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Eggs of story -短編小説広場-コミュの月間企画【6月】RTリレー(記念日)【えん】 彼女の記念日

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「えん」→「さいか」→「暗条」→「えん」

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私は今…
危機的状況にある。

今日は麗らかな休日になるはずだった。
いや、確かに特別な予定ななし。清らかな日差しを浴びながら新聞を読み、妻の煎れてくれた旨いコーヒーを啜っている。
その妻が問題なのだ。

朝食後、ふとカレンダーに留まる。
「7/20」大きく赤丸が付けてある。
妻が出掛ける予定でもしているのか。
食器を洗っている妻に声を掛けようとキッチンに顔を向けると

妻が私を見ていた。
しかも満面の笑みで。

何だ?なんだその期待に溢れたその目は?
そんな「やっと気付いてくれたのね」みたいな顔はやめてくれ。

それから数時間。非常に上機嫌な妻と、内心冷や汗が止まらない私のぎこちない沈黙がリビングを支配していた。

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はてさて、これは弱った・・・
いまさら妻に、

「7月20日はなんの日だったか?」

と聞けたらどんなに楽なものであろうか。

しかし横目に、、、

「ふっふふふふん♪」

小気味の良いハミングが聞こえてくる
絶対聞けない。今は優しいが切れるとヤバいのだ。
先週もそうだった・・・

たしかあれは上司にキャバクラに誘われた時だ。
妻に隠し事しているようだったので、イヤイヤ付き合っていたのだが、
何故かバレた・・・。

結果

背中の生皮が剥がれ痛々しい色になってしまった。
度を過ぎると赤ではなく青くなるんだと今思うと恐ろしい。
しかもその後、何度も踏まれた。

あぁ、やばい思い出さないと・・また・・・

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「どうしたんです?」と笑顔の妻

「……い、いや、大したことはないよ」と私


「そう」と言う言葉にも妻の喜びが伝わってくる。

思い出せ、私!なんだ、この胸にひっかかっているモノの正体は!!
しばらくして、キッチンからの水音も消え、妻がリビングを抜けて出て行ってしまう。

よし!このタイミングだ!!

カレンダーに近寄り、印のついた7/20を凝視する。
ヒントになりそうなことは何もない。

詰んだのか、詰んでいるのか、私は!


……ふと、妻が再びリビングに来ないことにハッとする。
妙な不安を覚えた私はリビングを後にした。

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「おつかれさまでした〜♪」
「…ふぅ」

ヘッドマウントディスプレイを外しため息を一つ。
まだ手足の痺れが取れない。
虚構と現実の切り替えがいつになっても慣れない。

「どうでした〜?」
「いや、今回もダメだったよ」

愛想の笑みを浮かべながらも落胆の表情が隠せなかった。

あの日。
妻が何を伝えたかったのか。
未だ見つけられずにいる。

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