頭の鷲の旗の下に
      アルプホルン3重奏  雪のワルツ(クーグロッケン演奏)その他
      竹田年志:トロンボーン 栗田真帆:メゾ・ソプラノ
      藤井裕子:トランペット 浦松優子:アコーディオン  
      本間雅智:チューバ
みなさまとご一緒に 「青い空は」  小森香子詞 大西進曲 
司会:長岡幸子 
【主 催】平和のためのコンサート実行委員会
【後 援】アンサンブル・ローゼ  ノーモア・ヒロシマコンサート
     ストップ・ザ・バイオハザード 国立感染研究所の安全性を考える会
     バイオハザード予防市民センター
【平和のためのコンサート実行委員会連絡先】
〒162-0052 東京都新宿区戸山1−18−6 芝田貞子 
TEL&FAX:03−3209−9666 E-mail : snc66543@nifty.com
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